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上智とボランティア

南三陸スタディーツアー「海をこえて届いた声―繋がる記憶と希望の対話」を開催しました!②/南三陸PJT2025

2025.12.01

南三陸プロジェクト2025の現地研修が10月18日・19日の2日間にわたって開催されました。今回は、2日目の研修の様子をお届けいたします。

※1日目の様子はこちら

<2日目>

ホームビジット体験

2日目は、数人ずつの班に分かれて、南三陸の地元の方々のお宅を訪問しました。各家庭では、藍の花の収穫を体験したり、一緒に朝の散歩をしたりと、貴重で楽しい時間を過ごさせていただきました。

私がお邪魔したご家庭は漁師の方で、タコ漁を中心に活動されています。タコが何を食べるのかなど、普段は知ることができない生態の話を聞きながら、実際の漁業の様子についても教えていただきました。また、震災当時の暮らしについても伺いました。ご家庭は山に住んでいたため津波の被害はありませんでしたが、水道が止まったため井戸水で生活していたそうです。その話を聞くと、災害時の生活の大変さや工夫を身近に感じることができました。そして最後は、皆でたこ焼き作りを体験。作る過程も食べる時間も、地元の方々との会話で盛り上がり、笑顔あふれるひとときになりました。たった3時間の短い時間でしたが、南三陸の暮らしや文化、震災を乗り越えてきた人々の知恵や温かさに触れる、とても印象的な体験となりました。

BBQ体験

ホームビジットの後は、海が見えるキャンプ場でBBQを楽しみました。グループで役割分担をしながら、みんなで食材を焼いて美味しくいただきました。食後にはマシュマロを焼いて、外はこんがり、中はとろっとした甘さを楽しむことができ、みんなで「おいしい!」と笑顔になりました。短い時間でしたが、仲間と一緒に過ごした楽しい思い出がまたひとつ増えました。

漁業学習と生き物観察

BBQでお腹いっぱいになった後でも、まだまだ学びの時間は続きます。漁師さんの案内のもと、漁船に乗って南三陸の養殖場を見学させていただきました。海の上から見る養殖場の景色は、普段はなかなか目にすることのない光景で、自然と胸がワクワクしました。

その後は、ウニと小さなタコの生き物観察に挑戦。ここでクイズです!ウニを上下逆さまにして水槽に入れると、どうやって元に戻ると思いますか?なんと、ウニは硬いとげの間から柔らかい“手のような刺”を出して、器用に体を回転させるのです。小さな生き物でも、こんなに賢く動くのだと驚かされました。さらに、ワカメの食べ比べ「格付けチェック」も体験しました。一つは外国産の安いワカメ、もう一つは南三陸産のワカメです。口に入れると、南三陸のワカメは肉厚で歯ごたえがあり、海の恵みをしっかり感じられる味でした。みんなで「どっちが南三陸産かな?」と楽しみながら味の違いを比べる時間は、ちょっとしたゲームのようで盛り上がりました。

東京への帰り道

仙台駅では、みんな思い思いに駅弁やお土産を選び、旅の締めくくりを楽しんでいました。中には、ずんだシェイクやずんだソフトなどのご当地スイーツに挑戦する人もいました。南三陸でのさまざまな体験を思い返しながら、私たちは東京へと戻ります。一人も怪我なく、無事に現地研修を終えられたことに安心し、心にはたくさんの学びや感動が残りました。スタディーツアーを通して、南三陸の魅力や人々の暮らしに触れられた、忘れられない時間となりました。


事後学習に関して

私たちは11月17日から11月21日まで9号館地下1Fのアクティブ・コモンズにて、南三陸の写真とパネルの展示を行いました。また下記のQRコードから、南三陸PJT公式インスタグラムにもアクセスできます。インスタグラムでは、活動の様子を撮影した動画もご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。これらの取り組みを通して、南三陸や震災・復興、そして第一次産業への関心を深めていただけたら幸いです。