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Sophia Topics

上智学生記者クラブ通信

#138 これが私の〇〇学科ライフ 今日は神学科・哲学科・史学科・国文学科・新聞学科!

2021.08.30

こんにちは! れいれいです。
突然ですが、上智大学にいくつの学科があるか、ご存知ですか? 正解は、9学部29学科。「え、そんなに多いの⁈」という声も聞こえてきそうですね。受験生や新入生はもちろん、2年生以上の方でも、どんな勉強をしているのかピンとこない学科があるかもしれません。そこでSophia Topicsでは、各学科の学生へのインタビューを連載することにしました!

第1回となる今回は、こちらの5学科の皆さんにお話を伺いました。インタビューは、2021年2月3日に行いました。

また、皆さんの時間割を見る時は、こちらの時間割早見表を参考にしてくださいね。

神学部神学科2年 Mさん

小学生の頃からカトリックのミッションスクールや教会に通っていたMさんは、キリスト教芸術や宗教音楽について学ぼうと、神学科を目指したそうです。

神学科の魅力を教えてください。

——1学年約40人と人数が少なく、アットホームで学年を超えて仲が良いことです。1年生は、オリエンテーションキャンプの後、6月に秦野キャンパスでのキャンプに参加して親睦を深めます。また、毎年、学生有志が企画するバーベキューとクリスマス会があり、学年を超えて交流します。

印象に残っている授業は何ですか?

——必修科目には「キリスト教の歴史」や「新約聖書概説」があり、キリスト教の基礎について学びます。中でも印象に残っている科目は「キリスト倫理Ⅰ」で、「良心とは何か」「中絶は許されるのか」など、キリスト教の枠に囚われない倫理的問題について真正面から向き合う機会になりました。私は宗教音楽に関心があるので、選択科目の「キリスト教と音楽芸術」で大好きなJ.S.バッハのマタイ受難曲について宗教的背景をふまえながら学んだことも印象に残っています。

Mさんの時間割(2年次秋学期。「4Q」は「4クォーター」のことで、秋学期の後半に行われる授業です。)↓

今後の目標を教えてください。

——もっと、キリスト教芸術を専門的に学んでいきたいです。やはり好きなことを勉強したいですね。実は、高校まではどちらかというと勉強嫌いでした。でも大学生の今は、好きなことに特化しつつ、そこから学びが広がっていくのが楽しいです。

新入生や受験生にメッセージをお願いします。

——神学部には、カトリック信者だけでなく、いろいろなバックグラウンドを持った人が集まっています。少しでも興味があったら、「信者じゃないからどうしよう……」などと悩まず、ぜひ受験してみてください。たくさんの個性的な授業と楽しい行事があなたを待っています!

Mさんに聞いた「神学科の好きなところは?」↓  

文学部哲学科2年 Kさん

続いては、哲学科2年のKさん。「普段からの疑問に哲学でアプローチできる」と考え、哲学科を志望したといいます。SNSの投稿などを見ていて、「この主張ってちょっと違うんじゃないかな」と思う時、哲学はその疑問を自分の中に落とし込んで、解決に導いていくツールにもなるそうです。

哲学科の魅力を教えてください。

——普通であれば「モヤモヤするなぁ……」で終わってしまうような「日常において見過ごされがちな謎」を追求していけることです。このプロセスは、人生を充実させるための一歩だと思います。謎を自分で解くことを楽しみ、自律的に考える力が身につきます。1学年約60人と人数は少なめで、学科内はほとんど顔見知りです。人間の根本を問うような事柄について真剣に意見を交わして、真摯に話し合える友人ができます。

印象に残っている授業は何ですか?

——古代・中世・近世の哲学史は必修で、哲学書を読むための基礎をしっかり身につけます。特に「中世哲学史」では、「何世紀も前の思想が、現代の社会問題をズバリと当てている」と思えるような考え方に出会うことができたので、他学科の人にもおすすめです。専門科目では、「自然神学」が印象に残っています。神や宗教経験など、一見哲学から離れているようなトピックを哲学的に吟味することが新鮮でした。

Kさんの時間割(2年次春学期)↓

新入生や受験生にメッセージをお願いします。

——大学生になると、学ぶことが好きになります。私自身、専門の学びが科学や芸術など哲学以外の分野と結びついて、そうした分野ももっと学びたい、と思うことがあります。難しいと思うこともありますが、めげずに食らいついていくと、学ぶ楽しさが見つかります。それから、「人それぞれだよね」という言葉には用心してください。それは基本、自分は何も考えていないと表明しているのと同じなので!

Kさんに聞いた「哲学科の好きなところは?」↓

文学部史学科2年 Mさん

史学科2年のMさん。1学年約80人の史学科は、「勉強もそれ以外も、自分の好きなことに夢中になっている人が多い」そうです。

史学科を志望した理由を教えてください。

——高校で一番好きな科目が、世界史でした。「史学科に行って将来何をするの?」と聞かれたこともありましたが、大学は好きなことを勉強する場だから、と思って史学科に決めました。将来、学んだことが直接的に役に立つかは分かりませんが、「役に立つ勉強より好きな勉強」と思っています。

史学科の魅力を教えてください。

——歴史が好きなら絶対に充実した大学生活を過ごせると思います。1・2年生で履修する必修科目では、日本史・東洋史、西洋史、超域史という3種類の概説があるなど、日本史・世界史の垣根を超えて学びます。必修科目を学ぶ中で、入学当初の関心が広がったり深まったりするので、その後の専攻選びに役立ちます。各学生が異なる分野の歴史に関心をもっているので、クラスメートの意見を聞いて刺激をもらえることも魅力です。

Mさんの時間割(2年次春学期)↓

Mさんは、どんな歴史の分野を専門にしているのですか?

——スペイン史です。そのため、史学科だけでなく、イスパニア語学科など他学科の歴史の授業もとっています。他学科の授業でのディスカッションでは、史学科のゼミでの意見交換とは違う着目点が出てきたりするので、面白いです。特に、イスパニア語学科でスペイン語の分かる学生と一緒にスペイン史を学ぶと、新たな発見があります。私は、4年生の春で留学したいと考えています。留学先は韓国や中国を考えていて、アジアの視点からヨーロッパ史を見てみたいと思っています。

今後の目標を教えてください。

——本をたくさん読んで、もっと知識をつけたいです。将来は、いろいろな国に行って世界を旅する仕事をしたいと思っています。

Mさんに聞いた「史学科の好きなところは?」↓

文学部国文学科2年 Mさん

日本の近代文学が好きで、国文学科を志望したというMさん。「こぢんまりとして仲良し」な学科だといいます。

国文学科の魅力を教えてください。

——個性豊かな先生方です。文学って物静かなのかな、と思いきや、研究分野に対する熱意がすごいです。例えは、日本語・英語・フランス語・ポルトガル語の5か国語を話す教授もいらっしゃいます。国文学というと日本語のイメージが強いですが、南蛮貿易の時代にポルトガル語圏で書かれた日本語の書物を調査しに行ったり、海外の博物館にある日本の書物を調べたりするので、外国語が必要です。キリスト教関連の書物の研究が盛んなのも、上智大学ならではかもしれません。

印象に残っている授業は何ですか?

——国語が好きな人にはたまらない授業ばかりです。くずし字を読む必修の授業があって、平安歌人の気分を味わえますよ。現代文・古文・漢文全てを網羅した授業が豊富にあり、高校までの学習からステップアップした教養が身につきます。一般教養科目と自学科科目で学んでいることが繋がって理解が深まる瞬間もあります。例えば、全学共通科目の「言語と人間」と国文学科の「国語学」の内容が結びついた時は、「そういうことだったのか!」という発見がありました。

Mさんの時間割(2年次秋学期)↓

大学生になって良かったことは何ですか?

——やはり、大学生になったことを最大限に活かして勉強できることです。大学での学びは、高校の勉強とは全く違います。高校では受験というゴールがありますが、大学での勉強に終わりはありません。自分の教養がどんどん成長していきます。新入生や受験生の皆さんにも、この環境を活かして楽しんでほしいです。

Mさんに聞いた「国文学科の好きなところは?」↓

新聞学科2年 Kさん

今日最後に紹介する学科は、新聞学科。2年生のKさんは、「プロの世界が身近にある環境が魅力」と話します。

新聞学科を志望した理由を教えてください。

——新聞学科の水島宏明教授編著、水島ゼミ取材班著の『想像力欠如社会』(2018年、弘文堂)を読んだのがきっかけです。水島ゼミの学生が制作したドキュメンタリーを再構成した本で、「映像を撮りたい」「他の人のことを知りたい」と思いました。私は2年生からこのゼミに入り、ドキュメンタリー制作をしています。

新聞学科といえば2号館にあるテレビセンターが思い浮かびますが、どんな授業をしているのですか?

——1年生の必修科目「演習I(メディアリテラシー)」では、テレビセンターで1分間の番組制作をします。2人1組で番組の構成決めなどから行います※。テレビ制作の授業は2年生からは必修ではありませんが、ロケに行ってニュース番組や情報番組を作るなど、自分の好きな番組作りができるので面白いです。
※授業の様子を紹介したYouTubeビデオはこちらから→https://youtu.be/0gCK2iKIA94

テレビセンター↓

Kさんの時間割(2年次春学期)↓

今後の目標を教えてください。

——水島ゼミでは、ドキュメンタリーのグループ制作と個人制作があります。次の個人制作では、社会と繋がっていることを撮りたいと思っているので、それに向けて頑張ります。将来は、映画関係の仕事をしたいと考えています。

新入生や受験生にメッセージをお願いします。

——「メディア」と一口に言っても、新聞、テレビ、出版など、いろいろな分野があり、先生方の専門分野も様々です。自分がメディアの中でも特に関心のある分野をはっきりさせておくと、入学後の学習に役立つと思います。

Kさんに聞いた「新聞学科の好きなところは?」↓

おわりに

各学科で学ぶ学生の生の声、いかがでしたか? 専門分野こそ違いますが、「好きなことを学ぶのが楽しい」という思いは共通しているのだと感じました。今日紹介しきれなかった学科も、今後の記事で紹介していきます。いろいろな学科事情を聞くのが楽しみですね! それではまた!

今日紹介した学科をもっと知りたい方は→
神学部神学科:https://www.sophia-theology.org/
文学部哲学科:http://dept.sophia.ac.jp/human/philosophy/
文学部史学科:http://dept.sophia.ac.jp/human/history/
文学部国文学科:https://www.sophia.ac.jp/jpn/academics/ug/ug_human/ug_human_jlit/
文学部新聞学科:http://dept.sophia.ac.jp/human/journalism/

れいれい
名前
れいれい
所属
国際教養学部 国際教養学科
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