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上智のいまを発見

学生の熱い想いがイベントに!
アフリカWeeks2024特集②運営メンバー編

2024.05.10

大学の中と外で、いまおきているあれこれを紹介する「上智のいまを発見」。毎年恒例の上智大学アフリカWeeks、今年も学生企画メンバーによる寄稿特集をお届けします。第2弾は、今年の企画のご紹介です。

2017年に始まり今年で8回目の開催となる「アフリカWeeks」。今年度も、講演会やシンポジウム、学生企画など、アフリカの理解を深めるきっかけとなるようなイベントがたくさん企画されています。その魅力のひとつが、教職員だけでなく上智の学生も運営に関わっているということ。実際にアフリカ地域への渡航経験がある人や、アフリカについて学んでいる人など、動機は様々。この記事では学生目線から運営の裏側をお伝えします。

ケニアの自然保護区にて。大迫力のキリンが目の前に!

今年度の運営学生は27名。外国語学部や総合グローバル学部などの国際系の分野を学ぶ学生もいれば、文学部や経済学部、理工学部の学生もいます。学部や学年の壁を越えて全学年が協働し、企画を作り上げています。学生が関わっている企画は以下の通り。運営学生を対象にアンケートを実施し、担当の企画や活動について伺いました。

学生が運営に関わっている企画とその魅力は?

①セミナー「上智大学 アフリカ研究紹介」(5月13日(月)19:00-21:00)

上智大学では文学・言語学・政治学など幅広い分野でアフリカ地域に関わる研究を行っています。上智大学の教授2名とイエズス会の海外客員教授1名が、主に北アフリカ社会経済や地域研究、ソーシャル・ジャスティス(社会正義)などのテーマで研究を紹介します。運営学生として、登壇者に直接コンタクトし研究内容に触れることができるのが魅力です。

②セミナー「フランス語を活かしてアフリカで働く」(5月15日(水)19:10-20:50)

フランス語圏アフリカの国際協力機関、民間企業、NGO/NPOなどで勤務経験が体験談を紹介します。フランス語未学習者の学習や、フランス語学習者に対する将来のアフリカへの就業のきっかけづくりが狙いです。フランス語がアフリカでもつ影響力を知り、言語を習得した先に無限の可能性が見えてくることが分かるはずです。

③写真展「アフリカの人々と場所」

ドルテ・ヴェルナー氏(世界銀行 東部・南部アフリカ地域総局 主任農業エコノミスト)が撮影した作品を展示し、アフリカの多様性と豊かな文化、そしてそこに生きる人々の日常生活を紹介し、理解を深めることを目的としています。2号館1階にてパネル展示、さらに6月には図書館1階に本物の写真が展示される予定です。

パネル展示
開催期間:5月14日(火)~28日(火)
展示場所:上智大学四谷キャンパス2号館1階エントランスホール

オリジナル展示
開催期間:6月4日(火)~26日(水)
展示場所:上智大学四谷キャンパス中央図書館

*写真展と合わせて予定されていたドルテ・ヴェルナー氏の講演は、ドルテ氏けがのため中止となりましたが、写真展は開催します。

写真展はドルテ氏が世界中で撮影された写真を展示しますが、何と言ってもその魅力は「アフリカの人々と場所」の全てを感じられることです。世界銀行のエコノミストとして、ドルテ氏は貧困削減の観点からアフリカの開発に向き合っています。その社会環境には、貧困の問題や開発に関する課題の厳しい側面が存在しますが、その現場には確かにアフリカの大地で暮らす人々がいるのです。その一瞬一瞬を捉えた写真からきっと心に響く美を感じることでしょう。これまで企画準備を進めていくなかでドルテ氏から学んだことは食への情熱と愛です。人口増大を抱えつつも場所によっては穀物の収量が停滞し食糧自給率が低い事態はアフリカにとって大変な問題ですが、その突破口として昆虫食の普及に希望を見出すドルテ氏から学ぶことがたくさんあります。サステナブルな開発とは何かを考える機会にもなります。

④シンポジウム「アフリカ・デー記念講演」(5月24日(金)15:30-17:00)

講演会の構成を学生が企画できるところが魅力です。アフリカ諸国の大使・外交官と直接議論できる参加型のイベントなので、アフリカについて積極的に学びたいという意欲が湧いてくると思います。アフリカに対するイメージの変化があること間違いなし!

⑤シンポジウム「AFRI CONVERSE 2024 in Sophia」(5月27日(月)19:00-20:30)

本企画は、2025 年に開催される国際会議TICAD のサイドイベントとしての位置づけです。アフリカに携わったことのある若者が、「今のアフリカ」をどのように見ているか、活動経験を今後のアフリカ社会との連携にどのように活かすか、議論します。若者ならではの視点で、アフリカの持つ可能性を軸にした連携を探ります。

実行委員としては、国連開発計画(UNDP)や国際協力機構(JICA)の方々と協働できるのが楽しいです。企画運営では自らアイディアを出す主体性、外部の方々と協働する力の両方が身につきます。

⑥学生雑誌企画「With Africa」

雑誌企画の魅力は一人ひとりのアフリカへの想いをぎゅっとつめてお届けできるところです。多くの人の手に渡る印刷物の制作に携わることができ、担当者同士でアフリカの体験や情報を共有しあえるのがとても楽しいです。メンバーの色が出る企画だと思います。アフリカWeeksのイベントや、国内外の上智大学アフリカ関係機関、アフリカ・国連系イベントで配布される他、上智大学アフリカWeeks公式ページでも後日公開されます。

⑦学生広報グループ

アフリカWeeksをより多くの方に知ってもらうために、アフリカWeeksの公式SNS(Instagram, X)を運用しています。自分たちだけではなく色んな人にアフリカの魅力を伝えることができる貴重な役割だと思います。様々な対象者に向けてどうすれば見やすいものが作れるか、と考えることは今後も役に立つ技術につながると思います。

また、FIND SOPHIAのアフリカWeeks特集記事の執筆も担当しています。インタビューでは、貴重なお話が直接聞くことができ、文字だけでは伝わりきらない、臨場感あるアフリカの様子が伺えました。

●Instagramはこちら:sophiaafricaweeks

●Xはこちら:@AfricaweekS

アフリカは私たちにとっての「学びの場」

アフリカWeeks実行委員に応募したきっかけは?

  • 私はGreen Sophiaという環境サークルに所属していて、環境問題に興味がありました。気候変動などについて知識を深めていく中で、アフリカ地域でその被害を受けるケースが多いと知り、次第にアフリカという地域にも興味を持つようになりました。
    ネットなどで調べるよりもなるべく直接的に関わることが大事なのではと考え、応募してみることにしました!(英語学科)
ケニアの環境保護ボランティアでキリンの生態を観察。

FIND SOPHIAをご覧の皆さんに一言!

このように、「アフリカの魅力を伝えたい!」と熱意のある学生が集まり、企画の運営に携わっています。企画によって活動内容は異なりますが、メンバー同士で過去の体験やアフリカに対する想いを語り合いながら、学内外の関係者と協働してアフリカWeeksを作り上げています。上智大学の学生だけでなく、高校生や一般の方々が参加できるイベントもあるので、アフリカについてじっくりと触れていただく機会になれば嬉しいです。

広大なサバンナとシマウマ

担当者memo

学生メンバーになったことで、授業とは異なる学びを得ている様子が伝わってきました。学内でアフリカを知れる貴重な機会です。ぜひ読者の皆さんも興味のある企画に参加してみてください!

「上智のいまを発見」では学生の活躍、耳寄り情報、先生によるコラム、先輩紹介など、大学の中と外でおきているあれこれを特集しています。取り上げてほしい人や話題など、みなさんからの情報も募集中。情報提供は findsophia-co(at)sophia.ac.jpまで。記事形式、ビデオ、写真、アイディアなど形式は問いません。どうぞ自由な発想でお送りください。*残念ながらすべての応募情報にお答えすることはできません。採用させていただく場合のみご連絡をいたします。 それでは次回の発見もお楽しみに。