一日イスラーム文化体験!
2024.05.03
大学の中と外で、いま起きているさまざまな出来事を紹介する「上智のいまを発見」。毎年恒例の「上智大学アフリカWeeks」では、今年も学生企画メンバーによる寄稿特集をお届けしています。
最終回となる今回の記事では、今年のイベントを振り返るとともに、今後の上智大学とアフリカに関連するイベントについてご紹介いたします。
第4弾として、メインビジュアルに作品を提供してくださったアーティストの方へのインタビュー記事をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらからご覧ください。
上智大学 アフリカWeeks 2025を終えて
ついに今回、今年度のFIND SOPHIAにおける上智大学アフリカWeeks特集が最終回となりました。
本学で2025年5月10日(土)から5月25日(日)まで開催された、「上智大学 アフリカ Weeks 2025」はいかがでしたでしょうか。毎年恒例のイベントである「アフリカWeeks」ですが、今年は第9回目を迎えました。トークセッションやシンポジウム、セミナーなどのイベントには、オンライン参加に加え、沢山の方が実際に会場まで足を運んでいただきました。本学の学生に限らず、高校生や他大学の学生、さらには一般の方々にもお越しいただき、例年以上に活気あふれるアフリカWeeksであったと思います。参加いただいた皆様、ありがとうございました。
約2週間にわたって開催されたこの一大イベントは幕を閉じましたが、ご安心ください。上智大学とアフリカのと繋がりは、この先もずっと続きます! アフリカWeeks 2025のスローガン、「Sophia Bringing AFRICA Together!」からも感じられるように、上智大学にはアフリカとの接点が沢山あるのです!
そして本稿、第5弾記事では、近々日本国内で開催されるアフリカ関連のイベントの中から、特に上智大学と関係の深いものを二つご紹介いたします!
アフリカWeeks 2025にて学生広報を担当し、そして今回の記事を執筆している外国語学部2年生の愛です。私自身、アフリカ大陸に渡航経験はまだありませんが、これまで日本国内、とりわけ上智大学内でアフリカとの接点を少しずつ築いてきました。現地で使用されている言語を専攻として学んだり、アフリカ出身、またはそのルーツを持つ友人らとの交流を通して、彼らの豊かなカルチャーを肌で感じたりと、日本にいながらも異国の地の魅力を常に発見する毎日です。アフリカは「遠い地」として捉えられがちですが、その魅力に触れる機会は山ほどあるのです! 授業や普段の友人関係の他にもアフリカに繋がる「扉」の一つとして、定期的なイベントへの参加も心がけています。もちろん、そのうちの一つであるアフリカWeeksには、高校生の頃から参加を続けています。
本稿では、「上智大学とアフリカの繋がり」をテーマに、近々開催されるイベントを二つ取り上げます。こちらの記事をきっかけに、読者の皆さんにとって、日本国内でアフリカと繋がる「扉」が少しでも増えることを願っています。私自身が参加経験のあるイベントの雰囲気などもご紹介しますので、是非最後までご覧ください。
今後のイベント①:第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)
突然ですが、皆さんは「上智大学 アフリカWeeks 2025」の全体チラシをご覧になりましたでしょうか。既にお気づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、全2ページのチラシの2枚目右上辺りに、「上智大学はTICAD 9のパートナー事業を開催します」という文章とロゴがあります。これはつまり、上智大学が主催したアフリカWeeksは、現在注目されている国際会議「第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)」のパートナー事業であったということです。
では、そもそもアフリカ開発会議とは、どういったものなのでしょうか。上智大学の他に、一体どれほどの人々が関わっているかご存知ですか? 開催まで残り3ヶ月を切ったこちらの会議について、その概要をご紹介いたします。
アフリカ開発会議(Tokyo International Conference on African Development:略称 TICAD)は、アフリカの開発をテーマとする国際会議であり、1993 年以来、国連や国連開発計画(UNDP)、世界銀行、アフリカ連合委員会(AUC)との共同開催のもと、日本政府が主導して開催されています。アフリカ各国の首脳級をはじめとする要人や関係者も参加し、TICADを通じた日本の着実な支援は、彼らに高く評価されてきているそうです。そして、横浜市のTICAD 9特設ウェブサイトによれば、横浜での開催は2008 年、2013年、2019 年を経て、今年の第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)で実に4回目となります。同市は「アフリカに一番近い都市」として、協力を重ねてきたのです。市内の小・中学校をアフリカ各国の大使が訪問したり、市内の水道局にてアフリカ出身の水道技術者に研修を行ったりするなど、その取り組みは街全体の人々を巻き込むものとなっています。
2025年の開催は8月20日(水)から22日(金)までとなっており、国内では既に、アフリカ諸国の在日大使館職員やその他関係者を中心に、開催に向けた協議や準備が進められています。事前イベントやテーマ別イベント、そしてアフリカWeeksのようなパートナー事業として、様々なアフリカ関連のイベントが予定されていますので、興味のある方はこれを機にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
今後のイベント②:第2回模擬アフリカ連合(AU)会議
そして第9回目のアフリカ開発会議(TICAD 9)の節目として今夏開催されるのが、上智大学が国連開発計画(UNDP)、国際協力機構(JICA)と共同開催する、「模擬アフリカ連合(AU)会議」です。
模擬アフリカ連合会議(Model African Union:MAU)は、持続可能な開発やアフリカ諸国間のパートナーシップについて、若い学生たちがアフリカ各国の大使になりきって議論する場となっています。主な目的は、アフリカに対する日本の若者の理解促進ですが、会議にはアフリカ各国出身の留学生も多く参加し、在京大使館の協力も受けることが出来ます。MAU当日までの準備期間や当日の会議を通してアフリカ出身の若者たちと直接討議を交わすことで、授業やメディアから得る情報とは一味違う、ある意味で真の理解を深めるという、とても貴重な体験が可能となります。
昨年2024年8月23日に行われた模擬アフリカ連合(AU)会議が日本における初めての開催です。このMAUでは、上智大学から7人の学生が大使役、そして12人の学生が会議運営をサポートするラポルトゥールとして参加し、学びを深めました。
ここで、ラポルトゥールとして昨年の会議に参加した立場から私が強調しておきたいことは、なんといっても「現地出身の学生と交流する」という、他にはない機会についてです。ラポルトゥールというポジションでは、会議全体を仕切る実行委員会のサポートや会場の設置準備に加え、開催当日には議事録や写真撮影を担当するなど、重大な任務が託されています。しかし、その傍ら、会議の進行全体を見渡すこともできる興味深いポジションでもあるのです。昨年のMAUの最中に、私はアフリカからの留学生やアドバイザーに話しかけ、彼らと議論を交わしたり、時には他愛もない話で盛り上がったりして交流を深めることができました。彼らはMAUのために全国各地から集まってきたので、頻繁に会えるわけではありません。中には今年の春から日本で就職した人もいれば、自分の国や地域に帰った人もいます。それでも、全員に共通しているのは、世界のどこにいようと定期的に連絡を取り合うことができ、近況を報告してくれることです。その内容は、例えば彼らが大分県で出会った親切なご近所さんの話から、ケニアで象に出会った話まで、本当に様々です。
私は、このような個人レベルでの交流が、国家や世界規模での関係性を保つ上で欠かせないものだと考えています。一度も訪れたことのない国であっても、現地出身の人々と楽しく会話をするだけで、とても近い存在のように感じるのです。そしてこのような絶好の機会を、ぜひ皆さんにも体験していただきたいと思います。 昨年の学びや反省をふまえて、今年はさらにレベルアップしたMAUになることは間違いなしです! ぜひ詳細をチェックしてみてください。
上智大学とアフリカの繋がり
本稿では、「上智大学とアフリカの繋がり」をテーマとして、関連する国際会議を中心にご紹介しました。他にも沢山のイベントがありますが、上智大学が提供するアフリカに関わる授業や催し、プログラムの数々は、どれも私たちに学びを届けてくれるのみならず、私たちとアフリカとの繋がりを創造し、そしてそれを深めていく手助けをしてくれます。また、イベント運営に携わる本学の教員や学生は、熱いパッションを共有し、素敵な経験をお持ちの方が多いです。
アフリカの魅力にちょっぴり興味のある人、渡航経験のある人、そして本学の学生だけでなく、その周囲まで巻き込むようなイベントは、誰にとっても新たな「扉」を見つける絶好のチャンスであるはずです。皆さんもぜひ、本稿で紹介したイベントやアフリカWeeks等をきっかけに、新しい世界へ飛び込んでみてはいかがですか?
2025年のアフリカWeeks、いかがでしたか?
今年のイベントを通して、アフリカに少しでも興味を持っていただけたなら嬉しく思います。実行委員会の皆さま、本当にお疲れさまでした!
「上智のいまを発見」では、学生の活躍、耳寄りな情報、先生によるコラム、卒業生の紹介など、大学の中と外で起きているさまざまな出来事を特集しています。取り上げてほしい人や話題など、皆さまからの情報も随時募集中です。情報のご提供は、findsophia-co(at)sophia.ac.jp までお寄せください(※「(at)」は「@」に置き換えてください)。記事形式、ビデオ、写真、アイデアなど、形式は問いません。どうぞ自由な発想でお送りください。
※残念ながら、すべてのご応募にお応えすることはできません。採用させていただく場合のみ、ご連絡を差し上げます。
それでは、次回の「発見」もどうぞお楽しみに!
2024.05.03