2021年10月11日から15日の5日間、「防災WEEK2021」がオンラインで開催されました。
この企画を主催した課外活動団体“Sophia Volunteer Network”(以下、SVN)のメンバーから、4つのトピックに分けて報告してもらいました。
今回はその最後となる、2つ目の講演会企画の報告です。
10月14日にZoomにて、「熊本地震の記憶の継承と地域の復興」というテーマで講演会を実施しました。
講師には、2016年の熊本地震で開店目前のお店を失った益城町在住の市村修一さん、元野村総合研究所コンサルタントで現益城町職員の大沼健太郎さんをお迎えしました。
被災者でありながら町の復幸(復興)に力を注いできた市村さんと、熊本地震の復興支援活動をきっかけに益城町に移住された大沼さん、お二方の異なった視点から、震災当時の街・人の様子や、避難生活の変遷、様々な復興活動などについてお話しいただきました。
被災者でもある市村さんご自身が、‟みんなの笑顔が見たい”という一心で町の復興活動に取り組まれてきた姿がとても印象的でした。
参加してくださった方からは、
「実際に被災された方の体験談を中心に貴重なお話を聞くことができてよかった。」
「実際の被災地の写真は想像以上にひどく、いつまた同じ規模の災害が起こるかはわからないので、常に災害に備えておくことが必要だと改めて感じた。」
「一日、一日を“笑顔”で過ごすという言葉が印象的だった。」
などの感想をいただきました。(一部抜粋)。
首都直下型地震や南海トラフ巨大地震が30年以内に発生する確率が70%以上と言われている現代において、「一人一人が防災・減災に対する取り組みをすることが大事」というお二人のメッセージはとても重みがあり、貴重なお話を伺うことができたと思います。
これを機に、防災意識を高め、予知できない災害に備えるとともに、復興活動にも興味を持っていただけたら嬉しいです。
最後に
今回、防災WEEK2021を運営させていただき、一つのものを作り上げる難しさと、全日程が終了した後の達成感を感じることができました。オンライン授業続きで大学生らしい取り組みができていなかった私たちにとって、やりがい、そして、存在意義を感じられる場となりました。
また、市村さん・大沼さんの講演を終えて感じたことは、お二人が取り組まれてきた復興活動のように、防災WEEKの運営にも “仲間の存在”が大切であるということです。何かを成し遂げるためには、仲間の支え、そして知恵が必要不可欠であり、成功する“鍵”であると思います。
防災WEEKをきっかけに出逢えた仲間、そして講演者の方、参加してくださった方とのご縁を大切に、これからもSVNの活動を続けていきたいです。
防災WEEK2021」のInstagramもぜひご覧ください。 @bousaiweek2021