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上智学生記者クラブ通信

#130 和菓子作りを体験! 上智の「あれ」がモデルの和菓子も……

2021.08.30

こんにちは! れいれいです。今日は、11月21日・22日にSSIC主催で行われた「和菓子作り体験」をレポートします。
2017年にオープンしたSSIC(Sophia Student Integration Commons)は普段、11号館1階を拠点に様々なイベントを開催しています。今年度はオンライン開催に切り替わり、様々な催しが行われてきました。大盛況に終わった8月の風鈴絵付け体験に続く体験型イベントが、今回の「和菓子作り体験」です。
なんと告知から24時間以内で応募が定員に達したというこのイベント。当日の様子をご紹介します!

まずは準備を!

イベントには、Zoomを使って自宅から参加しました。準備したものは、事前に送られた和菓子体験セットと説明書、まな板、スプーン、お箸、そしてタオルです。和菓子といえば、美しく繊細なイメージですよね。「お菓子自体ほとんど作ったことがなく、和菓子作りはもちろん初体験の私が、ちゃんとできるだろうか……?」という不安もありつつのスタートでした。

和菓子作りを教えて下さったのは……

今回の体験は、オンラインで金沢と参加者を繋いで行われました。教えて下さったのは、株式会社 森八の中宮千里さん(写真左)と矢木宏幸さん(同右)です。金沢に拠点を置く森八は、なんと創業390年という老舗。加賀藩御用菓子司として作り続けてきた、由緒ある和菓子店です。中宮さんは職人としても活躍する若女将、そして矢木さんは職人歴25年のプロフェッショナルです。東京店が四谷にあるというご縁もあり、SSICでは2年前から、茶道イベントにて森八の和菓子を使ってきたとのことです(東京店は現在一時休業中)。

体験開始!

イベントでは、4つの上生菓子作りを体験しました。上生菓子は季節に合わせた美しい色とデザインが特徴の和菓子で、森八では2週間に1度という頻度でデザインを更新しているそうです。
1つの上生菓子を作るための材料がこちら。こちらのお菓子には、馴染みのある小豆色の黒こしあんの他に、紫と白の餡を使います。材料からは、どんなお菓子になるのか想像がつきませんね!

上生菓子を手で触ることはないので、少し緊張しながら材料の餡を手に乗せてみると……滑らかで柔らかく、とても優しい手触りでびっくり! 紫と白の餡を重ねたら、紫の餡で黒こしあんを包みます。「包餡(ほうあん)」というこの作業では、紫の餡が破れないよう、優しく撫でるように包み込みます。

形を整えた後、黒文字やお箸を使って模様をつけます。最初に入れた白い餡がきれいなグラデーションになっていますね。

無駄のない矢木さんの手つきを見ると簡単に見えた模様付けでしたが、自分でやってみると、線をつける方向を見失ったり、角度が分からなくなったり……。ちょっと慌てた私ですが、「間違いはないから、自分がきれいだと思うように工夫すれば大丈夫」という中宮さんの言葉でひと安心。お手本とは少し違うものの、我ながら自信作ができました。

さて、このお菓子が何をモデルにしているか、もうお分かりですか? そう、菓銘は「ソフィア」です。矢木さんのお手本と鷲をかたどった上智の校章を比べると、この通り。これはこのイベントのために特別に作って下さったデザインで、市販されていない特別な一品です。黒文字で表現された羽の凛とした様子と、お箸で作った力強いくちばしが、絶妙なコンビネーションです。

完成!

作っているうちにどんどん楽しくなり、残りの3つはあっという間に作り終えてしまいました。完成した4点はこちら。左から「白鳥」「万両」「ソフィア」「姫椿」です。万両は冬に赤い実を付ける植物なんだそう。冬本番に向かっていくこれからの季節にぴったりのお菓子ですね。多少いびつな部分はありますが、自分で作った和菓子だと思うと、愛着もひとしおです。

最後に、中宮さんと矢木さんがたくさんの上生菓子を見せて下さいました。同じ色の餡を使っても、デザインを変えることで全く異なるお菓子が出来上がるそうです。この時期なら、緑の餡を使ったクリスマスリースや、ピンクの餡を使ったサンタの小人など、可愛らしいデザインも豊富なのだとか。デザインは風景や植物を題材にする他、散歩中にふと頭に浮かぶことも多いそうです。和菓子のデザインがこれほど豊富とは、知りませんでした!

最後はもちろん記念撮影! 皆さんの表情から、達成感が伝わってきますね。私と同じくこのイベントに参加したまおな記者は、「和菓子を作る機会は滅多にないので参加しました。作ってみると粘土みたいで楽しかったし、味は上品な甘さで和を感じました」と話していました。ほっこりした甘さで、忙しい日常から離れてゆったりしたティータイムを楽しむことができました。

終わりに

今回の和菓子作りは、とても特別な体験でした! 以前から和菓子は大好きでしたが、やはり洋菓子と比べると少し遠い存在のような気がして、頂く機会も多くはありませんでした。和菓子作りを体験してみて、どのように作られているのかを知ったことで、少し和菓子を身近に感じられた気がします。もっと色々な和菓子を味わいたいですし、今年はクリスマスケーキではなく「クリスマス和菓子」もいいかな? と思っています。
それではまた!

森八の情報はこちらから→https://www.morihachi.co.jp
SSICのTwitterはこちらから→https://twitter.com/commonssophia

れいれい
名前
れいれい
所属
国際教養学部 国際教養学科
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