FIND SOPHIA

カテゴリーで探す

コンテンツ名で探す

Sophia Topics

上智学生記者クラブ通信

#226 いま、届けたい! ウェルネスセンター同時取材#1
身体も心も、この先も

2023.01.13

学生生活をサポートするあるサービス、支援が、この秋学期から名前新たに「つながった」ことをご存知でしたか?
健康支援(元「保健センター」)、カウンセリングサービス(元「カウンセリングセンター)、障がい学生支援(元「学生センター」)を統合し、「なんでも相談窓口」の機能も加え、「ウェルネスセンター」となったんです! 紹介・利用方法は上智大学Web Pilotiで知ることができます。そこでSophia Topicsでは、「学生目線で」「最近のことについて」「直接お話するからこそ伺えること」に的をしぼって、それぞれの担当者にインタビュー。2回に分けて記事にしました! 第1回では、利用状況を数字からまとめたデータと、学生と向き合って下さる中での印象の2つをお伝えします!

健康支援〈ホフマン・ホール2階〉

応急処置、内科・精神科の医師による面談(予約制)、看護師への身体・心の相談ができる。

常勤の看護師の鳥居さんにお話を聞きました!

●データ~利用の実態は~

  1. 応急処置

2. 内科相談

3. 心の健康相談

▲上2枚:応急処置のベッドと学内出動用の救急リュック。左下:内科相談の部屋。右下:心の健康相談の部屋。

●印象~学生と向き合われて~

応急処置・内科相談・心の健康相談、3つに共通して言えますが、「ウェルネスセンターの存在をなんとなく知っている」くらいで来室する方がほとんどで、こんなことができるよ、と来てから案内することが多いです。また、ご自身の不調についてインターネットなどでしっかり下調べをして、自分はこれかも……と病名やスマホの画面を持って来てくれる学生さんが多い印象ですが、ネットは情報量が多く時に重すぎる病気に当てはまってしまうことも。しっかり調べてから、でなくて大丈夫です。特に心の健康相談は「何となくもやもやする」の状態で来てくれて大丈夫。あまり深く考えず、気軽に相談しに来室してみてください!

▲健康支援(ホフマン・ホール2階)の待合室。

カウンセリングサービス〈10号館3階〉

公認心理師・臨床心理士のカウンセラーとの面談、グループプログラムやワークショップの体験ができる(全て事前予約制)。

カウンセラーの郷さんにお話を聞きました!

●データ~利用の実態は~

詳細★グループでのセミナー、ワークショップ

▲カウンセリングサービス(10号館3階)の個別相談用の部屋。

●印象~学生と向き合われて~

上智の学生さんは自主的に来てくれる方が多い、と個人的に思っています。健康支援からの連携や先生に勧められて、という場合ももちろんありますが、カウンセリングに対して躊躇がなく、開かれているような。「図書館を利用するように身近に」、これはカウンセリングサービスが掲げる言葉ですが、その目標に近いことは統計でも表れています。1学年で4、5人に1人が卒業までにカウンセリングを利用していて、他大学と比べて利用の割合は2倍以上! この数字が表すのは、メンタル面の悩みを誰かに相談することに対する偏見が、上智では少ないということかもしれません。
相談の内容は、例えば1年生の大人数授業がオンライン授業で友達ができにくい、就活の問題で家族と意見が合わない、最近の緊張や不安、どれもそこに問題の大小はないと思っています。内容について特にこれということはなく、生きていくこと全般をお話ししに来てくれたらと思っています。

▲カウンセリングサービスの廊下。左手に個別相談用の個室が並び、右手にグループカウンセリング用の広い部屋。

障がい学生支援

障がいを有し、修学上の配慮・支援を必要としている学生の一次相談窓口。学生からの要望を聞き取り、学内の関係部署等に繋げ、大学で実施可能な配慮(合理的配慮※)を調整するコーディネーターの役割を担う。

※合理的配慮とは:障がいのある学生が、他の者と平等に「教育を受ける権利」を享有・行使することを確保するために大学等が行う必要かつ適当な変更・調整で、「大学等において教育を受ける場合に個別に必要とされるものであり」かつ「大学等に対して、体制面、財政面において、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」を指します。上智大学においても、授業や実験、実習等において、障がいのある学生が修学上必要な環境や情報を得ることが出来ない場合に、その障がいに対する「社会的障壁」を取り除くために、「合理的配慮」の範囲で、修学上の環境や情報の調整を行っています。

職員の野尻さん、釜田さんにお話を聞きました!

●データ~利用の実態は~

●印象~学生と向き合われて~

学生ごとに、障がいの特徴や程度、所属学科や履修の状況、大学生活における困りごとの発生する場面の違い、またそれに対してどういった環境調整が望ましいか、といったことについては様々な違いがあり、「〇〇障がいがあるから、このような配慮が必要なはず」と障がい名だけで定型的に判断すべきではありません。
障がいを有する学生をサポートする立場ではありますが、その支援や配慮が行き過ぎたものにならないか、他の学生との公平性が保たれるか、ということも常に意識しています。
そのため、面談等を通して、学生一人ひとりの状況を慎重に見極めながら、「●●さんにはどういう特性があって、どういうことに困っているのか、どういうことが得意なのか」という目線で、学生と向き合うよう心がけています。

▲個別面談時に学生に渡しているリーフレット。支援に関する情報がコンパクトにまとめられている。

「なんでも相談窓口」

2022年9月に正式スタート。どこに相談したらよいか、大学に相談してもよいのか、自分の相談に合わせて大学内の適切な部署・サービスに繋いでもらえる。〈Web Piloti申込フォームより相談〉

職員の渡邉さんにお話を聞きました!

●データ~利用の実態は~

●印象~学生と向き合われて~

ご自身の悩みを率直に、自分の言葉で伝えてくれる学生さんが多いように思います。これは当たり前のようで難しいし勇気のいることだと思うんです。だからこそ学生さんが相談してきてくれたことには、私たちも真摯に向き合い、応えられたらと感じています。
もう一つは、世間が、周囲が上智に抱くイメージに対して、学生さん個々は本当にそれぞれの環境や事情の中で頑張っているということを感じます。
今の学生さんがどんなことに悩まれているのか、これからこの窓口を進める中で大きな傾向を掴んでいくことが大切です。ですが一方で、学生さんそれぞれの背景事情はそれぞれなので、解決策のパターンをつくってしまうのは違うと思っています。お一人お一人の悩みに寄り添っていけたらと思います。

あいだに

ウェルネスセンターを取材した記事は、ここで終わりではありません……。連載は次週に続くのでぜひ、読んでください! 続く記事の内容は、インタビューに答えて下さった方それぞれに異なる質問をした「気になる質問」、そして学生へのメッセージです!

▼詳しくはこちら
健康支援
カウンセリングサービス
障がい学生支援
なんでも相談窓口

Niko
名前
Niko
所属
文学研究科フランス文学専攻
〇〇がすき!
パンが好き!
上智のいいところ
おしゃれで落ち着いた雰囲気