南三陸プロジェクト2024の現地研修が10月19日、20日に開催されました。
今回は、2日目の研修の様子をお届けいたします。
※1日目の様子はこちら
<2日目>
①海で学ぶプログラム
2日目は朝早起きをして8時には宿を出発し、港に向かいました。そして、漁師さんの案内のもと漁船に乗って、養殖場を見学させていただきました。そこで、漁師さんが実際に牡蠣を水揚げしてくださり、直に生蠣を収穫する作業、殻を割る作業を見ることができました。
養殖場を見学した後は、太齊さんによる南三陸の漁業に関する講義とワークショップを受けました。講義では、東日本大震災で被災を受けた後の方が牡蠣の収穫高が増加した点に着目し、被災前の南三陸における養殖業の状況から、被災後、南三陸の人々による立て直しと努力について学びました。講義を受けた後は、4人1組になって自由に新規ビジネスを考えるというワークショップを行いました。それぞれ自由闊達にディスカッション、プレゼンテーションすることができ、実りのある時間を過ごすことができました。
②BBQ
海のプログラムで学んだ後はBBQを行いました。食材の多くは南三陸で採れたもので、とても美味しくいただきました。また、1日目から共にしてきた参加メンバーとさらに仲良くなることができました
③山で学ぶプログラム
BBQの後はバスで移動し、「山で学ぶプログラム」に参加しました。このプログラムでは、林業家の方々とともにFSC認証がなされた山林において、どのように適切な森林管理が行われているかを伺いました。そして、実際に枝を切って間引く「枝打ち体験」をすることができました。FSC(Forest Stewardship Council)認証とは、環境・社会・経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みです。ただ山林を放置するだけでなく、林業家の方々の「枝打ち」等を通じた努力によって、山林が健康な状態に保たれ、良質な木材を生み出すことができるということを学びました。
④スプーン・フォーク作り体験
最後の体験として、スプーン・フォーク作り体験を行いました。スプーン・フォークの持ち手の部分は実際に南三陸でとれた木材を使用しており、スプーン・フォーク用の木の部分を自分で削り、 やすりがけをするところから始まりました。そうした体験の中で前に学んだ山で学ぶプログラムと関連させて、良質な南三陸産の木材の活用について学ぶことができました。
⑤東京への帰路
仙台駅では、多くの人が駅弁やお土産を買いました。また、ずんだシェイクを飲む人も多かったです。南三陸で様々な体験をした私たちは、その余韻に浸りながら東京に戻りました。一人も怪我なく、無事に現地研修を終えることができ、充実したスタディーツアーとなりました!
事後学習に関して
今後、私たちは2号館1Fで南三陸の写真とパネルの展示を行います。期間は12月9日から12月16日ですので、ぜひお立ち寄りください。また、下記のQRコードから南三陸PJT公式インスタグラムにアクセスいただけますので、こちらもぜひご覧ください。これらの取り組みから、南三陸や震災・復興、第一次産業に興味を持っていただけたら幸いです。
関連ページ
2021.10.29
2021.10.29