2021.08.30
Здравствуйте(こんにちは)外国語学部ロシア語学科1年の茉です。今回は2号連続で記事を執筆させていただきます!
長い夏休みが終わり、秋学期が始まって早くも1ヶ月が経過しましたね。皆さんはどのような夏休みを過ごされましたか? バイト、春学期の復習、旅行、部活やサークルの合宿、帰省……。私は8月頭に地元に帰って中学・高校時代の友人と会いました。お互いの近況報告や思い出話で盛り上がり、「やっぱり地元最高!」と感じることができました。
東京に再び戻ってきた私が次に向かったのは……空の玄関口、成田空港です✈️私が成田空港に向かった理由はズバリ! ロシア語圏への短期留学をするためです!
入学してロシア語学習歴4ヶ月でロシア語圏に短期留学?
このプログラムの案内があったのは5月頃でした。その時はまだ文法をほとんど習っていない状態だったので、「行きたい気持ちはあるけれど、まだ早すぎるのではないか」という気持ちもありました。ですが、私は「やらずに後悔するよりやって後悔」というモットーを大切にしていることや、世界情勢の影響でこのプログラムは今回きりかもしれない、と考え1年生ながら参加を決意しました。
ロシア語圏の留学というと、行き先はロシアしかないのでは? と思う方もいらっしゃると思います。恥ずかしながら私も入学するまでは、そのように思っていました。ですが今年の夏は、KRJC(キルギス日本人人材センター)さん主催の2023年度夏季KRJCロシア語1ヶ月スキルアップコースが初めて開催されました。
キルギス共和国? 何語が話されているの? どこに位置しているの?
キルギス共和国(以下キルギス)は中央アジアに属する国です。位置で言うとカザフスタンの南になります。日本との時差は3時間で、気候は湿度・気温ともに日本より低いです! 日本からの直行便はないですが、韓国やカザフスタン、トルコなどの1ヶ国経由で行くことができます。キルギスはソビエト社会主義共和国連邦の構成国家であったので、今でも公用語としてロシア語が話されています(もちろんキルギス語も話されています!)。これ以上キルギスについて書くと記事が長くなってしまうので、キルギスに興味を持ってくださった方はご自身で調べてみてください(笑)。
中華人民共和国の西に位置しています。
キルギスでのプログラムで何をしたの?
8月21日から9月16日までの約3週間、ホームステイをしながら平日はキルギス国立総合大学の施設であるKRJCに通い、ТРКИというロシア連邦教育科学省が認定しているロシア語試験(ロシア語版TOEFLのようなもの)のレベルに応じて分けられたクラスでロシア語を計58時間学びました。またキルギス語の挨拶や自己紹介なども計9時間学びました。土日はホストファミリーと過ごしました。授業の様子やホストファミリーとの生活は後ほどたくさんご紹介します!
8月17日に日本を離れ数日間韓国に滞在し観光した後に、仁川国際空港から経由地であるトルコのイスタンブール空港に向けて11時間空の上で過ごしました。長時間飛行機に乗るのは人生で初めての経験でした! 機内食が計2回配られましたがどちらも本格的な料理で、しっかりと温めてありとても美味しかったです。
イスタンブールは日本との時差がマイナス6時間あるため、人生初の時差ボケも経験しました。日本時間は21時を示していて体は疲れているのに窓の外は明るい……という状況に体が慣れることができず、機内ではあまり眠ることができませんでした。
イスタンブール空港で国際線乗り換えの手続きを済ませ、キルギス行きの飛行機の離陸まで2時間ほどあったので、イスタンブール空港も少し楽しむことができました。イスタンブール空港は2023年世界のハブ空港ランキング(航空データOAG社)7位にランクインしていることもあり、さまざまな言語が飛び交っていました(ちなみに羽田空港はイスタンブール空港より上の5位にランクインしています!)。キルギス共和国のマナス国際空港に向けて6時間のフライトは長旅の疲れでほとんど寝ていました。
遅延やトラブルもなく、無事にキルギスに到着することができ安心しました。最初の数日は体を慣らすためにホテルで過ごしました。KRJCの方に案内していただき、スーパーなどに行きました! 当たり前のことですが、看板やお店の商品など全てロシア語表記だったので、「本当にロシア語圏に来たんだな……」と実感しました。数日経ってホストファミリーとの生活が始まりました。ホストファミリーはホストマザーとホストマザーの息子、6歳の孫の3人家族でした。日本からフリーズドライのお味噌汁や一口で食べられるゼリー、日本刀を模したおもちゃなど日本のお土産をたくさん持って行きました。とても喜んでもらえて嬉しかったです! 朝・夜ごはんはホストファミリーに準備していただきましたが、毎食本当に美味しくてたくさんおかわりしました。特に好きだったのはホストマザーが作ってくれたボルシチです。気温が急激に下がった日に食べたボルシチは本当に美味しく、心も身体も温まりました。
平日・休日の様子、授業の雰囲気はどんな感じだった?
平日は朝9時から昼の12時半までと、昼休憩を挟んで午後2時から午後4時までの計5時間30分ロシア語・キルギス語の授業を受けました。私はТРКИのA1クラス(入門レベル)で学ぶ予定でしたが、せっかくキルギスにロシア語を学びにきたのだから予習をしたいと考え、先輩方に混じって基礎クラスのA2クラスでロシア語の授業を受けることにしました! 先生の発言を通訳してくださる方がつくA1クラスとは違い、A2クラスはロシア語でロシア語を学ぶクラスでした。そのため語彙や文法の知識が少ない私は、先生の指示や教科書を理解するのに一苦労し、最初は授業についていけませんでした。ですが、周りの先輩方が分からない部分を説明し、丁寧に教えてくださったおかげで段々と慣れていくことができました! A2クラスの先輩方、たくさん助けてくださりありがとうございました😆
授業はインプットとアウトプットの繰り返しで、とにかくロシア語で自分の意見や理由を話すことが求められました。例えば教科書の文法に関する練習問題の答え合わせでは答えを言うだけでは駄目で、なぜその答えになるのかまでロシア語で説明しなければなりませんでした(笑)。
休日はホストファミリーと過ごしました。公園に行ったり、ショッピングモールに行ったりしました。特に思い出に残っているのが8月31日とホームステイ最終日です。
8月31日はキルギスの独立記念日ということで祝日でした。夜ご飯を食べてから、キルギス歴史博物館前の広場に行くと、独立を祝う特設ステージで多くのキルギスのミュージシャンが歌い、みなさんその音楽に合わせて踊っていました! キルギスという国が誕生した記念すべき日をキルギスで過ごすことができ、とても嬉しかったです。
ホームステイ最終日の夜ご飯はホストファミリーとレストランに行きました。様々なキルギスの伝統料理や、中央アジアで広く知られている「シャシリク」というお肉の串焼きなど、現地料理を堪能することができました。レストランから帰る際に遊園地に寄り、メリーゴーランドや観覧車に乗りました。
私は過去にホームステイの経験がなく、ホストファミリーと親しくなれるか少し不安でした。ですがホストマザーは私のことを「Моя красивая девочка(私の可愛い娘)」と言ってくださり、たくさん可愛がっていただきました。この記事を書きながらホストファミリーとの3週間を思い出し、ホームシックならぬキルギスシックになっています(笑)。
キルギス共和国日本センターロシア語1ヶ月スキルアップコースの概要やホストファミリーとの思い出を振り返ったところで264号を締めくくりたいと思います。来週はキルギスの文化やこのコースを通して成長できたと感じる所などを紹介していきますのでお見逃しなく……!
それではまた来週の記事でお会いしましょう。 До свидания!
関連ページ
アルマ・マーテル・セクンダ・ソフィア
2022.01.11
アルマ・マーテル・セクンダ・ソフィア
2022.01.11