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上智とボランティア

南三陸スタディーツアー「海をこえて届いた声―繋がる記憶と希望の対話」を開催しました!①/南三陸PJT2025

2025.12.01

南三陸プロジェクト2025の現地研修が10月18日・19日の2日間にわたって開催されました。今回は、初日の研修の様子をお届けいたします。

※2日目の様子はこちら

<1日目>

南三陸への行き道と昼食

18日朝、全メンバーが東京駅に集まり、和やかな雰囲気の中で新幹線に乗り込みました。南三陸へは、まず仙台まで新幹線で移動し、その後1時間半ほど高速バスに揺られる長旅です。それでも、各自これから始まるスタディーツアーに胸を躍らせ、隣の人との会話を楽しんでいました。南三陸に到着した後は、さんさん商店街で昼食をいただきました。さんさん商店街は、南三陸の恵みを存分に感じられる場所です。南三陸で育まれた杉を使った店舗や、地元でとれた海産物を使ったキラキラ丼が名物で、訪れる人の目と舌を楽しませてくれます。

メモリアルとまちあるき語り部

さんさん商店街で昼食を済ませた後、すぐ近くにある311メモリアルに向かいました。ここでは、住民の方の証言や映像を基に、周囲の人と対話しながら学ぶことができるラーニングシアターに参加しました。

私たちが視聴したプログラムは「生死を分けた避難」です。60分間のプログラムでしたが、体感時間はあっという間で、集中して学ぶことができました。特に印象に残ったのは、小学生を安全に避難させるために避難先を学校の屋上にするか、高台にするかという判断の難しさです。津波が押し寄せるまでにかかる時間はわずか5分。屋上はすぐに避難できるという利点がある一方で、津波が屋上の高さを超える場合には対応できません。この話を聞き、実際の避難判断の難しさを改めて感じました。ニュースだけではわからない、南三陸で起きた事実を、実際に体験した方の声とともに知ることができたのは非常に有意義で、心に残る学びとなりました。

ラーニングシアターの後は、数人ずつ班に分かれて語り部ツアーに参加しました。このツアーでは、南三陸で実際に被災された方と復興祈念公園を歩きながら直接お話を伺うことができます。防災対策庁舎では、津波の威力の恐ろしさを肌で感じました。ガイドの方が海を見つめながら「あんなに穏やかな海なのに、あの日は町を襲い、全てを破壊していったんだよね…」と何度も語る姿が、特に印象に残りました。

貯金ダコ絵付け体験

語り部ツアーの後は、南三陸YES工房に移動し、南三陸町の名産・タコをモチーフにした貯金箱「オクトパス君」の絵付け体験を行いました。

「置くと(試験に)パス」する縁起ものとしても人気のオクトパス君。真っ白な貯金箱に、自分だけの色を塗ってオリジナル作品を作ります。参加者のみなさんは、アクリルガッシュと水の混ぜ加減を工夫しながら慎重に色を塗り、目や鉢巻きの細かい部分も丁寧に仕上げていました。絵具の鮮やかな色が貯金箱に広がると、まさに世界でひとつだけのオクトパス君が誕生!完成後は、みんなの作品を並べて集合写真をパシャリ。色とりどりのオクトパス君たちが並ぶ光景は目を引き、見ているだけで楽しい気持ちになりました。


事後学習に関して

私たちは11月17日から11月21日まで9号館地下1Fのアクティブ・コモンズにて、南三陸の写真とパネルの展示を行いました。また下記のQRコードから、南三陸PJT公式インスタグラムにもアクセスできます。インスタグラムでは、活動の様子を撮影した動画もご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。これらの取り組みを通して、南三陸や震災・復興、そして第一次産業への関心を深めていただけたら幸いです。