メリークリスマス!あさかです。
本日はクリスマス。街はおしゃれなイルミネーションでキラキラしていて、テンションあがっちゃいますね。
そういえば我らが上智大学四谷キャンパスも、2号館の植え込みや6号館横にある木がいい感じに光ってる。
ひとりの学生によって始まり、脈々と受け継がれてきた(詳しくはこちら)上智のイルミネーションですが、2017年の北門設置やシンボルツリーの登場をきっかけに、新しい形になったそうです。
言われてみれば、イルミネーションが変わったり北門広場でイベントが行われたりと雰囲気が変わったような?気になる~。
また、上智のクリスマスといえば、あの突然現れる馬小屋の像ですよね。(え、そう思ってるの私だけですか?)
あれって何なんでしょう。気になる~~。
というわけで、今回はイルミネーションと馬小屋の像の関係者の方々にお話を伺いました。
まずは、イルミネーションについて。
お話を伺ったのは、ピア・カフェの赤堀さん(神学部神学科4年)、吉田さん(文学部新聞学科4年)、三谷さん(学事センター職員)です。
――イルミネーションが変化した経緯について教えてください。
以前はカトリック学生の会や上智大学ソフィア会が中心となってイルミネーションを設置していましたが、2年前からイルミネーションについても「もっと学生の声を取り入れよう」という動きがありました。そこで学教職協働「ピア・カフェ」プロジェクトが関わるようになり、現在の形になりました。
1号館、9号館ピロティ付近の木が無くなったのは、台風の影響で伐採されたためです。
ちなみに昨年から今年にかけての変化としては、シンボルツリーのライトが約1,000球→3,000球になったこと、飾りがライトのみ→オーナメントが追加されたこと、飾りつけの方法が上から下に垂らす→枝に巻きつけるようになったことです。シンボルツリーの成長に伴って、これまでよりも多くの飾りがつけられるようになりました。
――具体的にどのようなことをされているのですか。
ソフィア祭終了後から1、2か月かけて準備をします。「上智らしさ」を大切なコンセプトとしているので、ライトの色について話し合ったり、こちらの要望に沿う業者さんを探してやりとりをしています。
また、「自分たちで作っている」という点も大切にしていて、2号館植え込みのイルミネーションの取り付けは学生と教職員で行ったんですよ。
シンボルツリーの点灯式の進行もピア・カフェが行います。
――学生の反応はいかがですか。
「去年よりきれい」の声をたくさん耳にしました。あと、点灯式でシンボルツリーに点灯した瞬間、昨年は「こんなもんか……」という人がいたのを感じましたが、今年は「おおー!」という声が上がったのが印象的でした。その場にいた人が感動してくれているのが司会をしていてわかったので嬉しかったです。
呼び込みしている時に「どうせ学費が光っているんでしょ」という声を耳にしましたが、実は株式会社ソフィアキャンパスサポート(学校法人上智学院100%出資の事業会社)による寄付が大きいんですよ。それに上智のイルミネーションは品があって、みんなでクリスマスをお祝いしようという雰囲気がすごく良いので入学してよかったなと思います。
ありがとうございました。
上智のイルミネーションって、ただの映えスポットじゃないんですね。キリスト教の精神を大切にしつつ学生や職員さんの思いがこもった素敵なイルミネーション……。改めて見ると、とっても「上智らしい」輝きだなと感じます。
続いては、馬小屋の像について。
こちらについては、カトリック・イエズス会センター長の李先生と菅原さんにお話を伺いました。
――そもそもこの像は何なのですか。
これは「プレセピオ」といって、新約聖書にあるイエス誕生のエピソードを再現したものです。キリスト教では、クリスマスを迎えるにあたってプレセピオを飾る習慣があります。
上智大学もキリスト教の大学ですので、イエスの誕生をお祝いする雰囲気をつくるために設置しています。
――イエス誕生のエピソード?
新約聖書のルカ福音書第2章に、「彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。」と書いてあります。マリアは男の子を生みましたが、その子を飼い葉桶に寝かせたというのです。プレセピオというのは、飼い葉桶という意味です。
カトリック教会では、13世紀にアッシジのフランシスコという人が初めて飼い葉桶にイエスを寝かせて祈ったというところから、飼い葉桶や馬小屋をしつらえる習慣が広まっていきました。
――設置場所が10号館講堂から2号館1階に変わったのはなぜですか。
それには「カトリックセンター」という名称が「カトリック・イエズス会センター」に変わるとともに、担う機能が大きくなったことが関係しています。というのも、上智学院がイエズス会が運営する4つの中学校高等学校と経営統合をした際、カトリックセンターとイエズス会教育推進センターが統合されて、キャンパスミニストリー(研究会を行ったり学生にキリスト教を知らせたりする)としての役割も大きくなったんです。
それでこのクリスマスの時期、より多くの学生たちにこの学校がカトリック大学でありイエズス会教育の場であるということを知ってもらおうということで、センターの前にプレセピオを設置することになりました。
――だれがどのように飾っているのですか。
キリスト教ではクリスマスから数えて4週前の日曜日から「待降節」が始まるのですが、その時期に学生に呼び掛けてセンターの職員と一緒に設置をしています。今年は上智ローバースの学生が手伝ってくれました。
ちなみに片づけは1月6日の「エピファニア(公現祭)」を迎えた後、同じく学生とともに行います。
ありがとうございました。
キリスト教の伝統や信仰を重んじるシンボルが、このプレセピオなんですね。イルミネーションも含めて、上智大学が大切にしているキリスト教の精神をこういった形で感じられるのはこの時期ならではだと思いました。
もしこの記事やプレセピオを見てキリスト教に興味が湧いた方は、ぜひカトリック・イエズス会センターに足を運んでみてください!
~おまけ:上智大学プレセピオコレクション~
プレセピオは2号館1階のもの以外にも複数設置されているとのことで、李先生にご紹介いただきました。
カトリック・イエズス会センター内の聖堂は誰でも気軽に入れる場所なので、ぜひ直接見に行ってみてくださいね。
最後に、今年もSophia Topicsを読んでいただきありがとうございました!
来年も楽しい記事をお届けしますので、引き続きどうぞよろしくおねがいいたします☆彡
それでは皆さん、良いお年を!
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2021.08.30
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