こんにちは! みりんです!
みなさんは上智大学の公式SNSをチェックしていますか?
実は6種類もあるんです!
「さすがに全部は知らないな」「どんなのがあるんだろう」
なんて人も多いのではないでしょうか。ということで今回は上智学院広報グループSNS担当者の方に取材をしました!
ご回答してくださったのは以下のおふたりです(ご協力ありがとうございました)。
インタビュー内容は以下の通りです。
① SNS広報の歴史
② 各SNSの特徴や違い
③ 発信の際に心がけていることや気をつけていること
④ コロナ禍以降の変化
⑤ 特に見てほしいおすすめのコンテンツ
⑥ 学生に伝えたいこと
では、早速見ていきましょう!
① SNS広報の歴史
- Facebook(2011年)
- YouTube(2011年)
- Twitter(2013年)
- LinkedIn(2013年)
- LINE(2017年)
- Instagram (2018年)
開設順は上記の通りです。
最初のFacebook開設当時、SNSは未知の領域でした。日本の大学で始めたのは、かなり最初の方だったと思います。不安や抵抗感もある中、「これからはSNSの時代が来る」「日英同時で作れば新しい層にリーチできるのでは?」という考えを軸に始まりました。大学業界でTwitter含め日英ダブルアカウント同時運用を最初にはじめたのは本学ではないかな。フォロワーが100人、1,000人と増えていったときの感動は忘れられません。上智は留学生をはじめ、帰国生などSNSカルチャーになれた学生が多かったため、開設時から学生フォロワーの反応が沢山あったのも追い風になりました
――上智大学の創立が今年で108年であることを踏まえれば、今年で10年目のSNS運用は、まだまだ新しい取り組みだなと思います!
② 各SNSの特徴や違い
LINE「最も総合的」
他大学では部署ごとにLINEアカウントを運用するのが主流ですが、大学全体の情報を一つのアカウントで包括的に配信しているのは上智ならではです。
管轄は広報グループですが、学生センターやキャリアセンターなど様々な部署がそれぞれ配信しています。内容は、イベントなどの告知が中心です。
受け手には多くのメリットがあるSNSです。まず、総合的な情報を得られるため、複数のSNSアカウントを持たずとも情報をカバーできます。また、最初に属性を確認し、それに合った情報を受け取ることができるセグメント配信の形式を取っています。さらに、プッシュ通知があるため、情報を見落としにくいです。実際、イベントへのアクセスなども最もリーチ率が高いんですよ。
Facebook「広範囲の受け手に向けて」
開設時から日本語と英語の同時投稿で、ターゲットは言語でそれぞれ異なります。
現在の日本語のターゲットは卒業生がメインで、年齢を重ねた人向けに好感度を抱いてもらえるような投稿を心がけています。
英語は特に留学生など外国籍の方向けです。海外ではいまだに若者も多く利用しているため、入試や留学情報等を発信することもあります。
Twitter「速く正確に届ける」
受験生、特に在学生など若者向けです。
開設時から日本語と英語の同時投稿で、回転の早い投稿を心がけています。在学生向けの情報で重要なものも発信しています。
また、震災などの緊急時にLoyolaやホームページが使えない、交通機関や悪天候に関するトラブル発生時の第3の情報源という重要な役割があります。
YouTube「魅力を最大限伝える」
上智のよさを知ってもらうために今1番力を入れています。実際にキャンパスに訪れることが難しい遠方の受験生や留学生にも、大学の様子を伝えられるよう工夫を心がけています。
LinkedIn「ビジネス・キャリア特化型SNS」
転職、企業の採用やビジネス上でのネットワーキングの作りのためのSNSで、社会人向けです。キャリア関係のトピックスに加え、国際協力や国際機関関連のイベントや講座、プログラム等を紹介しています。たくさんの卒業生がフォローしてくださっているのが特徴です。
Instagram「世界観を大切に」
若者、在学生や留学生向けです。内容に一切告知的要素は入れず、キャンパスの趣のある写真や学内の人々に焦点を当てています。写真はプロの方や広報部署のストック、写真撮影が得意な職員が撮影したものを使用し、内容と写真、共にこだわりを持っています。
――それぞれにこんなに違いがあるとは驚きました。こうした特徴に意識して利用すると面白いかもしれないですね!
③ 発信の際に心がけていることや気をつけていること
LINEでは画像をできる限り多く入れ、そこからイベントの申し込みまで完結できるような使いやすさを心がけています。
また、内容や言葉遣いにも気を遣っており、誰もが理解できる内容であること、誰も不快にさせない言葉遣いを意識しています。そうした配慮の必要性も実感しています。
Twitterはユーザーフレンドリーを心がけています。タイトルとURLだけといった投稿は避け、日英両方ともぱっと見て分かるような短くまとまった投稿を意識しています。例えば、イベントであればワンクリックで申し込めるように日付とイベントの概要を140字以内にまとめ、申込先のURLまで含めるよう心がけたり、大学からの重要な通知はLoyola掲示板の掲出日時を入れるなどの工夫したりしています。
Instagramではビジュアルと世界観を丁寧に発信することにこだわっています。在学生など若者のフォロワーが多いので、いろいろな部署から情宣やお知らせの依頼も多いのですが、Loyola掲示板的な運用ではないんで! と断ってます(笑)。告知等は入れないように死守してるんです。Facebookは、現在は卒業生がフォロワーの中心なので、在学生の頑張りなどが伝わるコンテンツを意識して出していきたいと考えています。
全体としては受け手の視点に立ち、ストレスにならない投稿を心がけています。実際、画面の向こう側には10万人もの人々(大体の総フォロワー数)がいるぞ……! と肝に銘じて運用しています。広報的には見過ごすことができない大切な方々です。
――言葉1つ 1 つ気をつけるのは本当に大変なことだと思います。ですが実際、フォロワーのコミュニティは治安が良いとのこと。上智生の穏やかな性格が反映されているそうです(笑)。
④ コロナ禍以降の変化
オンラインのイベントが増えたためLINEの投稿も増え、気軽に学びを深める機会が多くできました。
TwitterとInstagramのフォロワーが急に増えました。大学に来ることが難しいため、つながりを求めている人が多いのかなと思います。
また、投稿を意識的に増やしました。昨年の春頃はTwitterでなんでもつぶやいていましたね(笑)。Twitterならログインせずともすぐ見ることができますし、そうしたニーズもあると信じていました。特に昨年の新入生(現2年生)に向けては優しく丁寧な言葉遣いを心がけました。事務連絡口調は絶対にしないように!
――たしかに私もコロナ禍で上智生としてのアイデンティティが薄れていく感覚がありました。
実際、そういった思いがあってこの記者クラブに入ったんですよね~。
「SNSの重要性に気づいた」というおふたりに共感します。SNSの可能性への期待や意義はコロナ禍で確実に強まったと思います!
⑤ 特に見てほしい、おすすめのコンテンツ
Instagram「上智と私の新しい日常」シリーズがおすすめです。食堂スタッフや清掃職員まで含めた大学のコミュニティに携わる様々な人々のコロナ禍の日常を取り上げ、エッセイ感覚で共感しつつ楽しんでもらえると思います。
また、YouTubeでは部活紹介もかっこいいですよ。コロナ禍でのキャンパスルールをアニメで説明したSophia New Normalシリーズもおすすめです。現在制作中の先生や学生のことばで学部の魅力を伝える学部紹介シリーズや、関係各所の調整で担当者の心が折れそうになった「四谷キャンパスドローンで撮ってみた」などの動画も今後公開予定なので、楽しみにしていてください!
――そんなこともやってるんだ! なんて驚く特集ばかりですね~。
ぜひ見てみましょう!
➅学生に伝えたいこと
フォローしてください! 特にTwitter! というのも緊急時の情報源という深い意味があるためです。
それに、投稿のうち10回中1回くらいは役に立つ投稿があると思いますし(笑)。Twitterに限らず、大学こんなことやってるんだ、こんなイベントやってるんだと上智のことをもっと知っていただく機会になりますよ! あと、YouTubeのチャンネル登録もぜひお願いします! 今複数の動画制作の同時進行でいっぱいいっぱい、凹むことも多いのですが、みなさんのいいねと登録者増は本当に励みになります……。
皆さんも上智の広報になってください! 私たちが発信するSNSからの情報を得て、それを友達に伝えるなど自分も発信する立場になってほしいです。
また、情報を見極める力を磨いてもらいたいです。デマやフェイクニュースを拡散しないためにも、様々な情報源から沢山収集して正確な情報を見つける経験を積んでほしいと思います。
一方で、気をつけてほしいのは、大学からの公式情報源はあくまで原則Loyolaということです。SNSをやっていない学生さんもいらっしゃいますしね。SNSはあくまで一般の方も対象に含んだコミュニケーションツール。大学からの全ての情報は載っていません(笑)。
最後に
おふたりのSNSへの情熱や受け手への配慮が伝わってきた楽しいインタビューでした! 発信側と受け手という立場に捉われず、1人1人が広報だという認識を持ち、積極的に活用していきたいですね!
ではまた!