二人の友情から生まれた新発想
2022.03.25
大学の中と外で、いまおきているあれこれを紹介する「上智のいまを発見」。今回は、12月6日に学生センター主催で開催した環境に関する講演会について報告します。
環境省東北地方環境事務所地域脱炭素創生室室長 井上直己氏にお越しいだき、ご講演いただきました。「私達の日々の行動が及ぼす影響により、将来の環境を明るくよいものに好転できないか?」という趣旨で、 “Climate Crisis, my Choice, and my Hope”(日本語タイトル 「気候危機、私の選択、そして希望」)と題して英語でご講演いただきました。
井上氏は東京大学法学部卒業後、環境省、在中国日本大使館での駐在を経て、2018年から2021年まで上智大学大学院地球環境学研究科で准教授として教鞭をとられていました。
「気候危機に対する関心を様々な学生に広げたい」という趣旨から、親しみやすい内容を英語にてご講演をいただき、交換留学生や大学院生など多く方々の参加がありました。
ご講演は、Climate Crisis(気候危機) → Actions(行動) →Communications(伝えること) → Hope(希望) という順番で、海外の最近の動向から、日々の暮らしの中でできる行動までをお話しいただきました。
まずは、気候変動の危機的状況をデータでご説明いただき、 欧米市民の気候危機への敏感さを示す例として、“Climate Grief”(気候鬱)という言葉さえあることもご紹介いただきました。
この状況を打破するために何よりも重要な“Action”(行動)として、人に伝えること/コミュニケーションが挙げられました。一人で取り組むのみならず、周りにうまく伝えることで行動が広がれば、大きな変化を生むことができるからです。周りに話してみること、仲間を作ること、行動を通じて周りを楽しませ、自分も楽しむこと、そしてその楽しい気持ちがもたらす「笑顔」が、更に仲間を増やし、社会を変えていく力となると強調されました。そうした笑顔を目にすること、さらには本講演に多くの学生に参加してもらい、出会えたことが「希望」だとして、締めくくられました。
今回の講演会の参加者には折り畳み式のEco Cupを配布しました。
学内のウォーターサーバーや、9-CafeやS-Cafeでのカップ持込割引きなどでの使用もできます。
このEco Cupを使用した参加者からは、「想像していたよりも畳むのが簡単であった」「洗いやすい」という感想がありました。カップを持ち歩いたり、繰り返し使用したりする際の煩わしさが無い事で、自分のカップを使用する事が持続可能になる事を感じました。
井上先生のお話はとても分かりやすく、楽しい講演でした。今回の講演会で得た知識から、小さな行動を皆で起こす事ができたら素晴らしいですね。
「上智のいまを発見」では学生の活躍、耳寄り情報、先生によるコラム、先輩紹介など、大学の中と外でおきているあれこれを特集しています。取り上げてほしい人や話題など、みなさんからの情報も募集中。情報提供は findsophia-co(at)sophia.ac.jpまで。記事形式、ビデオ、写真、アイディアなど形式は問いません。どうぞ自由な発想でお送りください。*残念ながらすべての応募情報にお答えすることはできません。採用させていただく場合のみご連絡をいたします。
それでは次回の発見もお楽しみに。
2022.03.25
2023.12.14
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