2022.02.22
2022.02.22
いよいよ春学期が始まり、毎日のように大学に足を運ぶ日々が帰って来ました。先日(4月9日・10日)開催されたフレッシュマンウィークも大盛況で、記者クラブとしても個人としても心機一転新しい気持ちで新学期を迎えられそうです。
なんだか、こういう節目のタイミングってわくわくしますよね。ところで、今年全体がもっと大きな節目の年なのをご存じですか? 上智大学は2023年で創立110周年を迎えます。戦前からの長い歴史があることは知っていましたが、もう110周年とは驚きました……。
そして今回はその記念事業の一つ、創立110周年記念ロゴマークの選定に関わらせていただきました。この記事では記念ロゴの基本情報と、その選定の過程についてお伝えします!
まずは、記念ロゴとは何ぞやという所から。創立110周年記念ロゴマークとは、先述の通りメモリアルイヤーである2023年に開催される各種イベントや企画の告知や発信、更には記念グッズ等に共通して使われるロゴマークです。そのデザインは上智の学生と教職員に向けて公募され、数多くの作品の中から最優秀賞が選定されました。早速ですが、今回採択された最優秀作品がこちらです!
考案者は哲学科3年の野村東生さん。2つある「1」の部分はそれぞれ6号館の縦長の窓と7号館のタイル状の窓をモチーフにしたもので、「0」の下部には真田濠の形が表現されているそうです(詳しいコンセプト説明は4月10日付のLoyola掲示板からご覧ください!)。
6・7号館や、大学の所有地ではないものの上智との繋がりが強い真田濠など、キャンパスの景観を形作るものたちへの愛が感じられてとても感銘を受けました。このSophia Topicsで、モチーフとなったそれぞれの場所を特集してみてもいいかもしれないですね……!
それでは次に、今回記者クラブ経由でご依頼を頂いて携わった審査の過程をお伝えします! 2月27日〜3月24日という募集期間の間に集まった応募作品は全部で60 作品。その中から、まずは一次審査として6人の審査員が各自気になる作品数点を選びます。色使いや「110」という数字の使い方、手書きかデジタルか、コンセプトの文章などなど、作品の随所に考案者さんのこだわりが見えて、とても楽しい時間でした。選びきれない良作ばかりでしたが、ここで自分は7作品を推薦しました。次の審査に何作品残っているかを楽しみにしつつ、次の審査を待ちます。
次に関わったのは三次審査です。各審査員による一次審査と、審査員長や事務局の方による二次審査を突破してここまで残ったのは8作品で、それらすべてについて「110周年であることがわかるデザインか」「単色・モノクロでの使用も考慮しているか」「上智のアイデンティティを表現している要素があるか」といった複数の観点から審査をしていきます。一次審査の時の自分のイチ押し作品がここまで残っていて嬉しく思ったりもしつつ、デザイン性だけではなく使う上での実務的な事柄まで考えて厳正に審査を進めました。
そしてこの段階が終わると、いよいよ最終審査です。審査員の皆さんと事務局である総務グループの職員が一堂に会し、最優秀作品の決定から採択後の使用規約や広報といった所まで議論しました。ほぼほぼ初対面の教職員さんの中に学生代表の一人として入るのはかなり緊張しましたが、大学、ひいては世の中の仕組みについてとても勉強になったと感じています。
こうして選定された記念ロゴは、4月10日に発表の日を迎えました。これから多くの場で使われることとなります。
110周年記念ロゴマークの紹介と、その審査の裏側をお届けしました。いかがでしたか? 私のイチオシ作品は惜しくも選ばれず……でしたが、今回の最優秀作品も含め驚くほど完成度の高いものばかりだったので納得でした。多くの才能が凝縮された作品を見たり、審査に立ち会ったり、どれも貴重な経験となりました。
これから色々な場面で選ばれたロゴを目にするのが楽しみです! 皆さんもぜひ探してみてください。
2022.02.22
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