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上智学生記者クラブ通信

#323 やっぱり卒論が不安……という方へ!
4年生の体験談をお届けします

2025.02.28

こんにちは! 4年生のみなさん、卒業論文の執筆、本当にお疲れ様でした。今回は、学生記者クラブ所属の4年生が集まって、卒論の様子を振り返ってみました。

国文学科のくるみ記者、史学科のミユ記者、ドイツ文学科のひな記者、そして総合グローバル学科のひびっきー記者が、それぞれの体験談をお届けします。これから卒論の執筆を頑張るみなさんに、少しでも卒論のイメージをお届けできたらと思います。

①卒論のテーマはどんな風に決めましたか?

(くるみ記者) 私は「国語学」という文法や語彙に関する分野なので、「負けず嫌い」という語を中心に、助動詞「ず」について扱いました。きっかけは、実は就職活動なんです(笑)。面接で自分の長所を聞かれた際、「負けず嫌いな所です。」と答えているうちに、「『負けず嫌い』って『負け嫌い』と同じなのでは?」と思いつきました。

(ミユ記者) 1953年、地域住民約1万人が岡山県にある古墳を発掘するという出来事が起こり、その後の地域への影響について研究しました。研究テーマに悩んでいた私を見かねて、教授がこの出来事を教えてくださったことがきっかけです。日本古代史・民俗学ゼミに所属していながら、戦後の民主主義的な運動にも関心を持っていた私は、運命的な出会いを感じました。

(ひな記者) ナチスの台頭により運命を翻弄された2人のユダヤ系詩人の詩から、彼らのドイツに対する捉え方を読み取るというテーマで論文を執筆しました。ドイツ文学科での授業をきっかけに高校時代まで関心の無かった詩という文学ジャンルの面白さに気が付いたことがきっかけです。

(ひびっきー記者)  宮城県気仙沼市を事例に、外国人女性の視点が反映された復興まちづくりは実施されているのかをテーマとして卒業論文を執筆しました。主に災害とジェンダーという分野に基づいて先行研究を読了しました。

(ミユ記者)フィールドワーク先で毎年8月14日に行われている「月の輪祭り」に参加してきました。コロナ禍明けの久しぶりの開催に大勢の方が喜んでいました。

②どんなことが辛かったですか?

(くるみ記者) 一番は、「1年かけて執筆する」という長期戦だったことです。締切が近づくにつれて、大きなプレッシャーや、計画的にできないもどかしさが積み重なり、「もう私は卒論を書けない」と本気で留年を覚悟した時期もありました。最後の1か月は余計なことは考えずに「とにかく提出する」という最低ラインを目標に頑張りました。

(ミユ記者) 終わりが見えなかったことです。提出ギリギリまで調査と執筆を行なっていた私は、「本当に完成するのだろうか」という不安が常にありました。少しでもこの不安を解消したいと思った時は、先生に現時点での成果物を見せて、アドバイスをもらっていました。やはり、適度に先生と面談をすることが、学生にとっても教員にとっても一番良いのではと思います。

(ひな記者) 詩の解釈を進めることです。作品内で使われている言葉や文法、ドイツ語の音の響きなどのあらゆる要素に着目し想像力を働かせながら詩の分析を進めていくことはまさに自分と自分との戦いでした。孤独感をできるだけ少なくするために論文の執筆は他の学生も勉強している図書館で行うようにして、何とか乗り切りました。

(ひびっきー記者) 今年度の総合グローバル学科では、卒論の提出締切が1月に設定されていました。そのため、年末年始は毎日気が抜けない日々で緊張していました。提出締切の最後まで同じ演習科目(ゼミ)の履修生と一緒に何度も図書館で勉強したり、お互いに論文を確認し合うピアレビューをしたりした時間が心の支えになり、そして本当に良い思い出になりました。

(くるみ記者)友人とランチに行く時間は、とても心が休まりました。

③卒論を終えて感じたことはありますか?

(くるみ記者)「完璧主義」では卒論が書けないことを学びました。調べるごとに新たな疑問が湧いてきたり、答えを見つけるまでにすごく時間がかかったりして、いつまで経っても「完成しない」のです。「完璧」にこだわりすぎて自分で自分の首を絞めていたことに、初めて気がつきました。それから、8割でいいから前に進むよう努力し、考え方の面で大きく成長できました。

(ミユ記者) 私自身が調査・研究・執筆した「卒業論文」を形にして残すことができたことへの達成感がずっとあります。「もうやりたくない」と投げ出したい日がたくさんありましたが、諦めず、納得のいくところまで調査を続けたことで、「こだわる力」が成長しました。完成までの楽しい記憶3割、苦しい記憶7割も含めて、今後の人生の糧になると思います。

(ひな記者) 卒論が必須であることが苦しく感じたこともありました。しかしそのおかげで論文の執筆を通して社会人になる前に「もうおなか一杯!」と心から思えるほどドイツ語で書かれた詩に向き合うことができたのが良かったと思っています。

(ひびっきー記者) 率直な感想は、私が所属する国際協力論ゼミで積み重ねた経験や時間は本当に貴重な2年間だったのだなという気持ちです。自分が読む文献の著者がどのような立場性で研究として主張を行なっているのか、社会問題がどのようなアクターを主軸にして議論されているのかなどを整理することがいかに大切かをゼミの先生や仲間から学ぶことができました。

(ひびっきー記者)早起きをして見た気仙沼の美しい日の出です。

④後輩たちへメッセージを!

(くるみ記者) 真面目な人ほど、卒論は軽い気持ちで臨んでほしいです。研究は、突き詰めるとゴールが見えなくなるので、完璧を求めると大変なことになります。投げ出しそうになったら、大きな声では言えませんが、「提出できればまあいっか」ぐらいに考えてください(笑)。

(ミユ記者) (1)何事も早めに取り掛かること(テーマ設定、先行研究調査、史料収集・ノートテイク、研究、論文執筆等)、(2)1人でやろうとしないこと(行き詰まった時は、必ず先生に相談しに行ったり、ゼミ生に呼びかけて「勉強会兼進捗報告会」を行なったりしていました)。自身の反省点から、この2点を挙げます。悔いなく卒論を書き終えるよう願っています!

(ひな記者) 執筆の途中で少しでも分からないことがあったら、「こんなことを聞いて良いのかな」と考える前にすぐに指導担当の先生に連絡を取りましょう!勇気が要るかもしれませんが、そうすることで効率良く論文の作成を進めることができます。基本的なマナーは守るべきですが、学生という立場を存分に利用して、指導担当の先生をしっかり頼ってください!

(ひびっきー記者) ゼミの先生が繰り返しお話しされていたことでもあるのですが、卒論はこれまでの大学生活で得た概念や視点を用いて執筆することが重要だと思います。何か新しいテーマを自分で見出そうとして苦戦するよりも、これまで大学で履修してきた科目で学んだ概念を用いてどのように論理立てていくかを整理するかが研究の軸を形づくる一歩に繋がると感じました。

(ひな記者)11月に妹と浜離宮恩賜庭園のコスモスを見に行きました! 一面のコスモスに心癒されリフレッシュできました。

いかがだったでしょうか。卒業論文は、自分自身との戦いで、終わりが見えにくい長期戦です。ですが、4年生がみんな乗り越えてきた壁なので、心配しなくても大丈夫です。執筆が辛くなった際に、またこの記事を読み返して、少しでも心を休めてもらえればと思います。

改めて、4年生のみなさん、卒論の執筆、本当にお疲れ様でした! そして、卒論を頑張っている後輩のみなさんのことを、心から応援しています!

くるみ
名前
くるみ
所属
文学部国文学科
〇〇がすき!
K-POPとパンが好き!
上智のいいところ
真面目で意識の高い学生が多いところ!
ひな
名前
ひな
所属
文学部ドイツ文学科
〇〇がすき!
ディズニーキャラクターが好き!
上智のいいところ
設備がインスタ映えする!
ひびっきー
名前
ひびっきー
所属
総合グローバル学部総合グローバル学科
〇〇がすき!
洋楽が好き!
上智のいいところ
国際系のイベントが充実しているところ
ミユ
名前
ミユ
所属
文学部史学科
〇〇がすき!
天気が良い日の散歩とイルミネーションがすき!
上智のいいところ
心優しい学生、教職員の方がたくさんいるところ