こんにちは! 夏休みも真っただ中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、先月7月12日は「上智浴衣デー」でしたね! 今年はあいにくの雨模様の中での開催になりました。皆さんは、浴衣デーがいつから、どのような目的で開催されるようになったのかご存じでしょうか? 今回は過去の浴衣デーを振り返っていきたいと思います!
「上智浴衣デー」のものがたり
毎年恒例になっている、上智大学の夏の風物詩「上智浴衣デー」。一体いつから始まったのでしょうか? 記録を遡ると、始まりは2013年の7月5日でした。この年は上智大学創立100周年を迎えた年で、上智大学100周年学生委員会の企画によって「上智浴衣デー」が誕生しました。学内外から好評だったため、翌年も開催が継続されることになったそうです。事前にSNSで宣伝をすると当日は約1,200人もの学生が浴衣を着用していました。ラムネの無料配布や和装サークル「和心。」による着付けのサービス、さらに浴衣の販売も行われ、誰でも参加しやすい雰囲気となりました。
100周年を記念して行われた浴衣デーですが、目的は年ごとに少しずつ変遷しつつも、学生同士の交流を深めてもらうこと、そして留学生に浴衣や七夕などの日本文化を体験してもらうことが大きな目的とされて、夏の風物詩となって受け継がれています。
今年10回目を迎えた浴衣デーは、年々どのように進化していったのでしょうか?
各年のイベントを年表形式で見ていきましょう!
第1回 2013年7月5日開催
Yahoo!ニュースやNHKなど各種メディアに取り上げられたそうです。当日は予想以上の参加者がいたため8号館ピロティ周辺に人が集中してしまい、運営委員会が対応に追われたようでした。
第2回 2014年7月7日開催
- 上智大学マスコットキャラクター、ソフィアンくんが浴衣姿で登場
- アカペラサークル「L’arbre de Harmonie」によるパフォーマンス開催
- アイドルパフォーマンスサークル「SPH mellmuse」によるうちわの配布
- 天の川を模したオブジェを制作し、撮影スポットを開設
2014年から課外活動団体nexnect(ネクスネクト)が主催となりました。前年、着付けスペースの狭さが問題となったため、改善策としてホフマン・ホールと体育館に着替え部屋が設置され、問題は解消されました。
第3回 2015年7月7日開催
- 新企画として書道部の協力による留学生向け書道体験実施
- ASEANウィーク特別メニューのハラルフード弁当が浴衣着用で割引
- ソフィア祭実行委員会による「打ち水」
この年のテーマは「普通の日にちょっと特別なことを」でした。当日はキャンパスの様子がNHKの番組で生中継されました。
第4回 2016年7月7日開催
- 卒業50周年を超えた卒業生の集まり「金祝燦燦会」が協賛団体として参加
- 11号館ピロティに笹飾り設置
- 茶道部による留学生を中心とした全学年向け茶道体験実施
コンセプトは「楽しいを、彩る」でした。ミス・ミスターソフィア候補が登場し、会場を盛り上げました。
第5回 2017年7月7日開催
- 6号館に笹飾りを設置
- 昨年に引き続き、茶道体験実施
上南戦の初日と重なったため、上南戦開会宣言も当日行われました。撮影スポットには上南戦仕様のブースも設けられました。
第6回 2018年7月5日開催
- 学生による国際交流団体Global-networkとコラボでうちわ作り体験を実施
- 上智大学フューチャーセンタープロジェクト主催「浴衣Jazz! 浴衣Orchestra!」開催
雨風強い悪天候の中での実施となりました。あいにくな天気でも学内は浴衣で彩られていました。
第7回 2019年7月4日開催
- 「浴衣デーヘアアレンジイベント」開催
- ホラー映画上映会を開催
- 茶道体験、「浴衣Jazz! 浴衣Orchestra!」も開催
この年も雨の中での開催となりました。ヘアアレンジイベントでは、都内の人気サロンの美容師によるヘアアレンジコンテストと、浴衣着用の学生を対象にプロのヘアアレンジが無料で体験できるフリーヘアアレンジの2本立ての企画で行われました。
第8回 2022年7月8日開催
- 着付け部屋にジェンダーフリーの更衣室も設置
- 着付け動画を配信
- 書道・茶道体験実施
2020年、21年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止されました。3年ぶりの開催となったこの年は、天候に恵まれ大変盛り上がりました。6号館前広場では「響かせろ! ピアノチャリティー!」が同時期に開催され、浴衣デーを盛り上げました。浴衣デーの宣伝のため、開催日の4日前からメインストリートでうちわが配布されました。
第9回 2023年7月14日開催
- 新企画「祭り体験」開催
- 書道と茶道体験、ジャズなどの演奏も引き続き実施
浴衣デーは10周年を迎えました。記念して南山大学の南山ゆかたフェス実行委員会とのコラボで「祭り体験」が行われました。射的やピンポンカップゲーム、ラムネ配布など縁日が企画されました。
『上智新聞』や『上智大学通信』を基に、過去の浴衣デーを振り返って見ると、毎年様々なイベントが開催されていることが分かりました。前の年には無かった、新しい催しものもあるなど進化が見受けられました。開催当初は様々なメディアに取り上げられて、しかも生中継も行われたなんてびっくりです!
毎年混雑する着付け場所ですが、当初からスペースの狭さが問題点となっていたようです。そこでホフマン・ホールや体育館、図書館内会議室なども着付け部屋として提供されました。コロナ明けの2022年にはジェンダーフリーの更衣室も設置され、進化が止まりません!
私個人としては、ヘアアレンジコンテストがとても魅力的に感じました。どんなヘアアレンジが浴衣に合うのか迷いますし、そしてそれをセットするのに時間がかかりますよね(笑)。プロのスタイリストの方にセットしてもらえるなんて、羨ましいです! 是非次回の浴衣デーで復活してほしいと思います✨
ところで、過去の浴衣デーを振り返ってみて気づいたのですが、当日はあまり天気に恵まれていないんです……。過去10回に渡る浴衣デーの内、今年を含めて曇天・雨天日が半分以上を占めています。イベントが行われる時期はまだ雨が多い季節なので、仕方がない気もしますが……。暑い日差しの中で開催されるよりかはマシなのでしょうか(笑)。来年は晴れの中での開催になることを期待しましょう!
そしてここで一つ。上智大学の浴衣デーは、上智大生とその教職員のみの参加がルールとして決められています。当日は浴衣以外の仮装なども禁止されています。学生団体が主催だからこそ、私たちがルールをきちんと守り、今後も引き続き開催できるように節度ある浴衣デーにしていきましょう!
皆さんいかがでしたでしょうか? 過去のイベントを見返してみて、気になった催し物はありましたか? 次の浴衣デーがより楽しみになったのではないでしょうか。私は早くも来年のイベントが待ち遠しいです(笑)。
最後になりましたが、毎年素敵な企画してくださり、盛り上げてくださる運営のみなさん、ありがとうございます✨ 来年もよろしくお願いします!
*写真はすべてソフィア・アーカイブズ提供