こんにちは! 今回のソフィアトピックスは、ソフィア祭特集第2弾です! 以前もお伝えした通り、今年のソフィア祭は感染対策に配慮するため、オンラインでの開催となりました。前回の記事では、その中でもコンテンツに注目しましたが、今回は運営の裏側に迫りたいと思います!
まずは、当日の様子からお伝えします。感染対策と、配信への影響を最小限にするため、今回我々が取材をしたのは、最終日の午前中のみです。配信開始の1時間前の9時から3時間ほど潜入をさせて頂きました。
09:00
今回我々が取材に訪れたのは、最終日の11/4(水)。祭りが始まる1時間前のキャンパスは、ご覧の通り閑散としたものでした。
例年だったら、模擬店の設営でバタバタしているキャンパスですが、今年は配信に携わる一部のスタッフ以外はキャンパスにいなかったため、少し寂しい風景でした。
09:40
配信開始の20分前、6-201で配信画角の最終調整が行われていました。配信の全体を統括するのはこちらの部屋だそうです。7人で構成された配信チームは、4日間の配信全てを監督されていたとのこと。想像以上にコンパクトでした。
こちらは、カメラの近くに置いてある機械に寄ってみました。大きなPCやたくさんのコードが並んでいますね! 配信技術については、実行委員会の一部メンバーで独学をして臨んでいるとのことでした。
10:05
所変わって6-307、本日最初の企画、「体育会トーク」が行われています。といっても、教室にはご覧の通り人はほとんどいません。司会役の学生が教室からZoomに参加、登壇者の学生は自宅からZoomに参加しています。他には、Zoomを管理する学生と、配信を統括する6-201との連携を担当する学生がいるのみです。
11:00
次の企画、「学科トーク」に移る前に、6-201に舞台が一旦戻りました。MCのお二人が軽快なトークを披露しています。それもそのはず、今回の配信ではお笑いサークル・SCSがMCを担当しています。お二人に話を聞いたところ、「オンラインであることを気にしすぎても違和感があると思うから、普段よりやや小ボケを増やす程度」という意識でMCを行っているとのことでした。
真剣に台本を読み込んでいる風のカットにもご協力いただきました!(笑)
11:40
本日2度目の生配信企画「学科トーク」が行われていました。司会を務めていたソフィア祭実行委員会の唐橋さんに、Zoomでの進行の難しさを伺ったところ、「生配信中は、Zoomから皆さんのお話を聞きつつ、さらに隣からの指示を見つつ、自分が話さないといけないのでマルチタスクが大変だった」とのことでした。また、「中だるみ感を視聴者に感じさせないように、中盤以降は意識的にテンションを高く進行する」ことを意識されていたそうです。
今年のソフィア祭がオンラインになったことに関しては、「昨年の盛り上がりを知っている身としては、閑散としているキャンパスを見ると残念。ただ、中止になるのが一番よくないと思うので、オンラインでも開催できてよかった! という思いに尽きます」と語ってくれました。
11:50
午後に行われる企画、「ソフィアンズ・ゴッドタレント」の最終リハーサルが行われていました。今年は大きなステージを屋外に設置することは出来ませんでしたが、6号館の大教室を使うことによって、豪華な装飾と配信を両立させていたことがお分かりいただけると思います。
以上が、配信の裏側のリポートでした。スタッフの人数を絞り、コンパクトに配信をすすめられていたのが印象的でした。
続いて、実行委員長インタビューに移ります。史上初のオンライン開催となったソフィア祭を牽引した立場として、どのような手ごたえを感じているのでしょうか。
祭りが終わった5日後の11/9に、今年度のソフィア祭実行委員長・松浦凜さん(総合グローバル学科・3年)にお話を伺いました。
──まず今年のソフィア祭に関して、オンラインで開催すると決まったのはいつ頃だったのでしょうか。
松浦さん:7月の頭に学生センターの方と話して、オンラインでやるという風に決まりました。5月ごろから、オンラインとオフラインどちらになってもいいような準備は進めていました。
──オンラインで進めていくにあたって、どのような点に苦労しましたか?
松浦さん:メンバーのやりがいや、達成感をどう引き出すのかという点が一番苦労しました。それまでに想定していたものや、役割が無くなってしまった人もいたので、人によって今回のソフィア祭に対する手ごたえがだいぶ違ったものになってしまったなと感じています。
──逆に、オンライン化によって手ごたえを感じた点はありましたか?
松浦さん:まず、私が実行委員長を務めるに当たって、「来場者数を増やす・来場者の満足度を上げる・課外活動団体の活躍の場を創出する」という目標を立てました。この中でも、3つ目の「課外活動団体の活躍の場を創出する」という点に関しては、前夜祭や当日の配信でいろんな団体に出て頂けることになったので、例年と変わらない使命感を持って活動できたと思います。
今年オンラインでやったからこそ、今までのオフラインのソフィア祭で隠れていた課題も見えてきたと語る松浦さん。
──オンラインになって、集客面ではどういった苦労がありましたか?
松浦さん:今までの実行委員会は、「大学に来れば何かやっている」という事実に頼り過ぎていたのではないかという反省点があります。社会で求められていることに対して、マーケティング的なアプローチをして訴求していくということができていなかったと感じています。今年の他大の事例を見ても、そういったアプローチが事前にできたか否かで、当日の盛り上がりが大きく変わっているのは事実だと思います。
──最後に、今年のソフィア祭を終えての感想と、今年の経験を来年以降にどうつなげてほしいか、この2点について。
松浦さん:まずは、メンバーが「オフラインでやりたい」という気持ちはあったと思いますが、オンラインでも企画をきっちり実行して、ひとつの形にできたことは良かったのではないかと思います。ただ、毎年のキャンパスで共有されている盛り上がりを、今年は我々が独占してしまったのではないかという思いがあります。オンラインでも、一般の方や地域の方も巻き込んで盛り上がれるような企画をやらなければいけなかったと思いますし、振り返ると悔しさが残ります。
来年以降に向けては、オンライン化によって見えた課題、具体的には、地域の盛り上がりや集客につながる広報面といった点を克服してもらいたいと思っています。その上で、実行委員会全体としても熱を持てるような運営をして目指してもらいたい。これは、来年がオンラインでもオフラインでも変わらず取り組んでほしいです。
インタビューを通して、「まだやれることがあったのでは」と悔しそうに語る松浦さんが印象的でした。前例がない取り組みだったからこそ、一度やってみてわかった反省点があるだろうと想像します。
来年のソフィア祭もどういう形になるかはわかりませんが、今年の経験が来年以降にいい形でつながるのは間違いないと感じました。
今週のソフィアトピックスはここまで、また来週!
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