2024年度能登半島地震復興支援ボランティア報告〈3〉
2024.06.18
毎年学内で防災WEEKを実施している課外活動団体「ソフィアボランティアネットワーク(SVN)」に今年の防災WEEKについてレポートしていただきました。
2024年11月25日から29日の5日間、四谷キャンパスにて開催された「防災WEEK2024」について、実施した5つの企画を中心に報告いたします。
初日となる25日には、麹町消防署のご協力のもと、火災発生時を想定した「VR防災体験」を実施しました。映像に加え、水しぶきや風といったリアルな演出により、災害時の緊迫感を体感していただきました。
26日も麹町消防署にご協力いただき、消火器使用体験を実施しました。参加者には実際に消火器を操作していただき、火災時に冷静に対処するための具体的な手順を学んでいただきました。
27日には、「利き保存食企画」を9カフェにて実施しました。参加者には、ビスコ、ようかん、せんべいの3種類の保存食と通常食品を食べ比べてもらいました。見た目や味が変わらないことに驚く声が多く聞かれました。保存食の美味しさや備蓄の重要性を知るきっかけとなり、日常的な備えへとつながれば幸いです。
4日目の28日には、上智大学ローバースの皆様による能登半島の教育支援に関する報告会が開催されました。報告会では、過酷な環境の中で懸命に暮らす子どもたちを、教育の面から支援する意義が語られました。また、子ども達との心温まるエピソードも紹介されました。困難な状況下でも子ども達の成長を支えるローバースの皆様の活動の素晴らしさを学ぶ貴重な機会となりました。
5日目の29日は、千代田区のご協力のもと、「地震体験」を実施しました。学生の皆様には、最大震度7を想定した地震シミュレーションに参加していただきました。家具の固定や日頃の備えの重要性を改めて認識するきっかけとなったと思います。地震が多発する日本に住む私たちにとって、防災意識を高める機会となりました。
今回の「防災WEEK2024」を通じて、多くの方々に防災の重要性を伝えることができたと思います。災害時に求められる行動を学生の皆さんに学んでいただけたことに手応えを感じました。また、我々SVNは企画立案から実施に至るまでの難しさや達成感を味わい、大きく成長する機会となりました。
最後に、協力してくださった麹町消防署、千代田区役所、ボランティア・ビューローの皆様、上智大学ローバースとSEICの部員の方々、そして参加者の皆様に改めて感謝申し上げます。この学びと経験が、私たち一人ひとりの防災意識を変えるきっかけとなることを願っています。