2021.08.30
皆さん、こんにちは。楽しい春休みをお過ごしでしょうか。
昨年のクリスマスイブに、以前記事でも取り上げた6号館1階にあるベーゼンドルファーを使用したクリスマスコンサート「Xmas Concert~ベーゼンドルファーが、90年の時を超えて甦る~」が開催されました! 今回の記事では、コンサート当日の様子や開催までの日々をお伝えします。
コンサートを開催しようと思ったきっかけ
私がベーゼンドルファーを使ったコンサートを催したいと考えた理由は主に2つあります。まず、このピアノの音色を多くの方に聴いていただきたい思いが強くありました。夏に6号館のベーゼンドルファーについての記事を書いた際、試弾する機会に恵まれました。すると、新しいピアノには出せない温かみのある音を聴くことができました。90年以上も前のものと言われていて、長らく調律もされていなかったため、私は音なんて出ないと思っていたのですが、想像していた以上にはっきりと音が鳴ることにまず驚きました。また、ピアノが置かれている6号館1階は、幸いなことに天井が高くホールのような良い響きを持つ場所でした。これからも弾かれることがなく、このピアノの音色を閉じ込めておくのはもったいないと思い、9月頃、ピアノを管理されているソフィア・アーカイブズの職員の方にコンサートを開催したいと相談させていただき、快諾してくださったことで企画は動き出しました。
また、上智大学にベーゼンドルファーがあることをご存知ない方はまだまだ多くいらっしゃるので、コンサートを機にピアノが長きにわたって守られ続けていた歴史を知っていただける場になればいいなという思いがありました。
開催当日までの日々
コンサート企画はソフィア・アーカイブズとカトリック・イエズスセンターのご協力のもと私を含め3人の学生有志で進めていました。
前例のない試みだったため、一からコンサートを作り上げていくことが楽しくもありながら、大変だと感じるときもありました。コンサートのイメージを練ったり、チラシを制作したり、様々な書類手続きをしたり……。みんなで毎日意見交換をしながらコンサートを実現できるように頑張りました。また、3名の学生の方に演奏者として出演していただきました。まだ、人気のない1限が始まる前の朝8時30分に、ピアノ前に集合して、試弾やリハーサルをやったりしました。本当にたくさんの方のご協力があって、コンサートを理想から形にすることができたなと思います。
コンサート当日の様子
客席を約30名分用意していて、席が全て埋まれば万々歳だなと思っていました。当日は続々とお客様がいらっしゃって、席は埋まり立ち見をされている方も多くいました。60名ほどのお客様に見守られる中、コンサートは開演しました。冬らしさやクリスマスを感じさせるセットリストだったので、クリスマスイブという特別な日にぴったりのコンサートでした。演奏が始まると一瞬にしてお客様がピアノの音色に引き込まれていました。拍手喝さいの中、コンサートは閉演し、今まで皆で力を合わせて励んできた日々が報われる思いでいっぱいでした。コンサートが終わった後、「また開催してほしい」、「感動しました」など温かいお言葉をいただき、とても嬉しかったです。
☆こちらはコンサートのダイジェスト動画になります。お楽しみください。
まとめ
コンサートを無事開催することができて、ほっとした気持ちでいます。企画を一から実現していくまでの過程はとても刺激的で多くのことを学べました。
そして、久しぶりにベーゼンドルファーにスポットライトが当たる舞台を用意できて、本当に良かったです。
※こちらにもコンサートの記事が掲載されています。是非ご覧ください。
関連ページ
2021.09.14