2022.10.04
2022.10.04
皆さんこんにちは、文学部国文学科3年の菅家利乃(かんけかがの)です。前回に引き続き「2025年度上智大学×八雲町交流事業」の2日目について報告します。

八雲町にある中学校・高校に訪れ、将来の夢・プレゼンの仕方・人生プランについて大学生が授業を展開しました。そして、夕食会場のグリルハーベスター八雲において、八雲町町長・教育長へ「八雲町の人づくりに関する提言」を行いました。

まず初めに、交流授業についてです。私が担当した中学2年生の回では、将来の選択肢の幅を広げるために上智大学での生活についてプレゼンテーションを行ったり、ワークショップを通して自分の夢をビジュアル化したりする企画を行いました。事前アンケートでの「あなたは大学についてどのくらい知ってますか?」という質問では、「少し知っている」「名前だけ知っている」という回答が多くを占めていました。そこで、大学という場について知ってもらうことで生徒の将来の選択肢の幅が広げられるのではと考え授業を企画・提案しました。

プレゼンテーションでは、短期留学でドイツへ行き様々な人たちとの交流ができたこと・東南アジアで教育支援のボランティアをしていること・韓国から留学して日本でアルバイトを楽しんでいること・友人と文学サークルを設立して本をたくさん読んでいることなど、チームメンバーの実体験に基づいた話から「大学って楽しそう!」と思わせる内容を盛り込みました。

次に、大学生1人と中学生7人のグループに分かれて簡単なワークショップを行いました。将来「学んでみたいこと・挑戦してみたいこと」というテーマを設定し、付箋に書き出していきました。「アパレルブランドを作りたい・医療系の大学へ進学したい・アルバイトをしてみたい・ITの研究をしてみたい・日本一周をする」などたくさんの夢が集まりました! 特に、理系の中でも医療系の夢が多く、地域のインフラ施設が限られている分、周りの大人たちに「お世話になっているから、自分もそうなりたい」と影響される生徒が多いように感じました。


授業の最後に行ったアンケート「この授業を通して将来のことを考える上で何か変化はありましたか?」という質問に、
Aさん:大学生の方と実際に話して、大学生活について具体的に学べた。サークルやアルバイトなど、大学生になったらできることについて知る良いきっかけになった。
Bさん:この短時間でも大学生の人に教えてもらえて自分に新しい目標ができた。
Cさん:北海道内の大学に行きたいと思っていたけど、北海道を出て東京の大学に進学してみたいと思えた。
Dさん:前までは行きたいところとかあんまり浮かばなかったけど、時間をかけて考えてみると、結構出てくるんだなって思って将来したいことが増えました。
Eさん:あまり大学に行くつもりはなかったのですが、今回の授業を通して少し行ってみたいなと思いました。
などの声が寄せられました。アンケートの結果から、生徒の皆さんはグループワークでの大学生との交流を通して、自分の将来について考えるきっかけを得たり、将来の選択肢の一つとしての大学進学を考えたりしたということが分かりました。

授業を終えた後、夕食会場となったグリルハーベスター八雲において「八雲町の教育・人づくり」における提言を12人がそれぞれ個人発表しました。新幹線開通に向けた新規事業・木彫り熊の後継者不足への解決策・大学との連携授業の提案などオリジナリティ溢れる提言を聞くことができました。私はこの活動を通して、八雲町・大学側・学生側の3方向にメリットのある提言をすることで、みんなが納得できるプレゼンテーションが行えるのだという気づきを得ました。

夕食では八雲町の野菜を使用したサラダやホタテのグラタンなど地域の恵みを生かした美味しい料理を頂きました。北海道では「乾杯で始まり、乾杯で終わる」という文化があると知り、夕食を通して地域の食文化の違いを実感しました。

八雲町の方々との交流を通して、東京では味わえない体験をさせて頂くことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。それでは、引き続き【後編:八雲町交流事業2025~交流~】をご覧下さい、乾杯!
2022.10.04
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