ALMA MATER SOPHIA
2023.11.14
ALMA MATER SOPHIA
2023.11.14
こんにちは、ながです。前回の記事に引き続き、夏休みの短期留学についてお届けします! 私が今回参加したのは、海外短期語学講座・オークランド大学。膨大な自由時間のある長期休暇中に、1か月海外に行って語学力を高めるプログラムです。
ご存じかも知れませんが、ニュージーランドは南半球のオセアニアにある国です。中でもオークランドはニュージーランド最大の都市と言われていて(首都ではありません)、お店やビルが立ち並ぶような都会です。渡航期間は8月10日~9月8日の4週間で、ホームステイでの滞在でした。8・9月は日本と違って冬なので、ヒートテックやダウンを着ていないと寒かったです。
このプログラムに参加した理由は、語学力の向上はもちろん、一度海外で生活をすることで価値観や将来のプランが変わるかもしれないと思ったからです。これまで海外に行ったことが無く長期留学には不安があったので、夏休み中に短期で海外に行けるのは魅力的でした! 中でもニュージーランドを選んだ理由は、他のプログラムより費用が安く、ホームステイで現地の生活を目の当たりにできるから、また、乳製品が好きなので酪農が盛んなニュージーランドに興味があったことも理由の一つです。
留学中は、オークランド大学付属の語学学校であるELA(University of Auckland English Language Academy)という場所で英語の授業を受けました。留学前にオンラインでプレイスメントテストを受け、自分のレベルに合ったクラスに配属されます。私のクラスには20人が在籍していて、中国人1人、日本人19人という構成でした。クラスに上智生は私含め2人のみで、いろんな大学の学生と交流できたのが楽しかったです!
月~金まで2時間の授業が1日2コマあり、私の場合は午前で授業が終わりました(授業が午後になる場合もあるそう)。1時間目は、テキストを使って英語の4技能をまんべんなく学ぶ授業で、上智のACに近かったです。「人間と動物の関係」や「テクノロジー」といったトピックをもとに、ペアやグループで話し合ったり、関連する音声を聞いたりすることが多かったです。2時間目は英語をより実践的に使う授業で、ポスター作成やディベート、プレゼンテーションをする機会がありました。1時間目と違って英語「で」学ぶという要素が強く、これまであまり経験したことがない授業内容で新鮮でした!
授業が終わった後は、ランチを食べに行ったり観光したりして過ごしました! 大学主催のアクティビティ(大学周辺の観光など)もあったので、それに参加している人もいました。
和やかな雰囲気のクラスだったので、ディスカッションやクラスの前での発表の時も、失敗を恐れずにどんどん英語を話せる環境でした。これまで受けていた英語の授業では緊張してしまうことが多く、今回も授業がイヤにならないか心配していましたが、先生方やクラスメイトがフレンドリーで居心地の良いクラスだったので、毎日楽しく授業を受けられました!
中でも印象的だったのが、授業の一環で美術館に行ったことです! 学校から10分ほど歩いてAuckland Art Gallery Toi o Tāmakiという美術館を訪れ、好きな作品を1つ選んでそれに関するプレゼンテーションをしました。授業で美術館に行くのは初めての経験だったのでわくわくしました! ニュージーランドの美術館ということもあり、先住民のマオリに関するアートにもたくさん触れました。作品の解釈をして、それを英語で説明するというのは難しかったですが、しっかりとアートに向き合う時間は楽しかったです。
私の場合はルームメイトがいなかったので、ホームステイ先に日本語が通じる相手がいませんでした(汗)。ホストファミリーとは英語でしかコミュニケーションが取れないので、最初の1週間は慣れるのに苦労しました。自分の部屋から一歩出れば英語で会話するんだ……と思うと緊張してしまい、毎回覚悟を持ってドアをひねってました(笑)。それでも、自分から質問すると丁寧に答えてくれる優しいファミリーで、リスニングが苦手な私にゆっくり話してくれたのがありがたかったです。
ホームステイ先によって家での過ごし方は変わりますが、私はよく映画やドラマをホストファミリーと一緒に見ていました。ものすごく大きなテレビだったので、見やすくて映画館気分でした🎥 朝食と夕飯は家で食べていて、ハンバーガーやピザ、カレー、パスタなど、海外らしい料理が多くおいしかったです。チーズが好きだとファミリーに言ったら、チーズを使った料理がたくさんでてきて幸せでしたね~。やっぱり酪農大国、牛乳やチーズ、ヨーグルトがおいしかったです。
友人やホストファミリーと過ごすこともあれば、1人で遊びに行くこともありました。特に印象に残っているのは、ニュージーランドのラグビーチームであるオールブラックスの試合を生で観戦したことです! 少し前に日本でブームになった「ハカ」を見られて感激でした……! スポーツ観戦自体初めてでしたが、熱気がすごくて楽しかったですし、オールブラックスがどんどん点を取っていく姿は見ていて清々しかったです。ホストファミリーと登山やウォーキングをしたり、家で映画を見たり、博物館に入り浸ったりカフェに行ったり……結構遊び尽くした気がします!
街を見渡すと、いろんな人種の人がいることに気がつきます。語学学校で英語を教えてくれた先生の1人はロシア出身でしたし、ホストファミリーがブラジルやネパール出身だという人もいました。私がニュージーランドで食べて感動したものの一つが餃子(dumplingsと呼ばれてました)であったほど、中国人が営む中華料理屋さんがたくさんあって驚きました。いろんな国から来た人が同じ場所で暮らしている光景は、日本ではあまり見ないものだな~と感じました。
いろんな人種の人が暮らしているとはいえ、先住民であるマオリの文化を最も尊重していると感じました。バスに乗っていると、マオリ語→英語の順でアナウンスが流れ、道路標識や図書館の案内図、博物館のキャプションにも必ずマオリ語がありました。英語を勉強しにニュージーランドを訪れましたが、マオリ語も若干覚えました。
オークランドでは、電車よりもバスの方がいろんな場所に行くルートがあり、本数も多かったです。通学でバスを使っていましたが、東京の満員電車が異常だと感じるほど、ゆったり座れて快適でした。バス専用レーン付きの道路もあるほどのバス社会で、意外と遅延も少なかったのでとにかく便利でした! もう一つ驚いたのが、日本車がたくさん走っていたことです。車は左側通行で日本と同じかつ、見たことのある車がたくさん走っていたので、あんまり海外にいる感覚がしませんでしたね。
今回の留学、大きな出来事がバンっとあるというよりも、毎日小さな出来事がこまごまとある感じだったので、ここには書き切れないほどたくさんの思い出があります。そのため、どれが一番楽しかった? と聞かれるとかなり悩みます。ただ、印象的だったのは、お店に行くと店員さんに“Where are you from?”と結構な頻度で話しかけられたことです。日本から来たと言うと、「こんにちは」「ありがとう」と知っている日本語の単語を言ってくれて、日本のことを少しでも知ってくれていることへの嬉しさで妙に感動しました。日本に帰国する前日に行ったフィッシュ&チップスのお店でも、店員さんと少しお話する機会があり、「明日日本に帰る」と言ったら「絶対にまた戻ってきてね」と笑顔で言ってもらえたことに、ほっこりした気持ちになりました。オークランドは自然豊かで食べ物がおいしくて、フレンドリーな人達がたくさんいる素敵な場所でした。旅行でもなんでもいいので、必ずまた行こうと思います!
今回の留学で、いろんな人と出会って仲良くなったり、日本以外にこんな素敵な場所があるんだという発見をしたりと、充実した1か月を過ごせて大満足でした。英語力に自信が無くても、スマホという文明の利器に頼ればなんとか生活できるので、留学したいけど英語話せないし……という人も参加しやすいと思います。ただ、ホストファミリーや店員さんが言ったことに対してすぐレスポンスができないことに悔しい! と感じることが多く、やっぱり英語を話せた方が絶対楽しいと気づいたので、留学前よりも英語学習へのモチベーションが確実に上がりました。どんな理由でも、参加すれば何か発見があるので、少しでも興味があれば一歩踏み出してみませんか?
海外短期語学講座について、もっと知りたい方はこちらへ!
上智大学 ウェブピロティ:
上智大学言語教育研究センター:https://www.sophia-cler.jp/study/abroad/
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