2024.03.13
2024.03.13
2023年の南三陸プロジェクトの現地研修が10月14日・15日に開催されました。
今回は二日間の研修の様子をお届けしたいと思います。
【1日目の様子はこちら ⇒ https://findsophia.jp/?post_type=volunteer&p=8596 】
2日目の最初は「南三陸311メモリアル」に行きました。南三陸の震災被害の様子を感じたり、動画を通して震災の教訓を学んだりしました。動画の中で1番印象に残ったのは「災害があったときあなたならどう行動する?」です。例えば、あなたは小学校の校長先生だとします。津波があと5分で来るという状況を考えてみてください。生徒全員を屋上に避難させるか、近くの山に避難させるか決断しなければいけません。皆さんならどう決断しますか?
これを決断するためには「もし自分ならどう動くか」をあらかじめ考えておく必要があるかもしれません。多くの方の命を守るためには「もし今災害が起きたらどう動くか」を常に考えておくことが大切だと考えるきっかけになりました。
「南三陸311メモリアル」を訪れた後は「まちあるき語り部ツアー」に参加しました。これは南三陸町の方から直接お話を伺える貴重な機会になりました。南三陸町防災対策庁舎の現在の様子を見て、津波の恐ろしさを肌で感じることができました。このツアーに参加して感じたことは、南三陸町は12年前の姿を残そうとする動きと新しくしようとする動きが同時に進められていたことでした。例えば南三陸町防災対策庁舎に隣接する「さんさん商店街」や「南三陸311メモリアル」は震災後に新しく造り上げたものです。その一方で、南三陸町防災対策庁舎は12年前の姿をそのまま残しています。新しいものを造り上げる一方、そのままの姿のものも残す。そうすることで震災の悲惨さだけを伝えるのではなく、復興させようとする人間の力も感じることができるのだと考えました。
さんさん商店街からバスで30分ほどの「神割崎キャンプ場」でBBQを行いました。雨が降り続き湿度が高い中、火おこしをするところから始まりましたが、炭を並べる人やうちわであおぐ人など協力して火をおこすことができました。食材は南三陸産の野菜や魚介類、お肉でした。特にほたては身が大きく、潮目にあたる南三陸だからこそ味わえるのだと感じました。
今回のプロジェクトのタイトルは「海、山、人とつながる 2 日間」。まさにプロジェクトメンバー全員とつながることができるBBQとなりました。
BBQを行い、たくさん食べて満足した私たちは次に「海から学ぶプログラム」に参加しました。これは地元の漁師が講師となり、SDGsの紙芝居を見たり直接ウニを触ったりして南三陸の漁業について考えるプログラムでした。印象的だったのはワカメの食べ比べでした。一方は三陸でとれたワカメ、もう一方は外国産のワカメを食べ比べ、どちらが三陸でとれたワカメかを当てるという内容でした。三陸でとれたワカメの方味がしっかりしていて、歯ごたえもあったので、南三陸はプランクトンが豊富で養殖が盛んなことを改めて感じとることができました。
その後はロープワークを起こいました。「もやい結び」という結び方を教えていただきました。今後はおぼれた人を助け、1人でも多くの方の命を守りたいという気持ちを持つことができました。
仙台駅ではずんだシェイクやおみやげを買う方も多かったです。南三陸で様々な経験をした私たちは余韻に浸りながら東京に戻りました。一人もケガや体調不良もなく、大成功によって現地研修を終えることができました。
今後、私たちは大学内で南三陸の今を伝える取り組みを行います。
・2号館1Fで南三陸の写真を展示する企画
・南三陸に関連した対面イベント
・南三陸プロジェクトのインスタグラム(@sophia_minamisanriku23)での発信
上記の3つを行います。これらの取り組みを通して南三陸のみならず、震災の復興に関して興味や関心を持っていただけたら嬉しいです。
また、下記のQRコードから南三陸プロジェクト公式インスタグラムを開くことができます。ぜひご覧ください。
2024.03.13
2024.03.13