こんにちは! れいれいです。8月も、もう中盤。麦茶に入れた氷が、あっという間にとけてしまいました……。
春学期が終わってほっと一息ついたところで、今日はあえて「授業」をトピックに選んでみました。実際に履修した学生へのインタビューを元に、4つの授業を紹介します。分野は様々ですが、「新たな観点・考え方のヒントをくれる」そんな視点でピックアップしました。「この授業、面白かったよ!」「この前、授業でこんなことしたよ!」と、友だちと話しているような気分で読んで頂ければと思います。
なお、紹介する情報は各学生が履修した当時のものです。今後の履修の参考にする場合は、シラバスで正確な情報を確かめてくださいね!
その1.音楽から学ぶ、人と人のつながり
最初に紹介するのは、森裕子先生の「キリスト教人間学(キリスト教と音楽)」(履修時:2019年度春学期)です。キリスト教人間学とは、哲学・倫理学・宗教学を軸にした授業を通じて「現実に生きる人間とその生き方を総合的に考える機会」とする選択必修科目です。その一つ、「キリスト教と音楽」は、ミサとその音楽から「人間」というテーマにアプローチします。この授業を1年生の時に履修した、総合人間科学部社会福祉学科3年Oさんに聞きました。
授業で印象に残っていることを教えてください。
——宗教音楽によって生まれる一体感や心の落ち着きを、実感を通して学ぶことができました。例えば、「ド・ミ・ソ」の3班に分かれて、全員の声で和音を作るワークでは、音を通して体と心が一体になることを体感できました。学生の宗教的バックグラウンドやキリスト教の事前知識に関わらず、皆で学びを共有できる授業だったと思います。学期の最後には、勉強したことを踏まえ、イグナチオ教会でのミサに参加※しました。
※自由参加
授業での学びが、その後どんな時につながったと感じましたか?
——2019年11月に教皇フランシスコが訪日された時です。私はその時、東京ドームでのミサにボランティアとして参加しました。世界各国の人々が、キリスト教というたった一つの共通項で集まり、歌う時間は、私にとって想像を超える体験でした。「キリスト教と音楽」の授業で学んだ、「人と人が音楽で一体になる」ということを、この時強く実感しました。
その2.体験型で学ぶ株式会社のしくみ
続いては、全学共通科目から、杉山佳子先生による「現代の証券市場と上場会社」(履修時:2021年春学期)です。テーマは、「株式会社」のしくみを理解すること。経済学部経済学科2年のTさんに感想を聞きました。
授業を通して成長したと感じることは何ですか?
——「リスクとの向き合い方」を学べたということです。特に、自分で銘柄を選んで上場会社株式の売買を仮想体験する「株式学習ゲーム」が勉強になりました。2021年5月中旬に多くの銘柄で株価が落ちた時期があり、擬似体験のゲームとはいえ、とても焦りました。株式について自主的に勉強するきっかけになりましたし、日頃から世界情勢にアンテナを張ってニュースをしっかりチェックする練習にもなりました。
授業で印象に残っていることを教えてください。
——ゲスト講演です。ベンチャー企業の経営者やベンチャーキャピタル(未上場のベンチャー企業に出資する投資会社)の投資専門家から、ベンチャー企業の特徴についてお話を伺う機会があり、とても多くを学びました。アメリカで活躍しているゲストから、「海外で働くとはどういうことか」について伺ったことも印象深かったです。
その3.グローバル人材って何だろう?
全学共通科目から、もう一つ。竹之内秀行先生の「グローバル・ビジネスの現状と課題」(履修時:2020年度秋学期)です。この授業は、日本経済団体連合会(経団連)と大学の共催による「経団連グローバル人材育成モデル・カリキュラム」の一環として開講されています。インタビューに答えてくれたのは、総合グローバル学部総合グローバル学科3年のSさんです。
この授業を履修したきっかけを教えてください。
——国際協力を学んでいて、将来は企業で国際協力をしたいと思っています。企業の事業が実際どのように成り立っているのかを学びたかったので、様々な企業の実務担当者の方々から講義を受けられるこの授業を魅力的に感じました。企業によるSDGs実践や、国際協力への取り組みの実際を知りたいと考えて履修しました。
この授業のテーマ「グローバル人材」とは、どのような人だと思いますか?
——この授業を受ける前、グローバル人材に一番必要なのは英語力だと思っていました。ですが、いろいろな企業の方々から、事業内容や海外駐在の経験を伺う中で、最も重要な要素は「人間性の豊かさ」だと気づきました。ビジネスの基本は人と人との対話です。グローバル人材と言うと「海外で働く」という印象が強いですが、それ以前に人としての基礎をきちんと持っていることが大切だと思います。
その4.ニュースを見る目が変わる?! 憲法の授業
各学部・学科開講科目の中にも、他学部・学科の学生にも開かれた授業がたくさんあります。最後に紹介するのは、そうした「他学部履修可」の科目から、江藤祥平先生の「憲法(基本的人権)」(履修時:2019年度秋学期)です。1年生の時この授業を履修したという法学部地球環境法学科3年のSさんは、「法学部開講の授業ですが、法学部でない人にとっても面白い授業だと思います」と話してくれました。
どんな授業でしたか?
——いろいろな事件が、憲法の視点からどのように裁判で争われたかを検討していく授業でした。先生からの問いかけを元に考えたり、意見交換をしたりする時間もあったので、憲法を学ぶことの面白さを実感しながら授業に参加できました。憲法の条項を丸暗記するのではなく、実際の事例を元に憲法の原則を理解することができたので、勉強したことが今でも記憶に定着していると思います。
授業を通じて得たことは何ですか?
——普段、ニュースを見ながら「この人の場合、〇〇の権利は保護されるかな?」「この争いには、憲法の〇〇の条項が適用されそう!」などと考えるようになりました。この授業で、実例を通して憲法の原則を覚えたからこそ、ニュースで見聞きする実際の事件にも応用して考えられるようになりました。専門知識の有無に関わらず、法律を「考え方」として面白く考えられるように導いてくれる授業だったと思います。
いかがでしたか? 紹介した授業の分野は様々ですが、全てのインタビューで、「授業での学びがその後の生活に生きている」という学生からの感想が共通していたように思います。日常生活の中で、勉強したこととの繋がりを発見した時って、嬉しいですよね。
今日も、最後までお読み頂きありがとうございました。次回のSophia Topics配信は、9月15日です。皆さん、水分補給を忘れずに、元気に夏休みを過ごしてください!
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