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Sophia Topics

上智学生記者クラブ通信

#158 オープンキャンパスの裏側に迫る! ~入学センター職員さんにインタビュー~

2021.08.30

こんにちは、あーみです。
今回のトピックは、2021年6月12日、6月13日に開催された、SOPHIA OPEN CAMPUS 2021についてです。

今年のオープンキャンパスは、感染症対策のため人数を制限した上で開催されました。
私は学生ボランティアスタッフとして2日間参加させていただきました。

(オープンキャンパス当日のメインストリートの様子です)

今回のSophia Topicsでは、このコロナ禍での、オープンキャンパスの運営を担当された入学センター職員の片桐さんと小宮さんにお話を伺いました。

――今回、コロナ禍で開催する、このオープンキャンパスを企画するにあたって、その経緯と、最も大変だったことを教えてください。

(小宮さん)ちょうど今年のオープンキャンパスの開催方針を検討している時期に春のオープンキャンパスを開催しました(2021年3月28日実施)。これが2020年の緊急事態宣言発令以降初めての対面実施のイベントということで、受験生350名での定員制で開催しましたが、多くの受験生から注目していただき、予約開始30分で満席になってしまいました。このイベントは、対面とオンライン配信の両方で実施したのですが、特に来場参加の方のリアクションが非常に良かったのが印象的でした。
アンケートでは「上智のキャンパスに実際に入って雰囲気を感じたり、講義・講演の中で直接教授に質問することによって、より受験へのモチベーションを高めることができた」という声を多数いただきました。もちろん、オンライン参加者の方からも「遠隔地から参加できた」「コロナ禍でのイベント参加形態として安心できた」と好評ではありましたが、「(今回は来場参加での申込に漏れてしまったため)次回は来場で参加したい」という声が目立ちました。このような経験もあり、次のオープンキャンパスはできるだけ対面で実施したい思いで、企画をスタートさせました。

大変だったことは、やはりコロナ対策でした。キャンパス内の密状態を防ぐため、参加者の予約申込み開始日ギリギリまで来場人数の試算を続けました。本来であれば、東京都の緊急事態宣言解除後の日程での開催を予定していたため、受験生とその保護者1名にご参加いただく予定で企画を進めていたのですが、申込み開始直前で宣言の延長が決定になったため、そこから更に打ち合わせを重ね、安全性を最優先とし、受験生のみの参加に変更しました。例年多くの方に参加していただいていたオープンキャンパスを、大幅な入場制限をかけて実施することに関しては苦しい決断ではありましたが、受験生本人の参加枠をギリギリまで増やすことに重きを置く、というのが我々の結論でした。計画段階では、ここが一番大変でした。

開催当日に関しても、感染症対策について100%の正解がなく、また、前例もない中で、学生ボランティアスタッフを含め、どこまでの対策を講じるかという部分を考えるのが大変でした。

(学生ボランティアスタッフが入構証の確認を担当していました)
(来場者全員に個別で検温を行うなど、感染症対策の徹底が図られていました)

――今回のオープンキャンパスの中で最も力を入れたことはなんでしょうか?

(片桐さん)例年のオープンキャンパスでは、大教室で学部学科の説明会を行ったり、学科の相談コーナーを設けたりしていたのですが、学部学科の説明会など、大人数の参加が見込まれるプログラムに関しては事前に収録をして、オープンキャンパス前に入学センターのYouTubeチャンネルにアップロードしました。こうして、いくつかのプログラムをオンデマンド型にした上で、当日は各学科の「体験授業」をメインに全体のプログラムを構成しました。大規模イベントが実施できない中、どのプログラムを対面型で残すかということにも悩みましたが、コロナ禍でなかなかキャンパスに足を運んで大学の雰囲気を体感できない受験生にとって、大学で学ぶイメージを一番掴んでいただきやすいのが、実際に大学の講義を受けていただくことだと思い、「体験授業」に例年にはなかった「質疑応答」時間を設けるなど、内容の充実を図りました。

オンラインでの参加が主流になってきた時代だからこそ、対面、現地に訪れることの価値が向上しているというか、受験へのモチベーションを高める役割を大きく果たしているなと、私も学生ボランティアスタッフをしていて感じました。

――実際にオープンキャンパスの現場やアンケートの回答の中で、高校生、受験生の声を通して何か気づきなどはありましたか?

(小宮さん)例年の学園祭のような賑やかな雰囲気のオープンキャンパスを開催することも重要だと感じています。「大学って楽しそう」というイメージの下、様々なプログラムを通して上智の良さを感じていただけると思うからです。ただ、コロナ禍という制約の中で実施した今年のオープンキャンパスにも良い点はありました。受験生の方々に、実際に上智生としてキャンパスで学ぶ姿に近い体験を提供できた点です。実際の大学生活は毎日が学園祭! というわけではないので、賑やかな雰囲気を楽しむことはできなかった半面、実際の学生と同じように学科の授業に真剣に向き合っていただけたと思います。

先程の片桐のコメントにもありましたが、今年は体験授業に質疑応答時間を追加しました。クラスメイトではない大人数の前で教員に質問をしたり、自分の考えを述べたりすることは、大学での講義やゼミに参加する際に特に重要になるスキルです。この雰囲気を体感していただくことも、狙いのひとつでした。たとえ体験授業の中で質問ができなかったとしても、周りの人が質問していることに感化されるなど、大学で学ぶという事のイメージが湧きやすくなったのではないかと考えています。

規模を大幅に縮小して実施したことから、「上智の良さを感じていただけるイベントになっただろうか」という不安もありましたが、アンケート上で「質問はできなかったけれど、周りの子たちの姿勢に圧倒されて、自分も頑張ろうと思った」等の声をいただき、非常に励みになりました。

そうですよね。高校生にとって、大学って楽しいという印象が強いと思うのですが、自分自身の興味にあわせて教授と話すなど、学ぼうとする姿勢の重要性を、この4年間を通して感じています。

――先ほどのお話にもありましたが、いつ頃から入学センターのYouTubeチャンネルを始動されたのでしょうか?

(小宮さん)今まで入学センターで映像コンテンツを制作・配信することがなかったのですが、コロナ禍で全国の高校等の会場で大学説明・入試説明・入試相談会を行うことが難しくなったこともあり、受験生の中で入試情報動画の需要が急激に高まってきたため、今年の春開設しました。元々、上智大学の公式チャンネルは開設されていたのですが、受験に関するコンテンツをなるべくまとめて紹介したいという思いから、既存のチャンネルとは分けて配信をすることにしました。

既存の公式チャンネルが存在する中で、登録者ゼロから新しいチャンネルを立ち上げることに迷いはありました。また、今後適切なペースで動画を増やしていけるのかということにも不安はありましたが、まずはコロナ禍というこの状況の中で、受験生の役に立つようなコンテンツを提供することを最優先にして、チャンネル運営を始めました。

繰り返し見ることができるのも、映像コンテンツの強みですし、学部長などの教授のお話をきくことができるものいいですね。

やはり受験生は学生の生の声を求めているので、これから徐々に在学生の皆さんの協力を得て、今後は学生コンテンツを増やせれば良いなと考えています。

――実際にどのような企画を学生コンテンツの中で行いたいですか?

キャンパスツアーはやりたいですね。キャンパス内の建物だけではなく、在学生が見どころを紹介しているものがいいなと思っています。既存のキャンパスツアー動画とはまた少し違った学生ならではの視点で、「いつもここでお昼ご飯を食べています」や「この教室がお気に入りです」といった声が入ったコンテンツをつくることができたらなと考えています。
学部学科紹介も、在学生の声が反映されるものを制作したいですね。

(オープンキャンパス当日は学内の施設、LLCが見学可能でした)

――実際にオープンキャンパスの学生ボランティアスタッフ募集に対して、応募数が多かったとお聞きしたのですが、それに関してはどう感じましたか?

(片桐さん)正直、意外でしたね。このコロナ禍で在学生が参加してくれるのかがすごく心配で、大学での対面の講義も少なくなってしまった状況下で、ここまで多くの在学生が応募してくれるとは考えていませんでした。
学生ボランティアスタッフ募集の告知を行ってから応募フォームの回答期限まで10日間ほど日程を設けていたのですが、応募フォームの回答受付開始後すぐに応募者が100名を超え、5日後には300名以上の方からご応募をいただきました。

このことは非常にありがたく、本来であれば応募してくださった学生の皆さん全員に参加していただきたいところだったのですが、来場者の人数を制限している中で、運営側が密になってはいけないので、今回は急遽応募締切りを前倒しに変更させていただき、更にオープンキャンパスの2日間を通してスタッフとして参加できる方を採用させていただくという形になりました。

(小宮さん)実際にボランティアスタッフとして参加された学生さんとお話する中で、上智のためになにか発信したい、お手伝いをしたいという思い、モチベーションを持った方が多いことに気が付きました。こういった状況の中で改めて、上智の魅力を伝えたいと純粋に思ってくれる学生が多いということに気づけたことも大きな収穫でした。

実際に私自身、スタッフとして参加させていただいたのですが、オンラインの講義が中心であると考えられる1年生の参加がとても多かったのが印象的でした。今回のオープンキャンパスでは、スタッフ同士が繋がっていく場面が多かったと感じました。実際にコミュニケーションをとる場としてもオープンキャンパスは良い役割を果たしているなと感じました。

(小宮さん)我々としても、その点は印象に残っている部分です。当日のスタッフの集合場所が9号館のアクティブ・コモンズだったのですが、その場所を知らない1年生も居るということに気づき、運営側としても情報伝達には気を付けるよう努めましたが、在学生の中で上級生が下級生をフォローするような場面もたくさん見かけました。オープンキャンパスは受験生のためのイベントではありますが、在学生(特に1~2年生)の皆さんがこの経験を通して、学内で友だちを作っていただけたのであれば嬉しいなと感じています。

(片桐さん)こういった非常に難しい状況の中で今年のオープンキャンパスを成功させることができたのは、学生ボランティアスタッフの皆さんをはじめ、実施にご協力いただいた全ての教職員の方々のおかげだと思っています。全員の協力と団結がなければ、うまく開催できてなかったと思うので、本当に感謝しています。

―最後に高校生、受験生に対してメッセージをお願いします。

(片桐さん・小宮さん)このコロナ禍で受験生の皆さんには通常時はキャンパスに入っていただくことができないのですが、オープンキャンパスの来場者アンケートを見ていても、「オンライン上の説明会や案内を見るだけでは感じられなかったキャンパスや学生の雰囲気を感じることができてよかった」という声がたくさんありました。我々も、WEBサイトや紙の印刷物ではお伝えできない部分をこういったイベントを通して吸収していただけたらなと考えていますので、今後もできる限り機会を設けていきたいと考えています。その際は、多くの受験生の皆さんにご参加いただければ嬉しいです。とはいえ、まだまだ安全面、そして社会情勢上実現が難しい部分もありますので、オンライン上のコンテンツである、YouTubeチャンネルや公式LINEなどのコンテンツの拡充も目指していきます。こちらにも、是非注目していただきたいです。

最後に

いかがでしたか? コロナ禍でのオープンキャンパスは、様々な工夫や多くの人々の思い、熱意が込められて開催されていました。そのことをこの記事を通して感じていただけたら幸いです。

是非機会がありましたら、高校生、受験生の皆さんも上智のコンテンツをのぞいてみてください。

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