ヘルパー勉強会・交流会
2023.03.23
ヘルパー勉強会・交流会
2023.03.23
こんにちは! 「2025年度 上智大学×八雲町交流事業」に参加させていただいた、神学科2年の山本杏珠です。八雲町交流事業は2015年に始まり、今年で10年目を迎えました。今年の体験レポートは全3部構成で、「2025年度 上智大学×八雲町交流事業」の様子をお伝えします! 今回の記事では、八雲町の基本情報と、1日目の様子をご紹介したいと思います。
八雲町は、北海道南西部にある渡島半島のほぼ中央に位置しています。
八雲町という名前は、八雲の地を開拓した旧尾張藩主の徳川慶勝公が、古事記に記載されている須佐男命の「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」という和歌に由来して名づけました。この地名には、徳川慶勝公の、「平和な理想郷」を建設したいという思いが込められているそうです。
八雲町は、日本で唯一の「二つの海を持つ町」であることで知られています。八雲町は太平洋と日本海の両方に面している町であり、自然が豊かなので、水産業・酪農・農業などの産業が盛んです。
八雲町は「二海サーモン」の養殖事業にも力を入れています。私たち学生も、一日目に宿泊させていただいた「おぼこ荘」にて、囲炉裏体験をしながら、二海サーモンを味わいました!
皆さんの中にも、2016年3月26日に北海道新幹線が開通したことを、覚えている方がいらっしゃるのではないでしょうか? 道南地域に位置する八雲町にも、2038年に北海道新幹線新八雲駅(仮称)が開業し、北海道新幹線が開通する予定となっています。新八雲駅は「牧場の中にある駅」をコンセプトに、開通に向けて準備が進められているそうです。
北海道に到着し、一日目は八雲町の産業を支える場所に訪れました。八雲町で訪れた全ての施設の皆さまが、優しく温かく歓迎してくださり、八雲町という町の温かさを本当に実感することができました。皆さんもこの記事を通して、八雲町の産業の魅力をぜひ感じてみてください!

まず羽田空港から出発し、飛行機で到着したのは函館空港です。函館空港では、ハセガワストアのやきとり弁当をいただきながら、帯同してくださる八雲町教育委員会・ほのぼの運動協議会の方々にご挨拶をさせていただきました。 ハセガワストアのやきとり弁当は、名前が「やきとり」であるにもかかわらず、使われているのは焼き豚であるというのが特徴だそうです。やきとり弁当の歴史と、食べ方のコツも教えていただきながら、地元ならではの味を堪能することができました。皆さんも、北海道に訪れた際にはぜひ、ハセガワストアのやきとり弁当を味わってみてください!

函館空港から移動し、最初に「服部醸造」を訪問させていただきました。服部醸造では、実際に味噌を使ったお料理やお菓子をいただきながら、服部社長から、その歴史と独自の味噌について、貴重なお話を伺いました。服部醸造は、尾張徳川家代19代当主の徳川義親から屋号を賜り、昭和2年に創業したそうです。服部醸造では、八雲町で生産されている原材料のみでつくる「オール八雲」の味噌をはじめ、八雲町、そして北海道の素材にこだわった味噌・醤油製品が販売されています。私も実際に、家族へのお土産として服部醸造の味噌を購入させていただきました!

次に訪れたのが「木彫り熊資料館」です。「木彫り熊」と聞くと、北海道のお土産として有名な、サケを咥えた熊を想像される方が多いのではないでしょうか? しかし八雲町の木彫り熊は、いわゆるお土産として有名な木彫り熊とは違い、伝統的な工芸品の要素を強く持ったものだそうです。
木彫り熊の歴史も、尾張徳川家代19代当主の徳川義親に関係してきます。徳川義親がスイスのベルンに旅行した際、旅先で農民たちが作った木彫り熊に出会いました。そして義親が八雲町に木彫り熊を持ち帰り、農村を豊かにすることを目指して、町の農民たちにその製作を勧めたことで、現在の八雲町における木彫り熊文化に繋がっていったそうです! 資料館では、職人の方々によって作られたたくさんの木彫り熊を見ることができました。長い歴史を持つ工芸品としての木彫り熊一つ一つに込められた、職人の方々の背景とこだわりを感じることができました。

大関牧場では、八雲町の酪農の現場を実際に見ることで、その最新の仕組みや職員の方々の取り組みを間近で学ぶことができました。大関牧場は、北海道の中でも特に最新の設備を備えた牧場だということで、私たちも牛乳を絞るための設備を見学させていただきました。牛の体の状態を確認し、自動で牛乳を搾っていくシステムから、未来の酪農の姿を知ることができました。
また、ご飯を食べている牛たちや、生まれたばかりの子牛たちとすぐ近くの距離まで近づくことができ、牛たちの生命力と迫力を感じたとともに、普段何気なく、当たり前に乳製品を食べられていることに、感謝しなければならないと改めて感じました。

八雲町の産業をたくさん体験させていただいた後は、一日目の宿泊場所である「おぼこ荘」にて、囲炉裏体験をさせていただきました。囲炉裏を囲んだ夕食では、アワビの踊り食いなど、八雲町の海の幸を堪能することができました。またおぼこ荘の方々が作ってくださったお鍋もとても美味しく、一日目を振り返りながら、優しい味に癒されました!
おぼこ荘では、囲炉裏体験の後に、二日目の中学生・高校生との授業に向けて、学生の皆で集まって準備をしたことも、とても良い思い出です!

私は祖母が八雲町の出身なのですが、今回は交流事業の参加者として、改めて八雲町を訪れ、新たな視点から八雲町を見つめたことで、八雲町の力強さと未来を実感することができました。また、今まで気がつけていなかった新しい八雲町の姿にも、たくさん出会うことができました。2025年の交流事業は無事終わりましたが、これからも八雲町の魅力をたくさんの人に伝えていくとともに、八雲町の未来を創っていくために私ができることを考え、実行に移していこうと思います。
いかがでしたでしょうか? この記事で、八雲町の方々がこだわりを持って生産・製作されている八雲町の産業に、皆さんも親しみを持っていただけたら嬉しいです! 次回は引き続き、「2025年度 上智大学×八雲町交流事業」の2日目について、ご報告いたします。ぜひご覧ください!
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