2021.08.30
2021.08.30
こんにちは!新米記者のあさかです。
突然ですが、上智大学のシンボルといえば何でしょう?
公式マスコットのソフィアンくん?よく撮影に使われている1号館?
……いいえ、時代は6号館、通称ソフィアタワーですよね。
ねっ。
そんな6号館の1階には何やらいろいろと置いてあるスペースがありますが、皆さんじっくり見たことはありますでしょうか?
▲クレープを食べていると目に入る、アンコールワットの模型やパネル
▲年表、スクリーン、かまどなど
よくわからないしアプリで仏頭と顔交換したことしかないって?それ、もったいない!!
実はこのスペース、上智大学のエッセンスが詰まっているんです。
というわけで今回のテーマは「6号館1階展示スペース」。
このスペースを管轄している広報グループの大塚さん・渡邉さんにお話を伺いました。
――どのような経緯でこのコーナーができたのですか?
6号館建設にあたって、1階に展示スペースを作るというアイデアが元々ありました。1フロア全てを展示に使おうという声もありましたが、教室の確保など他の目的との兼ね合いで、廊下を活用した展示をすることになりました。
――どんな展示がありますか?
「地域と共に歩む上智学院の歴史」「上智学院の今」「上智学院の未来」とテーマを分けています。
「地域と共に歩む上智学院の歴史」コーナーでは、イエズス会と上智学院設立に関わった人物の紹介や上智学院の年表を、「上智学院の今」コーナーでは上智大学の学術的・文化的・国際的な取り組みに関連するものを、「上智学院の未来」コーナーでは海外からの来訪者紹介や記念品などをそれぞれ展示しています。過去、現在、未来と流れを意識しているんですよ。
▲便利なパンフレットが展示スペース付近の棚に置いてある。要チェックだ
「上智学院の今」「上智学院の未来」のコーナーにある2つの展示スペースは企画展で、1年に3~4回展示替えをしています。基本的にテーマの決定は学芸員課程や史学科はじめさまざまな分野の教員と職員からなるワーキンググループ内でなされるのですが、学部・学科、研究所などからテーマを募ったこともありました。もちろん、学生さんからのリクエストも大歓迎です!
――歴史に関する展示や企画展は、とっても上智大学らしい内容ですね
「日本のミヤコに大学を」という聖フランシスコ・ザビエルの願いからはじまる上智学院は、古くから“日本のカトリック大学の拠点”としての地位を築いてきました。ローマ教皇がキャンパスで講演してくださったというエピソードや上智大学のキリシタン文庫にたくさんの貴重資料が収蔵されているというのが、その証拠ではないでしょうか。展示を通して上智大学ならではの魅力を感じてもらうとともに、母校に誇りをもってほしいと思っています。
▲みんなだいすきロヨラやホフマンのコーナー
――では、かまどの展示の意図は?
「かまどケース」は、6号館建設時に敷地内から発掘されたもので、地域の歴史の象徴として展示しています。上智学院は昔から地域住民との密接な関係があり、6号館の建設もその方々の理解があってこそできたことだと捉えています。かまどや四谷キャンパスの変遷に関する展示は、地域への還元という意味合いが強いですね。このコーナーが一番新宿通り沿いにあるのも、地域に住む方や通勤する方にふらっと立ち寄ってほしいという思いがあるからです。
――展示スペースの今後について
将来的には学芸員課程を履修する学生の実習スペースとしても活用したいと考えています。
また、企画展の展示替えも定期的に行います。6月24日からは上南戦60回大会特集で、写真やタペストリー、優勝旗などが展示される予定です。乞うご期待!
▲特別にチラ見せしちゃいます
――最後に学生へメッセージを!
とにかく見てほしい(笑)特に、Sカフェの近くだけでなく、歴史のエリアも見てほしいです。先ほども言いましたが、上智大学がもつカトリック大学としての歴史と実績は、他の大学にない強みです。この展示スペースを通してそれが皆さんに伝わればいいなと思います。
6号館が完成してからずっと気になっていた展示スペースでしたが、このように上智大学の魅力がぎゅっと詰まった空間だったとは、取材をするまで知りませんでした。
今度からポプラに行くときは、警備員さんと目線を合わせないことに集中しスペースを通り抜けるのではなく、ちゃんと足を止めて展示を味わいたいと思います。
取材にご協力いただいた広報グループの大塚さん、渡邉さん、ありがとうございました!
▼6号館1階展示スペースに関するご意見はこちらのメールアドレスまで
exhibition.6bldg@ml.sophia.ac.jp
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