2022.01.14
2022.01.14
大学の中と外で、いまおきているあれこれを紹介する「上智のいまを発見」。今回は、入学時オリエンテーション研修の一環として、「ユニバーサルマナー検定3級eラーニング」を受講した4名の新入生にお話を聞きました。
上智大学では、2022度より全新入生約3,000名を対象に「ユニバーサルマナー検定3級eラーニング」を導入しました。初年度の対象となった今年度の新入生は、2022年4月から5月にかけてオンデマンド講座を受講しました。受講学生へのアンケートの結果では、満足度が98%と高く、多くの学生が新しい学びや視点を得ることができたと回答しました。
(全員)知りませんでした。こういった種の検定があることも今回初めて知りました。
(赤間さん) まず、ユニバーサルマナー検定を知らなかったから、どのような検定なのかをネットで調べて、これなら受けてみようと思いました。
(羽山さん) 必須じゃなかったらやらなかったかもしれません。必須の意味がよくわからず、受けなかった時のペナルティが気になった。受けてみたら、受けて良かったです。
(島村さん) 看護学科であることもあり、内容的に受けたいと思った。ただ、入学したばかりで授業の受け方や課題提出に慣れるのに必死な時期だったので、検定がどれほどのボリューム感(目安の所要時間)かがわかりづらかった点が、取り掛かりづらかったです。
(赤間さん) 完全オンラインはありがたかったです。速度調整もできたし、やりやすかった。視覚に障がいのある方が講師で、具体的な経験とからめてだったからわかりやすかったです。
(羽山さん) オンラインの強みはいつでもどこでも受けられる事なので、春学期中くらい締め切りを緩くしてほしかったです。
(山下さん) 当たり前の内容からちょっと応用できる内容もあり、初めて知る内容もあって面白かったです。
(島村さん) 段差の絵が出された場面があったと思います。段差は、車いすへのバリアかと思っていたけど、目の見えない方へのバリアにもなっていました。障がいの種類に対する自分の固定概念があったことに気づきました。このように、初めて気づかされるシチュエーションが多かったです。
また、自分のペースで受けられたのは良かったです。
(赤間さん) 「自分にできることはないか」という姿勢でいる事が大事という話の中で、「この障がいのある人には、こうしなくてはいけない」ということではないとわかった。その結果、(出来る事を提供する際の)障壁が下がりました。
例えば、「外国人の方が困っているから英語で話しかけなきゃ」という事ではないのと同じだと思う。
何かを押し付けられるのは助けを求めてるかどうかにかかわらず、みんな嫌だと思う。まさにユニバーサルマナー、人間関係すべてにあてはまると思いました。
(羽山さん) 障がいの種類でどうしなきゃと思いがち、(ニーズを)聞いてみて助けるのというのはやりやすい。障がいのある人に限ったことではなく、聞いてみるというのは他者との関わりのなかでものすごく役に立つと思いました。
(山下さん) 身近な内容で、アルバイト先のお店に段差がある。車いすやベビーカーの方などには、段差がないけれど遠回りになってしまうルートを何も聞かずに勧めていた。人によっては段差があっても通れる場合もあることを知りました。(手助けするときに大事なのは)選択肢を提供するというのにつながるが、「声掛け」という事の大切さにすごく気づかされました。
(落ち込んでいるような)友達に「大丈夫?」と聞いたら、大丈夫でなくても「大丈夫」と返事してしまう。これからは、日常生活でも答えてもらいやすい声掛けができれば良いなと思いました。
(島村さん) バイト先で、マニュアル通りで仕事していたけど、ユニバーサルマナー検定を受けてみて、車いすの方がいたら例えば、少し時間がかかってもその場で商品を袋に詰めて渡すなど、ちょっとした気遣い、確認ができるようになった。その方々たちも「ありがとう」と帰ってくれたので、温かい気持ちが持てるようになりました。
インタビューにご協力くださった 赤間信行さん(イスパニア語学科1年)、羽山 一志さん(国際関係法学科1年)、山下真琴さん(社会福祉学科1年)、島村七彩さん(看護学科1年)どうもありがとうございました。
ユニバーサルマナーは障がい者や高齢者の方ためだけのものではなく、私たちみんなのためのものだと学び、すでに日々の生活に活かされていました。上智大生として素敵なスタートをきった皆さんが眩しく見えました。
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それでは次回の発見もお楽しみに。
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