2021.09.14
2021.09.14
2022年8月27日、千代田区社会福祉協議会主催の納涼会が、千代田区内のかがやきプラザ高齢者活動センターで開催されました。参加者の一人である塚口航輔さん(国際教養学科3年)に当日の様子を報告していただきました。
昨年はコロナの影響で開催することができなかった「かがやき納涼会」、今年は子供から高齢者の方まで様々な人が納涼会に来ることを楽しみにしてました。入浴剤作りを体験できる「バスクリン」、みんな一緒に踊りを楽しむ「盆踊り」や、石を割って化石を発見する「化石発掘体験」など様々なイベントが催されました。
学生ボランティアとして、盆踊りや参加者が楽しむワークショップのサポートに協力させていただきました。
「化石発掘体験」が始まる前に、他のボランティアや職員の方が、化石が入っている石を並べたり、机が汚れないよう新聞紙を敷いたり準備を周到にしていました。イベントが始まる前は「もし化石について質問されたら、ちゃんと答えられるのかな?」と心配しているボランティアの方もいました。お祭りを運営する立場として、「参加者に楽しんで欲しい」「良い時間を作りたい」という気持ちから、不安な気持ちになったりするの事もあるのだと思いました。
第一回が始まると、早速とんかちと軍手を持った沢山の子供達が部屋に元気よく入ってきました。子供達はみんな笑顔で化石発掘を楽しみにしています。化石発掘に関する説明が終わった後、子供達は一斉にトンカチをもち、化石の入っている石をたたき始めました。すると「葉っぱの化石だ!」、「これって化石ですよね!」と色々な声があちこちから聞こえてきました。
「ねえねえ!これって化石だよね!」と話してくる子供達にボランティアさんは「本当だ!これ葉っぱの形しているね!」と一緒になって喜んでいる姿がありました。皆が笑顔で子供達が化石掘りをしている姿を見守り、楽しそうに話していました。
ボランティアの人々は化石を掘る機会はありませんでしたが、まるで自分たちが化石堀をしていたかのように楽しそうにしていた様子が印象的でした。
大昔の植物や動物の化石を、西暦2022年の「今」を生きる子供と大人が一緒になって楽しそうに発掘している、何とも不思議で、微笑ましい光景でした。
私たちボランティアは化石を掘る機会はありませんでしたが、子供達のテンションが高いことや化石掘りを心から楽しんでいる感じが、こちらにも伝わってきました。子供達が化石を持つ様子を見て、私が小さい頃に恐竜博物館に行ったことを思い出しました。大学生になって、子供達と一緒に化石を見る機会が訪れるとは思ってませんでした。世代の違う人たちと一緒に同じ事をして楽しめるのは、ボランティアの醍醐味ではないでしょうか。人々の触れ合いの場の大切さを感じた素敵な経験となりました。
2021.09.14
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