2022.07.07
2022.07.07
こんにちは! 早いもので4月も後半戦。いかがお過ごしですか? 今日は、3月末から4月にかけて行われた2つの入学式を特集します。昨年4月の入学式が中止になったことを受け、今年は2つの入学式で新2年生・新1年生の皆さんをお祝いしました!
2020年度の入学式、つまり新2年生の入学式は3月29日~31日に上智大学の6号館で行われました。事前予約制で数回に分けて行われ、各回ほぼ満席でした。
もちろん感染予防対策もしっかりと行われ、参加者には上智大学オリジナルのウェットティッシュが配られました。
会場内では1年越しの入学式ということで、新2年生の皆さんは笑顔一杯で開会を待っていました。
曄道佳明学長のお話から始まり、新入生代表の言葉や佐久間勤理事長の祝辞、そして例年とは違って在学生からの言葉というプログラムで行われました。
佐久間理事長は祝辞としてある騎士のお話をされました。そのお話の中で、「一時的な、表面的な価値よりも全身全霊ですべてをかけて得たいと思うほどの魅力ある価値に気付くこと」が人生にとって非常に大切であることを話してくださいました。
また、2019年に上智大学を訪問された教皇フランシスコの「『叡智(ソフィア)の座の大学』で学ぶ者へ」というメッセージから引用されました。
「上智大学が礎を置く聖イグナチオの伝統に基づき、(大学は)教員と学生が等しく思索と識別の力を深めていく環境を作り出すよう、推進していかなければなりません。この大学の学生の中に、何が最善なのかということを意識的に理解したうえで、責任をもって自由に選択するすべを習得せずに卒業する人がいてはなりません。」
「最善の価値とは何かに気づき、それを意識し、責任を持って自由に選び取るという行為を大学生活を通して身につけて欲しい」というメッセージを贈られました。
2020年度の入学式では、特別にWelcome to Sophia 2020というコロナ禍の新入生へのサポートを行う活動の代表である総合グローバル学科4年生(2021年3月時点)の西本拓海さんからの言葉もありました(注:3月31日(水)10:00の回でのメッセージです)。
西本さんはWelcome to Sophia 2020での活動を振り返りながら、その活動がたくさんの在学生や教職員の方に支えられたことについて熱く語っていました。そのお話から新2年生に対して「これから直面し得るたくさんの困難や苦労に対して、上智大学の学友と協力しながらみんなの持つ叡智を結集し『他者のために、他者とともに』小さなことでも行動を起こしてみて欲しい」というメッセージを贈りました。
これから新たなスタートをきる新2年生に、これからの抱負や今の気持ちを聞いてみました!
1年生の特に春学期は孤独感が強く、とても大変でした。これからの大学生活では大変だった分、コロナ禍でできた友達を大切にしながら、他学科の授業を履修してみたり、図書館などの大学の施設を有効活用したりして、大学生活をより充実できるように様々なことに挑戦していきたいと思っています。
(英文学科2年 Kさん)
1年生の頃はオンラインという不慣れな環境の中、すこし気が抜けてしまっていた部分もあったと思います。しかしこれから対面の授業も一部始まるということで、不安な部分も多いですが、これまで以上に真剣に勉学に励むことはもちろん、様々な活動を通して充実した学生生活を送りたいです!
(史学科2年 Kさん)
入学式では、初めて対面でいろんな友人と会って話すことができて嬉しかったです! また、学長や理事長、在校生の方が「入学おめでとう」と言ってくださったことで、上智生であることを改めて実感することができ、これからはオンラインで感じることのできない対面授業での刺激を受けて、一層気を引き締めてがんばろうと思いました!
(心理学科2年 Uさん)
2021年度新入生を対象とした入学式は、4月1日、東京国際フォーラムにて行われました。感染症対策のため、式典会場は新入生のみ入場とし、保護者や現地での出席が難しい新入生はYouTubeでのライブ配信を視聴する形となりました。
「晴れの日に『感染しない・させない』」という呼びかけのもと、感染症対策を徹底した式が行われました。受付前には検温コーナーが設けられたほか、受付にはパーテーションや消毒液が設置されました。新入生は、胸躍る様子ながらも、案内に従い落ち着いて入場していました。ホール内では、一人ひとりの間に空席を作って着席しました。
「新入生の心と理性を照らしてください。忍耐強く真理を探求していく力と熱心さを与えてくださいますように」という李聖一神父(カトリック・イエズス会センター長)の祈りの言葉から始まった入学式。厳かな雰囲気の中、入学式午前の部が始まりました。
曄道佳明学長は、入学式の開催を断念した1年前を振り返り、「こうして直接お顔を拝見しながらお祝いの喜びをお伝えできることを大変嬉しく思います」と新入生を歓迎しました。学びの新たなステージに入る節目にあたり、「挑戦する高度な学びや研究についてどのように向き合い深めていくべきかを考えてみてください」とメッセージを贈りました。
また、激動の1年に浮き彫りになった様々な課題にふれ、「これからの社会の回復、さらにその先の発展の中に皆さんの成長を埋め込んでいかなくてはなりません」と新入生を激励しました。
——大学での成長は「どう成長させられるか」という受動態ではなく、成長することへの渇望から生み出される能動態で議論されなくてはなりません。
学び探求しようというエネルギーを元に、新たな自分自身に成長していってほしい、と語った曄道学長。式辞の最後には、上智の教育精神として謳われている “Men and women for others with others” を挙げ、その意味は「何よりも人間の尊厳を重んじ、自分の能力を他者に還元する人の育成」であると示しました。
新入生代表として午後の部の式典で入学の言葉を述べた法学研究科法律学専攻Yin Yueさんは、昨年直面した様々な変化と困難にふれ、この1年間「各々のベストを尽くして学習を重ね」「一人ひとりの固い決意により」上智大学での学びに進むことができた、と振り返りました。
「教科書上の知識だけではなく、自分が育ってきた環境とは異なる地域や国の文化や思想を学ぶこと」に意欲を示したYinさん。今後の大学生活で得る知識と思想によって「私たちの人生をより豊かなものとさせることを誓います」という力強い言葉で挨拶を締めくくりました。
感染症対策のため、斉唱に代わって校歌の録音を聞き、閉式となりました。
大学生として新たなスタートを切った新入生に、今の気持ちを聞いてみました!
入学式では、(高校までと比べて)学生の多さを実感し、驚きました。友達ができるか不安でしたが、早速友人もでき、先輩とも仲良くなれました。これから友達とたくさん交流したり、サークル活動を頑張ったりするのが楽しみです!
(総合グローバル学科1年 Tさん)
入学式に出席して、上智の学生になるという実感がわき、楽しみな気持ちが膨らみました。大学生として自覚と責任を持った行動をしていかなくては、と思いました。これから始まる授業で、自分の好きなことを学ぶのが一番楽しみです。また、いろいろなバックグラウンドをもつ人とたくさん交流していきたいと思います。
(神学科1年 Tさん)
会場で「上智大学」と掲げられているのを見て、やっと入りたかった大学に入学できた、という実感がわきました。上智大学は国際交流が盛んなので、国際機関で働く人とコミュニケーションを取ったり、言語をたくさん学んだりするのが楽しみです。
(総合グローバル学科1年 Kさん)
いかがでしたか? 入学式を取材しながら、改めて大学に入学したようなピカピカ(?)な気持ちになってしまいました! そして、これからの大学生活へのワクワクを語ってくれた新入生から、エネルギーをもらった気がします。
それでは今日はここまで。また来週!
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