2024.04.08
こんにちは! 記者クラブのゆうです。
先日入学された新入生の皆様、入学おめでとうございます。上智大学は他の多くの大学とは異なり、ハラルの食堂が用意されていたり、学内に聖堂があったりと、宗教的に多様な特徴を持っています。きっとそんな雰囲気に惹かれて上智に入学した、という方も少なくないのではないでしょうか。
また、そんな上智ですが、卒業生の中からも「在学中に一度でいいからミサに行ってみたかった」と言う声がちらほら聞こえてきます。
今回はそんな、学年問わず上智大学で行われているキリスト教に関する活動に興味がある学生の背中を押すために、カトリック・イエズス会センターに取材に行って色々聞いてみました!
もし少しでも上智が持つキリスト教的文化に興味がありましたら、ぜひ最後まで見ていってください!
それではさっそく見ていきましょう!
今回取材に応じてくださったのはこちらのカトリック・イエズス会センター副センター長であり、神学部教授のフィルマンシャー先生です!
気になっていることについてあれこれ聞いてみました
カトリック・イエズス会センターでは開講している講座でおすすめのものは
(教授)こちらのセンターでは、キリスト教を学ぼうとしている学生のニーズに合わせて講座を開講しているので一概にこれと言いづらいですが、キリスト教に興味を持ち始めたばかりということであれば、私が開講しているこちらの講座はいかがでしょうか。
https://sophia-catholicjesuit.jp/mission/course/
こちらの講座では日常生活の中で、どのように祈り、聖書の力をどう活かしていくかについて対話を通じて学ぶ講座で、キリスト教に興味のある学生の出会いの場にもなっているので入りとして適しているのではないかと思います。
こちらのセンターでは、他の宗教的な背景を持つ学生も受け入れていますか
(教授)ここはキリスト教について学びたい方の出会いの場や対話の場であり、そこにその方のルーツは関係ありません。上智大学の留学生で、イスラム教徒の方が人生の悩みについて相談してくださることもありました。その方は、問題解決というよりも、その悩みについて聞いてくれる耳がほしいという思いの方でした。例え相手の方がどんな宗教的背景を持っていたとしても、相手の方が楽になってくれればなにより。そのような考え方で私達は日頃から活動しています。こちらでは他にも、自分の宗教の礼拝所を探している方のお手伝いをしています。
年6回の大学典礼行事のミサの内、初めての方に1つおすすめするとしたら
(教授)あえて1つ挙げるとしたら、入学感謝ミサがミサに興味を持ち始めた上智大生や新入生の方にとって一番参加しやすい雰囲気であると思うので、おすすめです。
また、年6回の大学典礼行事のミサの内、一番学生の参加者が多いのはクリスマスミサで、計700人以上もの方が参加してくださっています。皆さんがキャンドルを持って救いであるイエスの死に祈る。とても神聖な雰囲気を味わうことができるので、こちらもおすすめです。
他にも、大学典礼行事からは外れてしまいますが、大学で授業がある日は毎日お昼休みの時間に学生と教職員のためのミサを、月曜から木曜ではこちらのセンター内チャペルで、金曜日にはクルトゥルハイムで行っているので、ぜひお気軽に訪ねてみてください。
https://sophia-catholicjesuit.jp/mission/mass/
上智の標語である「Lux Veritatis(真理の光)」の意味や由来についてどう考えていますか
(教授)哲学の世界ではキケロやアウグスティヌスの言葉であったり、ヨハネ福音書内に出てくる言葉など、様々な意味合いがある言葉ですね。こちらについて、私は聖書の中にあるエフェソの信徒への手紙の5章6節から12節が一番上智の標語として近いのではないかと考えています。
ここではその1行目をご紹介します。
――光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。――
こちらはパウロの言葉で、真実を見つけるために、私達は善意と正義を行わなければいけない、という意味の言葉です。私達は、個々が心の中に自分なりの「善意」を持っています。その気持ちに基づいて、日頃私達は正しいと思ったこと、つまり「正義」を実行するのです。でも時にそれが他の人が持っている正義と衝突してしまうことがあります。そのような衝突を繰り返していくうちに、自分の中での本当の正義であったり、ほんとうに大切なこと、「真実」が見えてきます。キリスト教において、その真実とは「愛」なのです。
現代社会に置き換えると、私達は社会で生きていく中で、多くの社会的要因によって、自分の中の善意や正義を見失ってしまうことがあります。しかし、ここ上智大学は自分の感じたことや考えたことを実行するのにとても適した環境なので、上智大生の皆さんはぜひ学生のうちに様々なことにチャレンジし、自分の中の真実を見つけてみてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。普段大学で講義を受けるだけでは、あまり直接関わることが少ないカトリック・イエズス会センター。今回の取材は私の中で少し敷居が高いのかな……と感じていた部分が取り払われたとても良い機会でした! 皆さんの中でも、少しはこれらの活動に参加してみるハードルが下がったのではないでしょうか。
講義がないときや空いている昼休みに、ぜひ皆さんも一度、ミサやカトリック・イエズス会センターの講座などを体験してみてください!
今回の記事も最後まで読んでくださりありがとうございました。また別の記事でお会いできることを願っております。それでは!
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