大学の中と外で、いまおきているあれこれを紹介する「上智のいまを発見」。毎年恒例の上智大学アフリカWeeks、今年も学生企画メンバーによる寄稿特集をお届けします。開催直前となる第2弾の記事では、学生実行委員会のメンバーより運営組織の構成や、実際アフリカに渡航した上智大生の経験談をお伝えします!
第1弾の記事をお見逃しの方は、こちらよりご覧いただけます。
毎年恒例のアフリカWeeksが、ついに明日5月10日(土)から始まります! FIND SOPHIAでのアフリカWeeks 2025特集第2弾となる今回は、学生実行委員会の組織構成と、アフリカに渡航経験のある学部・大学院生へのインタビューを紹介します。
アフリカWeeksで学生広報を担当している神学科2年のAnjuです。今回の記事ではまず、Part1で、学生実行委員のメンバーがアフリカWeeks開催に向けてどのように活動しているのかをご紹介します。そしてPart2では、上智大学の学生が、どのようにアフリカと関わりを持っているのか、8人の方の渡航経験をインタビュー形式でご紹介します。この記事を通して、皆さんにとってアフリカが少しでも身近な存在になれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください!
Part1 実行委員会の組織構成
アフリカWeeks実行委員会は、4つのチームを作り、各メンバーが希望するチームに所属しながら、アフリカWeeks本番に向けて様々な活動を行っています。
- 企画チーム
企画チームは、アフリカWeeksの企画内容を充実させるための活動をしています。具体的には、企画のテーマの考案、登壇者の方や企画テーマに関連する情報の収集、アンケートなどの参加者向け事項の準備、などの活動を、企画グループ内で企画ごとに担当者を決めながら進めています。
特に、5月23日(金)に開催される「Approaches for our future: Talk session with African Youth in Japan」は、私たち学生実行委員メンバーが一から企画し、話し合いを重ねながら開催を目指している企画です。参加者の皆さんが、若い世代のアフリカ出身の方と直接関わることができる、まさにアフリカWeeksならではの企画なので、ぜひ参加してください!
- コミュニケーションチーム
コミュニケーションチームは、アフリカWeeksを広く周知したり、アフリカに関する情報を発信したりする活動をしています。私自身、FIND SOPHIA担当としてこのチームに所属しています。具体的には、SNSでの広報活動を通して、各企画とその登壇者の方々、学生実行委員会についての情報、そしてアフリカの魅力を発信しています。
これからも、アフリカWeeksの準備期間と開催期間を通して、InstagramとXでたくさんの情報を発信していく予定ですので、皆さんチェックしてみてください!
- ロジスティクスチーム
ロジスティクスチームは、アフリカWeeksの企画を円滑に進めるための活動をしています。具体的には、各企画に応じた当日の会場や設備の配置、登壇者の方々や参加者との連絡調整補助、他機関との渉外活動補助の活動を行っています。現在は、当日に向けた具体的な準備が始まっており、シンポジウムやトークセッション、セミナーと様々な開催方法があるアフリカWeeksの企画において、それぞれに合った時間配分や会場設備の配置を考えることで、企画がより充実したものとなるように努めています。
アフリカWeeksの企画は、多様な開催方法が準備されています。参加形式についても、対面・オンライン・ハイフレックスの3つの種類があります。アフリカに関わるのが初めてで、どの企画に参加するか迷っているという方は、自分に合った開催方法の企画の中から選んで、参加しやすいところから始めるのもよいかもしれません。
- 雑誌制作チーム - 学生雑誌企画『With Africa』-
アフリカWeeksでは、学生企画として雑誌『With Africa』の制作を行っています。この雑誌は、学生実行委員会が構成、内容、文章からレイアウトまですべてを一から考案しています。雑誌制作の企画の一環で、実行委員会メンバーが集まり、赤坂にあるアフリカ料理店「サファリ」に取材に行きました。私自身は参加できませんでしたが、ピリッとした辛さが特徴のスパイスが香る、とても美味しいカレーだったそうです。上智にも近い場所にあるお店なので、皆さんも食べに行ってみてください! 他にも、アフリカ開発銀行アジア代表事務所の河西修所長、木下直茂次席へのインタビューや、アフリカ地域出身の留学生との座談会など、様々な方々からいただいた貴重なお話をインタビュー記事として収録しています。私たち実行委員会メンバーのアフリカへの想いが詰まった雑誌となっています。ぜひお手に取ってみてください!
現在、私たち実行委員は、チームの垣根を越えて、各企画で横断的に協力しながら、アフリカWeeks本番に向けて本格的な準備段階に入っています。一つ一つの企画、そしてアフリカWeeksがどのようなものになるのか、私も今からわくわくしています!この記事では登場しなかったものも含め、アフリカWeeksの全ての企画については、前回の特集第1弾「アフリカWeeks × Sophia – with youth –(1)」で紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。すべての企画に新しい発見が潜んでいると思います。興味を惹かれた企画に気軽に参加してみてください。皆さんの参加をお待ちしております!
Part2 アフリカ渡航経験がある学部・大学院生へのインタビュー
- まいさん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
ジンバブエ、2024年3月、サークルの自主研修。
Q2. 滞在中に印象に残った出来事、エピソードや新しい気づきはありましたか?
ジンバブエでは「相互扶助の精神」が物凄い部分が、印象的でした。ヴィクトリアの滝でバンジージャンプに挑戦した時に、テンションが高くなってしまいスマホを紛失してしまいました。スマホを紛失したときに現地の人々が一緒に探しに行ってくれたことが本当に印象的です。
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
ヴィクトリアの滝、ワンゲ国立公園。




- たいせいさん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
2025年の3月に、ケニアを訪れました! 目的は、1週間という短い時間ながらも有名観光地に行くとともに、学生旅だからこそ出会えるローカルに触れることでした。
Q2. 滞在中に印象に残った出来事、エピソードや新しい気づきはありましたか?
高速バスを乗り過ごし、大量の荷物を持って3キロほど離れた場所で降りることに。歩いていると、高齢の女性が声をかけてくれました。経緯を説明すると、彼女はバイクタクシーを捕まえてくれました。疲れていたけれど、思わぬ優しさに触れることができました!
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
ケニアではどこを訪ねても人々がフレンドリーで、現地の公用語の1つであるスワヒリ語を話せると一気に意気投合することができます。スワヒリ語の単語をいくつか覚えて、ぜひ色んな人と会話してみてください!
- Maoさん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
2024年7月末から8月末まで、セネガルに約1ヶ月間滞在しました。首都ダカールにある日本食レストランでのインターンプログラムに参加し、お店を手伝いながら、ダカール周辺のさまざまな場所を巡りました。働きながら現地の暮らしに触れ、セネガルの色々な顔を見ることができ、とても貴重な時間になりました。
Q2. 滞在中に印象に残った出来事、エピソードや新しい気づきはありましたか?
治安が想像以上に良く、人々がとても親切だったことが何より印象的でした。女性一人でも安心して出歩くことが出来たのが驚きです。特に、到着して間もない頃、1人でバスに乗り間違えた際に、多くの乗客が助けてくれた出来事が心に残っています。「ここで降りて!」「次は8番のバスだよ!」などと全力で助けてくれた温かさは忘れられません。無事帰宅できたときには、「素敵な場所だ……」と心から思い、渡航してすぐにセネガルの魅力にはまってしまった自分に気づきました。
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
チェブジェンをはじめとする料理や、海の美しさももちろん魅力ですが、やっぱり何より素敵なのは「人」です。挨拶をすれば誰もが応えてくれ、特に現地語であるウォロフ語で挨拶すると、いっそう喜んでくれるのが印象的でした。助けを求めれば全力で応えてくれる優しさも心に残ります。そして私が特に好きだったのは、外でただ座っていたり、スマホを眺めたりしながら、のんびりと過ごす人たちの姿です。夜になっても友達同士で並んで座り、静かに笑い合う光景に、セネガルらしい豊かな時間の流れを感じました。
- 飯田芽生さん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
タンザニアに2024年の2月、約一ヶ月滞在していました。ASANTE PROJECT という団体の活動で、幼稚園の先生や子どもたちのサポートをするために訪れました。平日は毎日幼稚園に通い、先生たちとミーティングを重ねてサポート内容を相談したり、実際に建設や備品の調達を行ったりしていました。
Q2. 滞在中に印象に残った出来事、エピソードや新しい気づきはありましたか?
スワヒリ語を第二外国語として大学で勉強していたのですが、やはり現地で新たに知る単語が沢山あり、ホストファミリーにスワヒリ語レッスンを毎日のように開いてもらっていたことが、印象に残っています!
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
個人的な意見ですが、私が出会ったタンザニアの人々は皆さん少しシャイで優しく、可愛らしかったです。目が合うと微笑んでくれる方々が沢山いらっしゃって、とても嬉しい気持ちになったのを覚えています。
- 阿部也織澄さん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
エジプト、3月中旬、旅!!
Q2. 滞在中に印象に残った出来事・エピソードや新しい気づきはありましたか?
私がエジプトに行ったのはちょうどラマダンの時期で、日中はレストランがほとんど閉まっていたり、人々の生活リズムが夜に中心になったりと、宗教が日常に深く根付いていることを実感しました。観光の合間に、現地の方々と話す機会にも恵まれ、とくにバギーで砂漠地帯を案内してくれた方々の生活ぶりは印象的でした。自然環境に適応した暮らしや、簡素ながらも温かいおもてなしの姿勢に、文化や価値観の違いを超えて気持ちが通じ合えることを感じました。言葉が通じない場面も多くありましたが、表情やしぐさ、そして互いを尊重する気持ちが、言語を超えたコミュニケーションの大切さを教えてくれました。
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
ピラミッドは絶対に見てほしい!!
- かっちゃんさん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
トーゴ共和国、2025年1月31日~2月16日、地域研究専攻研究のフィールドワーク。
Q2. 滞在中に印象に残った出来事・エピソードや新しい気づきはありましたか?
何より、一人単独で訪問出来た事が最大の思い出です。
研究テーマのリン鉱石開発に関連して巨大な採掘地と精製地を視察出来たけれど、政府の規制が思った以上に厳しいです。
片道7時間あまり車で移動して小学校を訪問した時、多くの子どもたちに笑顔で囲まれて嬉しかった!
ホームスティ先で、ヤシ酒と一緒に魚、ホロホロ鳥、ヤムやキャッサバの地元料理を毎日ご馳走になり、その味が忘れられない。
また、奴隷ハウスというミュージアムに立ち寄りました。奴隷を海外に売りに出される前に収容した施設です。悲惨な状況がひしひしと伝わってくる施設でした。
毎日町並みが、自分の幼少時代(昭和30年代)の日本の風景と重なりあっていました。
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
西アフリカの小国ですが、国民は優しく朗らかです。ギニア湾の朝日と夕日は癒しです。マンゴ、バナナと椰子がどこでも食べられ美味しいです。広々としたサバンナも、気持ちが大きくなります。
- そらさん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
2025年2月から約1か月間、東アフリカのルワンダを訪れました。託児所でのボランティア活動と、アフリカ布とかごを使ったソーシャルプロジェクトの立ち上げが目的です。現地の職人と協働し、教育や雇用の課題を学びました。
Q2. 滞在中に印象に残った出来事・エピソードや新しい気づきはありましたか?
貧しい中でも毎日笑顔で過ごす人々や、伝統の知恵を生かして働く職人たちの姿が心に残りました。途上国における「豊かさ」とは何か、物質的な豊かさだけでは測れない「幸せ」の形があることについて考えるきっかけになりました。
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
「千の丘の国」と呼ばれるルワンダは、豊かな自然と温かい人々にあふれています。首都キガリはアフリカ屈指の清潔さと治安の良さで安心して滞在でき、初めてアフリカを訪れる人におすすめです。バナナの木の皮で作る工芸品も魅力的です。
- しんのすけさん
Q1. 訪れた国と時期、渡航の目的を教えてください!
タンザニア(2023年9月)は約3週間、サークル活動の一環として。
ケニア(2025年3月)は約2週間、友人との旅行。
Q2. 滞在中に印象に残った出来事・エピソードや新しい気づきはありましたか?
ケニアに滞在中、ナイロビ市内からバスでおよそ5時間かかるケリチョという紅茶が有名な田舎町に行きました。バスで向かったのですがなんと降りる際のアナウンスがなく、ケリチョの隣町まで来てしまいました。ケリチョに戻るために現地の人に尋ねながら、バイクを呼んでもらったり、長い国道を歩いたりなどしながらようやく本来の目的地にたどり着くことができました。着いたのも束の間、予約していたホテルに予約がないと言われてしまい、大変苦労した一日となりました。ですが、とても良い経験になりました。
タンザニアとケニアには数多くの中古の日本車が走っています。町を歩いていても、トヨタやホンダ、スズキ、日産、いすゞなどを見かけ、これらの車が大半を占めます。これは日本車が丈夫で壊れにくいからであり、中古車ビジネスも大きく展開されています。タンザニアに渡航した際に、ホームステイした家庭も中古車ビジネスで富を築いたそうでした。
ケニアでSGRという高速鉄道に乗った際、厳重なセキュリティーチェックや麻薬探知犬などがいました。とても厳重だなあと思いながら通過すると、係の人に止められてしまい電子タバコを没収されてしまいました。仕方ないと思い立ち去ろうとしたところ、呼び止められ賄賂(1000ksh)を要求されました。払って、返してもらいました。怖い経験でしたが、初めての体験で少しわくわくしました。
Q3. その国のおすすめポイントを教えてください!
ケニア、特にナイロビ市内は標高が高いため、涼しくとても過ごしやすい気候です。日本のような蒸し暑さはなく、乾燥しているため快適です。また、現地の人々とはとてもフレンドリーで良く話しかけてきてくれます。少しスワヒリ語を勉強していくともっと仲良くなれるチャンスです!
・執筆者からのメッセージ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
上智大学には、アフリカについて学ぶことができる授業や、実際に渡航を行いながら学ぶ実践型プログラム「アフリカに学ぶ」など、アフリカに関わることができる機会がたくさんあります。アフリカWeeksの企画「私とアフリカ」では、実際に「アフリカに学ぶ」に参加した在学生や卒業生の方々のお話を聞くことができます。今回インタビューを通して、渡航経験を共有してくださった方々も、それぞれ本当に多様な観点からアフリカに興味を持ち、渡航を経験されているのだと知ることができました。FIND SOPHIAの特集記事、そしてアフリカWeeks全体を通して、皆さんオリジナルのアフリカへの入り口を見つけてみてください!
次回の第3弾では、実行委員会メンバーの学生が、アフリカに興味を持ったきっかけをご紹介します。次週もぜひチェックしてください!
担当者memo
アフリカWeeks、いよいよ明日から始まります!今年は講演会、シンポジウムや学生企画など、多彩なプログラムを実施する予定です。来週のFind Sophiaでは、なぜアフリカに興味を持ったか、実行委員会からの第三弾の記事を発信する予定です。見逃しのないようにチェックしましょう。
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