2021年10月23日(土)、みちのくrenaissanceは佐藤敏郎様(「大川伝承の会」共同代表)をお招きし、オンライン講演会を開催致しました。その様子をみちのくrenaissanceメンバーから報告してもらいました。
みちのくrenaissanceの活動
みちのくrenaissanceは「東北の魅力を五感で感じ、その魅力を周囲に発信する」ことを目的として2011年から活動している課外活動団体です。今年度は「東北の今を知り、そして学ぶ」をテーマに、企画・活動を行っています。
10月16日に開催した第1弾の企画(オンライン勉強会)に続き、今回はオンラインで講演会を実施しました。
今後も東北に住む方々にお話を伺い、上智生に向けて東北の今を伝えていく活動を続けていきます。
「大川小学校の記憶と教訓 オンライン講演会」の開催
始めに、公益社団法人3.11みらいサポートの藤間様より、東日本大震災の石巻の被害状況についてご説明をいただきました。
続いて、佐藤様に大川小学校についてのお話をしていただきました。
大川小学校は、石巻市釜谷地区の北上川河口から約4キロの川沿いに位置しています。東日本大震災の津波により、全校児童108人のうち、約7割にあたる児童が死亡・行方不明になりました。
「大川小学校は『未来を拓く場所』」という佐藤さんのお言葉が印象的でした。大川小学校の出来事を知るだけで終わらせず、日常の尊さを実感し、一日一日を精一杯、後悔なく過ごすことが私たちにできることであると考えました。
また、「災間」と呼ばれる平常時に、自分と大切な人を守るための災害への備えをしなくてはいけないと感じた参加者が多くいました。
企画担当者の感想
佐藤様のことはメディアで何度も拝見し、ぜひ直接お話を伺いたいと思い、本企画を計画しました。
お忙しいところ、上智の学生に向けてお話しくださり、大変感謝しております。佐藤様から沢山の大切なお言葉をいただきました。強く感じたことは「想像力をもっと持てる人でありたい」ということでした。
藤間様は、ボランティアで石巻を訪れていらっしゃった際に、地元の方に「『(津波で流されてしまったものを)廃棄物と言わないでほしい』と言われたそうです。私は、これまでメディアで「廃棄物」という言葉を聞いたときに、それが望まない津波で流されてしまった、そこに住んでいた方たちの大切なものであるということを想像できていなかったと感じました。
佐藤様は「『あの』大川小学校と言われる前の日々を忘れないようにしたい」と仰っていました。大川小学校は沢山の方々の日常と歴史が積み重なっているところであるということを忘れないでいたいと思います。
講演会を通して、言葉を言葉のまま捉えるのではなく、その背景に思いをいたす大切さと尊さを教えてくださいました。
大川小学校が「未来を拓く場所」となるために、私たちに何ができるのかということを考えるだけで終わらせるのではなく、行動し、これからも発信していきたいです。
今後もみちのくrenaissanceは様々なイベントを開催する予定です。
皆様のイベントへのご参加をお待ちしています。
また、当団体では一緒に企画を盛り上げてくださる仲間を随時、募集しております。興味がある方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。
michinoku.renaissance@gmail.com
最後になりますが、本企画にご協力くださいました 公益社団法人 3.11みらいサポートの藤間様、大川伝承の会の佐藤様、この度は誠にありがとうございました。