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上智学生記者クラブ通信

#116 オンライン授業を終えて心の健康について考えてみよう コロナ鬱とは?

2021.08.30

皆さんこんにちは&はじめまして! まおなです。やっとやっと大変だった春学期の授業が終わりましたね! 個人的な意見としては毎日の授業よりもやってもやっても終わらないレポート大渋滞のほうが大変だった印象があるのですが……。

そんなことはさておき、この約2ヶ月強にわたってオンライン授業を乗り越えた皆さん! 改めて考えてみましょう。心の状態は大丈夫ですか?
一時期「コロナ鬱」という単語を耳にした人も多いと思います。8月中に厚労省が1万人規模で実態調査をするなんて話もありますね。果たして「コロナ鬱」とは何者で私たちにどのような影響をもたらすのでしょうか。

本日は上智大学のカウンセリングセンターの方々への取材のもと、「心の健康」について皆さんと一緒に考えてみたいと思います!

Q.「コロナ鬱」とはなんですか?

A. 正式に「コロナ鬱」という病気はありません。「コロナ鬱」とは友達に会えない、慣れないオンラインでの仕事・授業、仕事を失う、経済状況が悪化するなどコロナによる環境の変化や先が読めないことなどによって心が鬱々とした気分になることを指します。

Q. コロナ鬱の症状にはどのようなものがありますか?

A. 症状は人や環境によって変わります。また、鬱というのは1つだけの原因ではなく複数の様々な原因が考えられ、その症状が軽いか重いかも様々です。症状の例としては、落ち込みが続く、やる気がでない、食欲がない、食欲がありすぎる、LINEなどSNSを触りたくなくなる、楽しいと思えないなどの症状があります。普段の自分と比べてこういう傾向があるかを考えてみることはとても大切です。

なるほど、私はゴリゴリに症状が出ている気がします。特にSNSに関しては、SNSをみたくなさ過ぎて1日携帯を放置していたら通知が3桁になっていて、そのことに対して謎の達成感を覚えたのは良い思い出です。

Q. 自分がコロナ鬱かもしれない……と思った時の対応策には何がありますか?

A. 早いうちに周りの人に相談するのが一番です。家族や友達に相談しても良いですし、カウンセリングセンターを利用してもらって小さな事でも相談してみてください。また自分を休ませることもとても大切です。生活習慣を正して、きちんと朝起きて太陽の光を浴びて夜に寝ることで改善されることもあります。出来る範囲でちゃんと身体を動かし、夜にあまり携帯を触らないようにするというルーティーンを大事にすることも大切です。

必ず朝7時に起きて夜11時には寝ようとかっちり決めてしまうと逆にストレスになってしまうので、毎日の起床時間の誤差が2時間以内にするのを目安に自分が出来る範囲で安定した生活リズムを心がけるのが良いそうです。

ただ必ず日光は浴びましょう! 光合成しましょう!

Q. 徐々に活動が再開してきた今の時期に注意しておくべき点はありますか?

A. やはり自粛前と状況は決して同じではないので、自分がどのくらい安心できるかを優先して行動することがとても大事です。常に心の健康を意識しながら友達と遊んだり、バイトをしたりしてください。また、しんどかったりやる気が出なくても無理のない範囲で活動するとリフレッシュにもなります。Loyolaのカウンセリングセンター掲示板では様々な情報を発信しているので、一度それらを見てセルフチェックもしてみて欲しいです。

Q. コロナ鬱になりにくい人の特徴はありますか?

A. 一概にどのような人がなりにくいというのは言えません。誰でもなる可能性があります。ただ、一般的には自分を客観的に分析できそれを受け入れることができれば鬱々とした気分になりにくいと言われています。家族や友達との関わりがあり、気分を上手に切り替えることは大事だといえます。気分が落ち込んでしまったり自分を責めてしまったり悲観的になってしまうときには、何か自分の好きなことなどをして是非気持ちを切り替えてみてください。

性格的なことや環境などによっても鬱になりやすい・なりにくいなどが左右されるそうなので、時には楽観的に物事を考えることも必要かもしれませんね! オンラインで友達と電話したり、今までする機会のなかった新しいことにチャレンジするのも気分転換に良いかもしれません。

Q. 自分の周りに落ち込んでいる人がいた時にしてあげられることはありますか?

A. ただ話を聞くだけでも良いと思います。自分がされて嬉しいことが必ずしも相手にとっても嬉しいことであるとは限らないので、相手の話を批判をせずに耳を傾け助けてあげられるドアを解放しておくことが大切だと思います。ただ聞く側にも余裕が必要なので、聞く側として無理する必要はもちろんないです。そんなときは相手にカウンセリングセンターで話を聞いてもらうことを勧めてみたりしてお互いが無理をしないようにしましょう。

話を聞くのって結構体力がいることですよね。精神科の病院などはほとんどの人にとって馴染みがなく、行くことに対してハードルが高いと思います。できるだけ重症化しないようにはやめの対処が大切なので、ほんのちょっとした愚痴でも相談でも大学のカウンセリングセンターで話を聞いてもらってはいかがでしょうか?

さて、ここまで「心の健康」についてカウンセリングセンターの方々から教えていただいたことをまとめてみました。要点はこんな感じ↓です!

今回カウンセラーの方々とお話をしていて、取材をするためにお話ししていたのに、なぜかとても心が軽くなりました(笑)。人と話すというのはとても大切なことだったんだなと感じた今日この頃……。

それでは最後に! Loyolaのカウンセリングセンター掲示板ではカウンセリングセンターの方々からの皆さんへのメッセージがたくさん載っています。また、現在電話やZoomで相談を行なっていてその予約の仕方なども載っています。

授業が終わったのに最近ずっと心がしんどいな、いつもの自分と比べて気分が上がらないな、などと感じることがあれば是非気軽に相談をして、自分の心を休めてあげましょう!

それでは心と体の健康に気をつけてより良い夏休みを!

まおな
名前
まおな
所属
法学部 国際環境法学科
〇〇がすき!
風景の写真を撮ることが好き!!
上智のいいところ
2号館から富士山が見えるところ