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上智のいまを発見

後編:八雲町交流事業2025~交流~

2025.12.01

こんにちは! 外国語学部ドイツ語学科1年 狩野晋一朗(かりの しんいちろう)です。前編・中編に続き、今回は「2025年度 上智大学×八雲町交流事業」の最終日についてお届けしたいと思います!

3日目の概要

最終日は、9月13日(土)・14日(日)に開催された「ふたみ20周年記念祭」に参加し、ブースの運営補助を行いました。会場は八雲町の人々や観光客で大いに盛り上がり、町全体の活気を体感することができました。その後、函館空港から東京へ戻り、3日間の交流事業を締めくくりました。

ふたみ20周年記念祭での活動

会場となったのは八雲町の噴火湾パノラマパーク。町をあげてのお祭りとあって、多くの来場者でにぎわい、地元ならではの特産品や食文化を楽しめる場となっていました。出展ブースは全部で10。1日目に訪問した服部醸造さんの味噌や醤油、漬物で知られる坂本食品さん、八雲和牛バーガーのクレールいとうさんなど、町を代表するお店が一堂に会し、来場者は思い思いに買い物や食事を楽しんでいました。

私は熊石観光協会さんのブースでお手伝いし、朝採れのアスパラガスや地元のクラフトビールを販売しました。新鮮なアスパラを手に取ったお客さんが「これが食べたくて来たんだ」と嬉しそうに話してくださり、売り子として対応しながらも地域の魅力が多くの人に愛されていることを実感しました。

販売の合間には地元の方々から「この味噌はどれに合わせてもすべておいしいよ」「アスパラは塩ゆでするだけで十分甘いんだ」といった生活に根付いた話を伺うことができ、地域の文化や知恵を直接吸収できたのは大きな学びでした。

一方で、他の学生たちもそれぞれのブースに入り、商品を作る手伝いや接客を体験。「お客さんとの会話が楽しかった」「実際に地元の方と一緒に働けて貴重だった」と口々に話しており、参加者全員にとって忘れられない時間になりました。

八雲町の温かさを実感

今回の活動を通じて特に強く感じたのは、八雲町の方々の人柄の温かさでした。慣れない運営補助で戸惑うこともありましたが、そのたびに「ありがとう、助かるよ」と笑顔で声をかけてくださり、その言葉が何よりも励みになりました。

昼食時には「これも食べてごらん」と次々に特産品を分けてくださり、和牛の旨味や地元の海産物の豊かさを多く味わうことができました。単なる“ごちそう”ではなく、「地元の味を学生に知ってほしい」という思いが込められているのを感じ、胸が温かくなりました。

さらに交流時間が終わりに近づくと、各ブースの方々が「東京に帰ってから食べてね」とお土産を手渡してくださいました。ほんの数時間の関わりでありながら、町の人々が私たちを仲間のように迎え入れてくださったことに深い感謝の気持ちを抱きました。

この短い時間で得られたのは“商品を売る体験”にとどまらず、“人と人が心でつながる体験”でした。地域の絆の強さや、外から来た人を受け入れる大らかさは、今後の自分の生き方にも大きな影響を与えてくれたと思っています!

函館空港にて

ふたみ20周年記念祭での運営補助を終えた後、帰京のために函館空港へ向かいました。空港ではそれぞれが北海道ならではのお土産を購入。中には、1日目に訪問した大関牧場の牛乳を使用した「ミルキー」を見つけ、思わず手に取った学生もいました。交流事業で訪れた場所と再びつながるような感覚があり、最後のショッピングも特別な時間となりました。

その後、搭乗まで時間があったため空港内のカフェへ。そこで目を引いたのが、なんと 「夕張メロンカレー」。私は好奇心に駆られて、メロンカレーとメロンジュースのセットを注文してみました。ひと口食べると、想像以上に強いメロンの香りと甘みが広がり、まるでメロンそのものを丸ごと食べているような感覚。スパイスとフルーツの組み合わせという新鮮な体験に驚かされました。北海道の名産であるメロンをこんな形で味わえるとは思ってもおらず、旅の最後を彩るユニークな思い出になりました。

空港でのひとときは、八雲町での温かい交流とはまた違う「北海道らしさ」に触れる時間でもあり、交流事業の締めくくりとして印象深いものとなりました。

交流事業を終えて

3日間を通じて、八雲町の自然の豊かさ、食文化の奥深さ、そして人々の温かさに触れることができました。単なる訪問者としてではなく、町の一員として活動できたことは、かけがえのない財産です。今回の交流をきっかけに、私は「地域と都市」「人と人」をつなぐ架け橋となれるよう努力していきたいと感じました。2025年度 上智大学×八雲町交流事業にかかわってくださった皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。