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Beyond Africa-Sophia Bringing AFRICA Together-②
アフリカWeeks10回記念 山崎瑛莉先生へのインタビュー

2026.05.15

皆さん、こんにちは。アフリカWeeks学生実行委員です。FIND SOPHIAによる「アフリカWeeks2026特集」第2弾をお届けします。今回は、第10回という節目を迎えたアフリカWeeksを記念して、立ち上げ当初から関わってこられた山崎瑛莉先生にインタビューを行いました。インタビューでは、これまでの歩みを振り返りながら、アフリカWeeksがどのように始まり、どのように広がっていったのか、そしてその背景にある思いやこれからの展望についてお話を伺っています。ぜひ最後までご覧ください!

インタビューにお答えいただいた瑛莉先生

【Part1: アフリカWeeksが始まったきっかけ】

Q. アフリカWeeksが始まったきっかけについて教えてください。先生は第1回から関わっていらっしゃるのですか?

(先生)はい、第1回から関わらせていただいています。実は、最初に「アフリカWeeksをやりましょう」と言い出した張本人です。アフリカWeeks が始まったのは、2017年なのですが、その背景にはいくつかの流れがありました。

Q. どのような背景があったのでしょうか?

(先生)大きなきっかけは、2013年に上智大学が100周年を迎えたことです。100周年を前に、「これからの上智の国際教育をどうしていくか」という議論が本格的に進んでいました。その議論の中で、「上智の国際関係は欧米中心であり強みだが、それだけでよいのか」という問題意識がありました。実際にそのような側面もあったので、これからのグローバル社会を考えたときに、中東や東南アジア、中南米、そしてアフリカといった、いわゆる南半球の地域にも目を向け、より広い視野で捉えていく必要があるのではないかという議論が、2010年代に進められていきました。

その流れの中で、2015年には「アフリカに学ぶ」という実践型プログラムも始まり、少しずつアフリカに関する取り組みが蓄積されていきました。

そうした中、2017年に東京を拠点とする在京アフリカ外交団から「5月25日のアフリカの日を東京で祝うにあたり、教育機関と一緒にできないか」という提案が学長に寄せられました。

私も「アフリカに学ぶ」に関わっていたことから意見を求められ、「絶対やった方がいいです」と即答しました(笑)。

さらに「1日限りのイベントではなく、学生向けの企画も含めた1週間のイベントにしてはどうか」と提案したことが、アフリカWeeksの始まりです。当時の曄道佳明学長をはじめ、学内でアフリカに関わりのある先生方や国際協力人材育成センターの職員の方が協力してくださって始めることができました。

【Part2: アフリカWeeksの変遷と変化】

Q. 初期のアフリカWeeksはどのような形で行われていたのですか?

(先生)初めの頃は学生の実行委員もいなくて、学長と関係する教職員のみで、少人数で試行錯誤していました。総合グローバル学部もできてから2、3年くらいで、アフリカ関連の取り組みも始まったばかりだったので、「そもそも参加してくれる学生がいるのかな?」というところからのスタートでした。

Q. そこからアフリカWeeksはどのように変化していったのでしょうか?

(先生)大きく分けると、コロナ前後で変化があったと思います。コロナ前は、とにかく「アフリカを知ってもらいたい」「そのきっかけをつくりたい」という思いが出発点でした。学内外で、アフリカのことはまだ十分に知られているとは言えない中で、まずは“知る入口”をつくることが最も重要でした。

その中での大きな転換点が、2019年に学生の実行委員会を立ち上げたことです。それまでは有志ベースでの運営でしたが、アフリカWeeksをより「学生主体」のイベントにしていきたいという思いがありました。アフリカに関心を持つ学生や、実際に渡航経験のある学生が少しずつ見えてきた中で、「一緒につくる場」にしたいと考えました。

そこでアフリカWeeksでは、より身近に感じられるように、「学生自身が関わり、自分たちの視点を反映できる場にしていくこと」を目指しました。

Q. コロナ禍はどのような影響を与えましたか?

(先生)2020年は、まさに準備を進めていたタイミングでコロナが直撃しました。企画やビジュアルもすでに完成していたのですが、対面での実施ができなくなりました。ただ、その後に一番意識したのは「止めない」ことでした。2021年はすべてオンラインで実施し、とにかく継続することを優先しました。こうした場は、続けること自体に意味があると考えていたからです。

コロナ禍で公開されなかった幻の「アフリカWeeks2020のメインビジュアル」

Q. コロナ後に見えてきた変化はありますか?

(先生)大きな変化として、参加者や実行委員の層が広がったことがあります。2021年以降、アフリカWeeksを「知っている」、「参加したことがある」という学生が徐々に増えてきました。さらに2023年、2024年頃には、高校生のときに参加していた学生が実行委員として関わるようになるなど、継続してきた成果が見えるようになってきました。

また、大学としても高校生との接点を強化する流れがあり、アフリカWeeksもその1つの入り口として機能していたと感じています。加えて、学内でアフリカ関連の研究をされている先生方の協力を得て開催された「上智大学アフリカ研究紹介」のような企画の定番化が進んだことや、JICAなど外部の方から新たな企画提案をいただく機会も増え、イベント全体としての広がりや発展を実感しています。

【Part3: 瑛莉先生のアフリカWeeksへの思い・今後の展望】

Q. アフリカWeeksの目的は何ですか?

(先生)大きく分けて、2つあると思います。まず1つ目は、アフリカを知る「入り口」であることです。アフリカに実際に行くことは難しくても、日本にいながら触れたり、人と出会ったりすることはできる。その最初のきっかけを提供する場になっていると感じています。

2つ目は、アフリカに限らず、さまざまなことに関心や好奇心を持つ人たちが出会い、刺激を受け合う場をつくることです。他の人の取り組みや考え方に触れることで、「自分も何かやってみたい」と思えるようなきっかけが生まれる。そうした出会いや連鎖は、大学だからこそ実現できるものだと思っています。

学部や立場を越えて人が集まり、新しいことに挑戦できる。そのような動きが生まれる場として、アフリカWeeksには大きな意味があると考えています。

Q. アフリカWeeksを通して、学生に伝えたいことは何ですか?

(先生)伝えたいことはいろいろありますが、やはり「一緒に関わってほしい」ということです。仲間として、何かを一緒に広げていくような感覚で関わってもらえたら嬉しいです。ここで行われている活動やそこに込められた思いに触れ、それを誰かと共有したり、自分なりに発展させたりしていく中で、新しい発見や気づきが生まれるはずです。そうした経験は、大学という場だからこそ得られるものだと思います。アフリカを通して、そういう見方や視点をつかんでほしいなというのはあります。

また現在は、さまざまな物事が少しずつ繋がり始めている流れがあると思います。その流れの中に、ぜひ学生の皆さんも加わってほしいと思っています。大学には、多様なものごとをつなげながら自分の世界を広げていくチャンスがあります。その機会を活かしてほしいな、という思いはすごくあります。

Q. 今後のアフリカWeeksに対する思いや、10回以降の展望について教えてください。

(先生)展望というより、むしろ“野望”に近いのですが、現在の課題だなと思っているのは、「アフリカとの共創」をどのように実現していくかということです。例えば、アフリカからの留学生が主体となって企画するイベントが、もっと増えてもよいのではないかと思っています。また、現在のように2週間のイベントとして完結するのではなく、日常的にアフリカに触れられる場があり、その集大成としてWeeksが位置づけられるような形に発展させていけたら理想的です。

さらに、協定校とのつながりもたくさんあるので、アフリカ側から発信されるものをこちらで受け取ったり、逆にこちらから発信したりするという、インタラクティブな関係をより大きくしていきたいと考えています。

もう一つ重視したいのは、「比較の視点」を取り入れることです。日本とアフリカの関係にとどまらず、例えばアメリカやヨーロッパ、ロシアといった他地域から見たアフリカ像にも目を向けることで、多角的な理解が可能になると考えています。

上智大学には北米研究やロシア語学科など、さまざまな地域研究の基盤があるので、それらと掛け合わせることで、アフリカの見え方がさらに広がり、アフリカWeeks自体もより“グローバル”になっていくのではないかなと思います。

インタビューを終えて

いかがだったでしょうか。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回のインタビューを通して、アフリカWeeksが多くの学生や関係者との関わりの中で広がり、長い年月をかけて発展してきたことが伝わったのではないでしょうか。そこには、瑛莉先生だけでなく、多くの人の思いや取り組みが積み重なっています。

アフリカWeeksは、新たな価値観や人びととの出会いをもたらしてくれる場であると思います。ぜひ皆さんも、その広がりの一員として参加してみてください!

第3回では、実際にアフリカに渡航した経験を持つ実行委員メンバーにお話を伺います。

次回もお楽しみに。

瑛莉先生と学生実行委員メンバーでアフリカWeeksポーズをして、集合写真をとりました