みなさん、こんにちは~! 課題やテスト勉強に追われ、かつ暑さも本格化してきて疲れやすくなる時期ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 今回のSophia Topicsはひな&はるはるのドイツ文学科コンビでお届けします。私たちがペアで記事を書くのは今回が初めて。そんな記念すべき記事は私たちが所属する学科について発信したい……! ということで、今回は私たち2人が共通でお世話になっていて、御自身も上智大学の卒業生でいらっしゃるドイツ文学科の中村朝子先生にインタビューしてきました! この記事を通して私たちの学科の魅力が沢山伝わりますように😊
Q1:ドイツ文学科はどんな雰囲気ですか?
大多数の学生が勉強に対して真摯に取り組んでおり、そして素直です。勉強のことなどについて、私たち教員側からヒントを与えるとそれを受け入れ自分なりに消化し、さらに自分を成長させようと努力する学生が多いように感じます。「なんて皆良い子たちなの~!」とよく思っていますよ。
Q2:どんな人がドイツ文学科に向いていると思いますか?
まず、コツコツ努力する人。ドイツ文学を深く読み解くためにはドイツ語を身につけることが非常に重要になりますからね。あと、想像力、イマジネーションがある人。また、当たり前のことを当たり前と思わないような好奇心も必要だと思います。
Q3:ドイツ文学科には、週に6コマのドイツ語の授業があることが特徴ですね。そこで、先生が思うドイツ語の一番の面白さは何ですか?
まず、ドイツ語の学習を通して原文で読めるようになるというのは大きな達成感に繋がりますよね。文学に限らず、映画やオペラを見ていてドイツ語で内容の意味が分かる時、面白さを実感できると思います。また、ドイツ語そのものの背景の歴史、文化を知ることもドイツ語とのコミュニケーションになりますよね。その上、ドイツ語の発音って日本人にとっても向いているんですよ。あと、もうドイツ語を勉強している学生さんなら分かると思いますが、ドイツ語は規則性が英語よりもはっきりとあるので、問題を解いているとパズルみたいで楽しいんです。
Q4:先生のご専門はドイツの叙情詩ですが、日本の詩とドイツの詩の相違点や類似点はどんなところですか?
日本の詩に比べるとドイツ語の詩は音響性が際立っていますね。ドイツ語は他のヨーロッパの言語に比べてアクセントの強弱が非常にはっきりしているんです。そこから生み出される音楽性はドイツの詩ならではの面白さだと思います。後は伝統との繋がりでしょうか? ヨーロッパの場合、現代の詩人もゲーテやロマン派の詩などの伝統的なものを咀嚼したうえで作品を生み出しているんです。それに対して日本の場合、口語詩が明治時代以降に作られたことをきっかけに詩というジャンルの作品が創作されるようになるのですが、そのような日本の詩というのは明治時代以前に生みだされていた和歌や俳句などとは別のものとして存在しているんです。つまり伝統との繋がりというのが日本の詩の場合あまり見られないんですね。そこも大きな違いであると思います。
Q5:先生は、上智大学の卒業生ということで、学生のうちにお金、時間を費やした方が良い事は何だと思いますか?
それはもう旅行です。貧乏旅行。ドイツ文学科の学生ならドイツを中心としたヨーロッパを回るのが良いと思いますね。時間をかけられるのも大学生ならではですから。私自身学生時代にヨーロッパを旅行しましたが、実際に生の芸術に触れたときの心が震えるような感動は今でもよく覚えています。
Q6:学生の皆さんにおすすめの本を教えてください。
よく私が学生さんにお勧めするのはロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』という作品です。人間は苦しいけれどそれでも偉大なのだということを感じる作品で、私自身若い時に読んでとても励まされました!
Q7:最後に、受験生へのメッセージをお願いします!
大学生になるのって大変だけど、本当に世界が広がるんです。大学時代をどう過ごすかは自分次第ですけど、単なる就職のための手段にしないで、大学に通えて学べる事の重要性をもっと考えて欲しいです。世界では学びたくても学べない人もいるなかで、学べる環境にある、恵まれているという自覚を持って、大学では世界を開いていってほしいなと思います。
現役学部生の記者が語る! ドイツ文学科の魅力とは?
皆さん、いかがでしたか? 最後に私たち現役学生から、ドイツ文学科についてお伝えします!
☆はるはる記者(現在1年生)
ドイツ文学科の1年生は、まず2つのクラスに分けられます。そして、そのクラスごとに週6コマのドイツ語の授業を受けるのですが、ザ・大学生というイメージのある、大きな教室で大人数で受けるというよりは、少人数の学習塾みたいな雰囲気だなと思いました! そのため、先生方との距離感が近く質問などを気軽に聞ける環境です。入学してからドイツ語に触れる機会が一気に増えるので、どんどんドイツ語を吸収して、先に進んでいる感覚がとても楽しく感じられると思います。
☆ひな記者(現在2年生)
気付けば私もこの学科に入学して1年以上。入学して2回目の文法の授業(ちなみに担当は今回インタビューに答えてくださった中村先生でした)で私はさっそく指名されたのですが、その時先生は名簿などを見ずに私の名前を呼んでいらっしゃったため、「先生、名前覚えるの早過ぎ……」って思ったことを今でもよく覚えています(笑)。
ドイツ語の授業ではドイツ語の短い物語文を暗記してペアで劇をしたり、ドイツの大学とZoomで繋いで、現地の学生たちと交流したりすることもあります。先生方によって授業のやり方も異なるので、様々な方法でドイツ語を習得することが出来るのも大きな魅力ですね。
また、文学の授業では、様々な時代、ジャンルの作品やそれらが作られた歴史的背景、作家のバックグラウンドについて学び、作品解釈をします。「作品解釈」というと「難しそう……」と躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。私自身も以前はそのように考えていて、今だから言いますが入学したての頃は文学の授業が憂鬱だったんです(笑)。しかし、先生は私たち学生が1人ひとり抱く考えに対し丁寧に耳を傾けて下さるので、今では様々な視点で作品を解釈することがとても楽しくなりました。
ただ、ここまで読んだ皆さんの中には、「いや、自分の学科のこと褒めすぎ……。本当はかなり勉強大変なんでしょ……?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うとそれは正解です! (笑)。ドイツ語の勉強が1、2年時はメインとなるので、日々の努力が欠かせません。でも、それ以上に「この学科に入学して良かった。」と感じる瞬間がたくさんあるのも事実。
私はインタビューで中村先生がおっしゃっていたように、私はこの学科に入って間違いなく世界が広がったと感じています。もちろん、課題やテストに追われ大変な時もありますがそれ以上に「この学科に入学して良かった」と感じる瞬間が沢山あります。「受験勉強の先にこんなに素敵な世界が待っているよ!」って受験生だった2年前の自分に教えてあげたい!
まだまだ語りたいことは尽きませんが、今回はこの辺で😌 私たちの学科に少しでも興味を持ったそこのあなた。ぜひ、ドイツ文学科公式ホームページに行ってみてください。
それではまた次のSophia Topicsでお会いしましょう!
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2024.02.02
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