2021.09.14
ボランティア・ビューローでは2011年に発生した東日本大震災以来、各地の復興支援ボランティアでの活動に交通費補助を行っています。この制度を利用して能登半島へ災害復興支援ボランティアに参加した学生の声をお届けしていきます。今回は池澤尚輝さん(機能創造理工学科3年)からの報告です。
活動場所
石川県鳳珠郡能登町宇出津
活動期間
2024年5月10日(金)~5月12日(日)
行程・活動内容
5月10日(金)
22:00 新宿から夜行バスで石川県に移動
5月11日(土)
6:00 金沢駅西口に到着
6:30 ボランティアセンタ-バスにて能登町に移動
9:00 空き家の家具類の撤去作業開始
昼食(ボランティアの人達と持参したおにぎりを食べる)
15:00 空き家の家具類の撤去作業終了
18:00 ボランティアセンタ-バスにて金沢駅に到着
22:30 夜行バスで金沢駅から東京駅に向かい出発
活動後に感じた被災地、被災者が抱える「課題」、そこから読み取れるニーズ
被災地(者)が抱える「課題」
- 震災発生から4か月が経過しているにも関わらず、未だに倒壊している家屋が多く見られた。行政では、損壊した被災家屋等について、二次被害の防止や生活環境の保全のため、解体撤去の支援をしていた。今回私がボランティア活動をした家屋は、もともと空き家であり、金沢市に住む親戚が、制度を利用したものであった。被災地には、色々な事情を抱えた人が暮らしており、倒壊していたとしてもその家屋を一律に処理は出来ない。だからこそ復興には時間がかかる。
- 街を歩く人からは、高齢者が多いと感じた。そのため、復興活動においては高齢者だけの力では対応が困難である。ボランティアも少なくなってきていると聞いており、人手が足りない。
被災地(者)の「ニーズ」
災害で家族を亡くしたり、心に傷を負った人たちは倒壊した家の撤去をする決断ができないこともあるだろう。その地域の復興には、行政やボランティアなどによる被災者の心に寄り添った支援が必要である。様々な面からも、もっと人手が求められている。
全体的な感想・気づき・初めて活動に参加しようと考えている学生へのアドバイス
一緒にボランティア活動をした男性は60代で金沢市に在住しており、同じ石川県民として、困っている人の力になりたいと思い、週に2~3日と頻繁に活動に参加していると伺った。その方の優しさと使命感に感銘を受けた。
災害は、突然人々の日常を奪ってしまう。参加前は、自分に何ができるのだろうかと、漠然とした不安感を持ちながら、とにかく行ってみようと参加した。テレビ番組を見て、困っている高齢者に力を貸したいと思い参加した。実際には、想像していたような支援はできなかったが、今後も活動を継続する中で、微力ながらも力になりたいと感じた。
これから参加をしたいと考えている皆さん、とにかく参加してみてください。肌で感じる何かに、勇気をもらえると思います。