2024.03.13
2024.03.13
毎年、9月23日は「手話言語の国際デー」とご存じですか(2017年12月19日に国連総会で決議)。「手話言語が音声言語と対等であることを認め、ろう者の人権が完全に保障されるよう国連加盟国が社会全体で手話言語についての意識を高める手段を講じることを促進する」ために制定されました。今年のテーマは、「世界中のろう者が、どこでも手話言語でコミュニケーションできる社会へ!」です。上智大学では、手話をひとつの言語と捉え、1983年から手話講座を行ってきました。今年の春学期の手話講座は、初級に加え、初めて中級も実施しました。
特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会事務局長の宇田川先生には、ご自身のご経験をたくさん踏まえながら耳が聞こえないことについてご講演いただきました。「もし、あなたが明日朝起きて耳が聞こえなくなっていたら?」など、学生と対話をしながら、十人十色という聞こえない・聞こえにくい世界についてわかりやすくお伝えいただきました。また、専門的知識がなくても聞こえる側にできる工夫がたくさんあることを教えていただき、お互いに伝えあうことを絶対に諦めないでくださいという締めくくりのメッセージがとても印象的でした。
東京都登録手話通訳者・手話通訳士の五十嵐先生は、上智で手話を教えてくださってもう38年にもなります。手話とはどういう言語で、日本の手話はどのように歩んできたかという歴史的お話から、一つひとつの手話の単語の成り立ちまで、生きた言語としての手話の魅力を存分に感じながら手話を教えてくださいました。初めて手話を勉強してすぐに生年月日を伝えあうなどいろいろなペアワークができていたことに驚きました。
ボランティア・ビューローでは来年度もさまざまなイベントを開催していきます。ご自身の興味を深めたり、見聞を広めたりするために、どんどん活用してください。
2024.03.13
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