2022.03.18
2022.03.18
皆さん、内閣府の国際交流事業である「世界青年の船」事業について耳にしたことはありますか? 「世界青年の船」事業(通称SWY)は、青年国際交流事業として内閣府が主催している6つの事業のうちの1つとなります。Loyolaや上智大学のTwitterで、2月26日(土)に行われた事業報告会の告知を見かけたけれど参加できなかった……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、報告会に参加できなかったorちょっと興味ある! という方のために、令和3年度内閣府「世界青年の船」事業参加青年である上智生3名(卒業生含む)から、事業概要と実際に参加した経験を3回に分けて紹介させていただきます!
第1回は、岩田麻由さん(ロシア語学科4年)からの報告です。
1つ目は、グローバル化の進展する様々な分野でリーダーシップを発揮し社会に貢献できる青年を育成することです。
2つ目は、青年同士の国境を越えた永続的な人的ネットワークを構築することです。
つまり、「国際的なネットワークを持った様々な分野のリーダーを育成すること」がこの事業のゴールです。
例年行われていた対面での事業と今年度行われたオンラインでの事業に分けて活動内容をご紹介します。
対面での事業では、様々な国からの参加青年たちが客船にっぽん丸に乗船し、共同生活を行います。プログラム中はいくつかの国に寄航して表敬訪問をしたり、船内で文化交流や学術交流を行います。
今年度はコロナ禍のため、オンラインで開催されました。SWY Onlineには、8カ国から計39人の外国参加青年に加えて、日本参加青年39人が参加しました。
参加者の年代はおおむね18〜30歳で、学生から社会人まで様々な年齢のメンバーがいました。
世界の様々な地域から同時にオンラインで参加しているため、外国参加青年と会話をしていると、先ほど起床したばかりという参加者もいれば、もう夕方だという参加者もいて、時差を実感しました。
本事業の主なプログラムを4つ紹介します。
1つ目は事前研修です。異文化交流に向けての心構えを学んだり、次に紹介するコースディスカッションのテーマであるSDGsに関する基調講演を聴きました。
2つ目はコースディスカッションです。4分野に分かれたディスカッションの共通テーマはSDGsで、外国参加青年とともに英語で行いました。社会問題、ジェンダー問題、環境問題、経済問題の4つのコース、約20人ずつに分かれて活動をしました。
3つ目はワークショップです。各国の参加青年が自国の文化や歴史、ライフスタイルを紹介するワークショップを自分たちで企画運営しました。
4つ目はプログラム外の自主企画です。公式なプログラム以外の日にも、有志の参加青年によってセミナーや交流会が連日開催されました。参加青年自身が仕事での経験や、関心分野について発信をするセミナー、外国青年を含めた参加者同士の交流会、キャリアについて語り合う会などがありました。
以上が事業概要です。
最後に、岩田さんが参加したコースディスカッション(経済コース)について報告します。
「第四次産業革命を踏まえた若者の雇用について」をテーマに、第四次産業革命についての基礎知識やその中で必要になるスキルを学ぶとともに、個人のキャリアプランを複数の分析方法を用いて組み立て、ディスカッションを行いました。
このゴールを踏まえたディスカッションの目的は3つありました。
この3点を目的として、事前課題、コースでのディスカッションに取り組みました。
第4次産業革命は人々のライフスタイルや公共サービス、そしてビジネスのあり方、働き方などに大きな影響を与えています。
「若者の雇用」という今回のテーマに注目すれば、ビジネスや職場環境の変化に伴い、企業が若者に求めるスキルも変化していると考えられます。今の社会の状況を踏まえ、必要なスキルを念頭に置いた上で柔軟にキャリアを構築していく必要があります。
経済コースでの活動を通し、第4次産業革命の現状と、第4次産業革命が若者の雇用に与える影響に関して理解を深めたことで、若者の雇用に関する現状と課題を認識しました。その上で人事部へのインタビューや、分析方法を活用した外部環境の分析と自己分析を行い、より自信と納得性をもち自分のキャリアを構築していく考え方を学びました。また、若者の雇用を推進するためのイニシアチブ作成等の取り組みを通して、国や職種を問わず重要視されているコミュニケーション力などのソフトスキルを磨くことができました。更には、国内外の参加青年との交流を通し、様々なキャリア観・意見を共有することで、自身のキャリア・生き方に対する視野が広がり、モチベーションを向上させることができました。
第1弾をお読みくださり、ありがとうございました。第2弾に続きます。お楽しみに!
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