ボランティア・ビューローでは2011年に発生した東日本大震災以来、各地の復興支援ボランティアでの活動に交通費補助を行っています。この制度を利用して能登半島へ災害復興支援ボランティアに参加した学生の声をお届けしていきます。今回は市原さん(ポルトガル語学科2年)と大髙さん(機能創造理工学科2年)からの報告です。
活動場所
石川県鳳珠郡能登町
活動期間
2024年4月14日(日)~4月15日(月)
行程・活動内容
6人程度のグループに分かれ瓦礫・家具・瓦などの運搬。
1日目は、津波の被害があった沿岸部のお宅に伺った。衣類のごみなどゴミ捨て場まで軽トラックで運搬した。想像より津波の被害が深刻で、運転が難しかった。
2日目は、土砂崩れが起きたお宅に伺った。土砂崩れで屋根が壊れ、雨漏りがひどかったり、砂などが家の中に入ってきていて畳が非常に重かった。
活動後に感じた被災地、被災者が抱える「課題」、そこから読み取れるニーズ
- 1月1日に地震が起きたとは思えないほど復興が進んでいなかった。家の中の散らかり具合をみて「ボランティアの受け入れ時期の遅さ」を被災者たちは嘆かれていた。
- 被災地が半島であるため、現場へ赴くのに時間がかかり作業が進まない。
- ごみ捨て場が15時までしか開いていないため、早い時間に作業の中断が強いられたのが悔しかった。
- 被災者へのメンタル面でのケアが足りていない。被災者がお話してくださったら、作業を止めてでもそのお話に耳を傾ける。
全体的な感想・気づき・初めて活動に参加しようと考えている学生へのアドバイス
- 自分たちは知らないことが多くあった。しかしながら、他のボランティアの人たちは経験者の方が多い。アドバイスを多く聞く、わからないことがあったら質問をすることが第一に必要だと思う。
- 意外に思ったことは、津波や地震で家が崩れてしまっている地域のすぐ近くで、家のダメージがあまりなく日常が再開している地域があった。ニュースで見ている現地の映像とは違う部分が多々あった。
- できることがなかったとしても被災者の方の話を聞くことが、ボランティアになると思う。実際に気持ちが楽になったと聞いたからだ。とりあえず、言ってみることが必要であると思う。
- 今後活動しようとしている学生に対しては、衛生面の状態が悪く崩れた家の中は特に大変なのでバンドエイドはもちろん、アルコールなど対策を十分にとるべきだということを伝えたい。