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Sophia Topics

上智学生記者クラブ通信

#351 ベーゼンドルファーと過ごした2度目の冬

2026.02.20

みなさん、長い春休みをいかがお過ごしでしょうか?
旅行をしたり、映画や録り貯めていたドラマを見たり、時間がたっぷりあるからこそ十人十色の楽しみ方ができますよね!
今回のSophia Topicsは、昨年のクリスマスイブに開催されたコンサート企画の記録です。
コンサートの運営として企画に携わっていた2人(あや・ゆづ記者)で共同執筆をしました。
企画内容や当日の様子、コンサートのダイジェスト映像などなど盛りだくさんの記事になっているので、楽しんでいただけますと幸いです。

雨上がりのクリスマスツリー

2回目の開催に至った経緯

2025年12月24日(水)に、「第2回クリスマスピアノコンサート〜ベーゼンドルファーの調べ〜 」が開催されました。
大学にある、ベーゼンドルファーを用いたコンサートが開かれたのは、2度目のことでした。昨年、コンサートを企画した理由としては、第1回のコンサートに来てくださったお客様からいただいた言葉が忘れられなかったためです。
前回のコンサートの終演後、あるお客様から「介護の合間に来て、すごく癒された」という感想をいただきました。その時に、胸が熱くなる感覚を覚えました。
コンサート企画を始めた原点には、素敵な音色を通して、大学で護られ続けてきたピアノの歴史と価値を多くの人に伝えたい想いがあります。それに付随して、音楽の力でお客様の心を晴れやかにできたらな、という想いもありました。私自身(あや)、苦しい局面には必ず音楽をはじめとしたエンターテイメントの存在が側にあったので、立ち上げた企画が誰かの心を癒せていたことが、とても嬉しかったです。お客様からいただいた感想によってコンサートを開催した意味を見出すことができました。また、お客様や演奏者から「またやってみたい」と言っていただいていたため、第2回を企画することを決めました。 

コンサートのチラシ

そもそもなぜ上智にベーゼンドルファーが?

90年以上前にドイツ人の神父によって、大学に運んでこられたピアノだと言われています。時の経過とともにピアノが置かれる場所は変わっていき、現在は6号館1階にて観賞用として保管されています。ベーゼンドルファー社のピアノは、世界三大ピアノの1つとされ、「ウィーンの至宝」と呼ばれています。かの有名なピアニスト、フランツ・リストの超絶技巧の演奏にも耐えられるピアノとして一躍名を馳せました。
普段は、上智のベーゼンドルファーを弾くことは禁止されているのですが、ピアノの管理をされているソフィア・アーカイブズの職員の皆さまにご協力いただき、特別に本コンサートに限り、演奏することが許されました。
(ピアノのルーツについてもっと知りたい方はこちらの記事をぜひチェックしてみてください!)

 今回のコンサートのテーマ

コンサートを開催するにあたって、まずはテーマを決めることから準備を始めました。今回のテーマは「響き」

私(ゆづ)は、今回のコンサートを準備する段階で、初めて上智のベーゼンドルファーの音を聞きました。そして、6号館内に柔らかく、まろやかに広がるベーゼンドルファーの優しい響きを聞いた瞬間に、この言葉が真っ先に浮かびました。

テーマを決めた後は、テーマに合う曲目や演奏形式(ピアノソロかピアノと他の楽器のアンサンブルにするか)について検討を重ねました。「お客様にピアノの音色をさまざまな形で楽しんでいただきたい」。運営メンバーでこの思いを共有していたこともあり、第2回となる今回は、初の試みとしてピアノとフルートのアンサンブルも取り入れることに。ベーゼンドルファーの繊細で幻想的な響きが他の楽器と合わさった際に、どのような音を奏でるのか……。私も一聴衆として、演奏を聞くのを心待ちにしていました。

開催までの準備期間

コンサートの企画は、9月頃から水面下で準備が進んでいました。コンサートを作るにあたり、前回と同じく本企画に携わる人の意見をしっかりと取り入れることを大切にしていました。セットリストや当日の司会者の台本作成、借用物の申請などなど本番を迎えるまでにやらなければならないことは山のようにありましたが、中でも特に印象に残っているのは、コンサートの宣伝についてです。
第1回のコンサート以上に、今回は宣伝活動に力を入れました。インスタグラムやXをはじめとしたSNSはもちろん、チラシ配布のほか、新たな試みとしてMy Sophiaでの告知を2回に渡って行いました。「1回目はコンサートの概要だけを書き、2回目はその詳細を書くことで、イベントのわくわく感を演出できるのではないか」という運営メンバーの意見を取り入れ、My Sophiaで効果的な宣伝ができたと思っています。コンサート終演後にとったアンケート結果でも、My Sophia経由でコンサートを知った方が最も多かったので、影響力が強いメディアだと実感しました。

当日の準備

コンサートは15時開演の予定でした。それに先立ち、運営メンバーは午前中から準備を始めました。会場設営で工夫した点は、観覧席(ベンチ)の配置です。前回のコンサート時よりもベンチの数を増やし、より多くのお客様に座っていただけるようにしました。ベンチの角度や他のベンチとの間隔などを調整しながら、準備を進めていました。全ての席からピアノが見えるように配置することが難しかったです……!

運営による準備の様子

コンサートの様子

開演時間30分前である14時30分に開場する予定でしたが、開場時間の前から既に何人かお客様が見えていました。当日は少し雨が降っていましたが、15時が近づくにつれてだんだんとお客様がご来場になりました。コンサートでは、ピアノ付近の1階席に加えて、2階席、また各階立ち見席も用意していました。コンサート開始時刻には既に座席は満席となり、立ち見のお客様もいらっしゃいました。最終的には約70人のお客様に見守られながら、コンサートは始まりました。このコンサートは予約不要・入場無料という形式を取っていたため、コンサート当日までに行った宣伝の効果を感じた瞬間でした。

ショパンのワルツの演奏
ショパンのノクターンの演奏

また当日は、ピアノソロ2曲に加えて、ピアノとフルートのアンサンブル1曲の計3曲が演奏されました(実はアンコールもありました……!)。ピアノソロ2曲はクラシックから、アンサンブル1曲はディズニー音楽から選曲し、多様な音楽が奏でられました。コンサート本編の後には、アンコールとして≪もろびとこぞりて≫が演奏され、クリスマスイブらしい曲目で終演しました。

ピアノとフルートのアンサンブル

コンサートのすべての曲目が終わったあと、「第2回クリスマスピアノコンサート〜ベーゼンドルファーの調べ〜」に懸けた想いをお客様の前でお話しさせていただきました。話し終えた後、温かい拍手を送ってくださり、とても嬉しかったです。ぎっしりと埋まった客席は壮観でしたし、コンサートはお客様がいなければ成立しないものなので、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
コンサート本編終了後にアンコール曲が演奏されている間も、立ち上がるお客様は誰一人としておらず、コンサートの余韻に浸っている方が多くいらっしゃいました。

お客様の反応

ここからは、お客様からいただいた感想をお伝えします。
終演後、ベーゼンドルファーの近くに行き、楽器をじっくりと見られている方や撮影されている方がいらっしゃったほか、直接運営スタッフに話しかけてくださる方もいらっしゃいました。「凄く良かったです、感動しました」「また開催してもらいたい」などの感想を伝えてくださいました。お客様の中には、第1回にもお越しいただいた方がいらしたのですが、随時コンサート開催の情報をチェックしてくださっていたそうで、心待ちにしていただけていたことが嬉しかったです。第1回の時に、また行ってみたいと思ってもらえるコンサートが作れていたことは、理想的な結果だったと感じています。

コンサートを終えて嬉しかったこと/大変だったこと

コンサート開催までに、演奏者の募集や曲目決定、宣伝活動など想像以上に多様な準備がありました。私(ゆづ)は今回のコンサートで初めて運営に携わらせていただきましたが、ソフィア・アーカイブズの皆様や演奏者の方々、運営メンバーの皆さんのご協力のおかげで、コンサート当日を迎えることができました。また、準備の過程で「どのようにすれば、ベーゼンドルファーの音をより楽しんでいただけるか」という点を繰り返し考えていました。プログラムにアンサンブルやディズニー音楽を取り入れたことで、第1回からの流れを汲みながらも新しい試みも行うことができたと感じています。

感想

(あや記者)

念願だった「第2回クリスマスピアノコンサート〜ベーゼンドルファーの調べ〜」を無事開催することができ、ほっとした気持ちでいます。歴史的価値があるのに広く知られていなかった上智のベーゼンドルファーの魅力と、このピアノの音色を初めて聞いたときに味わった感動を多くの方に伝えたい一心で企画を進めてきました。
前回同様、ちょっとしたトラブルが発生した場面もありましたが、ソフィア・アーカイブズの皆さまや演奏者の方々、運営を一緒にやってくれていた方たちがいたことで、本番の日を無事迎え、成功させることができたと思っています。
また、今回のコンサートでは、高校生の頃に私が書いた記事を読んで、上智のベーゼンドルファーに興味を持ってくれたゆづ記者と一緒に企画を実現できたため、とても感慨深い気持ちになりました……!

(ゆづ記者)

コンサートを終えた今、この企画に参加させていただけて良かったと心から感じています。今回のコンサートにより、上智のベーゼンドルファーや音楽を愛する方々と交流することができ、音楽は人々を繋ぐものであることを再認識しました。また、個人的なことで恐縮ですが、私は、この記事を共同執筆しているあや記者の「ベーゼンドルファー記事(#251)」をきっかけに上智にベーゼンドルファーのピアノがあることを知りました。私自身ピアノが好きなこともあり、当時は高校生ながら、「上智に入学したらこのピアノに触れてみたい」と漠然と考えていました。そのような中で今回のコンサートに携わる機会をいただけたことは、本当にありがたいことでした。当日コンサートにご来場いただいたお客様、コンサート準備を一緒にやってくださった方々のおかげで、準備開始時からコンサート終了後まで、充実した時間を過ごすことができました。

まとめ

私(あや)は昨年「文学が歴史的建造物保護に及ぼす影響」について卒業論文を執筆しました。その時に感じたことは、歴史あるものは人の手や意志がなければみるみるうちに廃れてしまうということです。いくら美しくて、価値がある存在でも、「護りたい」思いがなければ、その意味を持続させることは難しいと実感しました。
これから先の未来も、上智のベーゼンドルファーを大切にしたい思いの灯が消えず、受け継がれていくことを心より願っています。

終演後に撮った集合写真

※こちらにもコンサートの記事が掲載されています。是非ご覧ください。
https://www.sophia.ac.jp/jpn/article/news/topics/260122_archives

記者クラブのYouTubeからもコンサートの様子をご確認いただけます。
https://youtu.be/idz67frcULg

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