ボランティア・ビューローでは、2024年8月8日~9日に手話講座を開催しました。1983年のボランティア・ビューロー開設以来実施している歴史のある講座です! 今回の受講生のアンケートをもとに、どのような学びを得られたかご紹介します。
はじめての手話講座
1985年より本講座をご担当いただいている五十嵐郁子先生(手話通訳士)が、手話を教えてくださいました。これを機に手話を始めたり、手話の勉強を本格的にスタートした学生もいるようです!
- 手話表現を知らない状態で、〇〇を身振り手振りで表現してみよう、というところから入ったのが面白かったです。実際の手話でのコミュニケーション場面で用いられる表現についてもお話を聞けて、楽しく学べました。
- 現代の日本の手話が成り立った経緯や、手話における特定の形や動きがとられるようになった理由を学びながら手話が実践できたのが大変興味深い経験になりました。
- 時間の限り、様々な手話についての造詣深いお話を聞かせていただきました。2日間限りとは思えないほどの勉強をさせて頂き、手話について社会的に、そして言語的に考えるきっかけとなりました。
耳が聞こえないってどんなこと?
宇田川芳江先生(特定非営利活動法人東京都中途失聴・難聴者協会理事長)に聞こえに不自由さがあるとどんな大変さがあるか、また聴覚障害に関する社会における様々な状況についてお話いただきました。
- 実際に難聴者の方であり、東京都中途失調・難聴者協会の理事長の方からお話を聞ける機会は大変貴重でした。耳の聞こえない方の生活で困っている部分は、私が想像できなかったところも多くあり、このような方たちが生活しやすい社会をどのようにつくっていくのか考えていこうと思いました。
- 印象に残ったのが、ある人のアイデンティティや状態を決められるのは本人だけであって、他者ではないということです。これは聴くという観点のみならず、どんな分野においても適用できることだなと感じていて、当事者と実際に関わってことではじめて立場を理解した状態に一歩近づいていけるのだと思いました。
- 耳の聞こえない方々との正しいコンタクト方法を知れて良かった。自分の認識で間違っていた部分があり、次から改めようと思った。
ボランティア・ビューローではさまざまなイベントを開催していきます。ご自身の興味を深めたり、見聞を広めたりするために、どんどん活用してください。