2024.07.05
2024.07.05
大学の中と外で、いまおきているあれこれを紹介する「上智のいまを発見」。今回は、ホフマン・ホール小会議室を利用している課外活動団体向けに開催された「ホフマン・ホール防災訓練」の様子についてお伝えします。
皆さんはもしキャンパス内で災害に遭ってしまったら、どのようなことができますか?
もし災害が発生した場合、被害を最小限に抑えるために事前にどんなことができますか?
昨年度に引き続き、「ホフマン・ホール小会議室」の利用を希望する課外活動団体向けに、「キャンパスでの防災と減災を考える」というテーマで防災訓練ワークショップを実施しました。
昨年度の様子はこちらからどうぞ⇓
実際に避難経路を歩き、防災・減災の観点から日ごろの習慣を見直したり、他部活の代表者と意見交換をしたりすることで、もしもキャンパス内で災害に遭ってしまった場合の対応を、①避難経路確認「非常階段を使ってみよう」、②ディスカッション①「防災のケーススタディ」、③ディスカッション②「減災のケーススタディ」の3パートに分けて考えました。
ホフマン・ホール東側にある緊急時のみ利用可能な外階段を使い、4階~地下2階までの各団体の小会議室・会議室から一斉に外に出ました。
建物の構造がわからなかったり、小会議室内に物が多すぎて出るのに一苦労したりするなど様々な気づきがあったようです。
避難経路を歩いた後、10号館講堂に移動しディスカッションを行いました。最初に学生センター職員から、「防災」と「減災」、「自助」と「共助」と「公助」の考え方、課外活動団体はキャンパスにいる時間が長いため、率先して「共助」に携わっていただきたいことが伝えられました。
次に実際に災害が起きたときに危なそうと感じたこと、危険を回避するためにどんな風に部員に伝えられるか、災害が起きたときにどのような危険が身の回りにあるか、部として上智の減災のためにどのようなことができるかをグループで付箋に書き出し、共有しました。
部員への伝え方としては、部やサークルのLINEで避難経路や避難の注意点の共有、小会議室の扉に貼り紙をするなど多くの意見が出ました。中には小会議室内の清掃を挙げてくれた団体もあり、早速防災訓練後に清掃を実施した団体もいました。
減災のためにどのような行動ができるかのディスカッションでは、それぞれの部活・サークルの特徴を活かしたアイデアをたくさん出していただきました。その一部をご紹介します。
「演奏によるメンタルケア」
「AED使えます」
「英語を話せるメンバーが多いので、日本語がわからない方が周りにいたら助ける」
「宿泊系に強い部員が揃っているので、ライフハックを提供」
「防災クイズの開催」
「頭を守るために(剣道の)面を貸す」
「ソ祭の時に使った「最後尾です」看板を掲げられる。誘導の際に役立つかも?」
「声が大きい部活なので、率先して声出しをして誘導したりする」
「ボランティアサークルとして、障がいのある人への配慮ができる」
「マッチョが多いので荷物の運搬ができる」
荷物の運搬や誘導、救護活動、通訳、様々な背景を持つ方々への配慮などの直接的な支援だけではなく、心のケアなどの支援ができると回答した部活・サークルも多くありました。
最後に、「安否確認/一斉通報サービス」「大地震対応マニュアル」「学外課外活動届」について紹介し、「共助」の重要性と災害時への課外活動団体のみなさんへのご協力をお願いして会は終了しました。
会に参加した学生からのアンケートでは、防災意識の変化が感じられました。
その一部をご紹介いたします。
「自分にできること、自助の意識だけではなく、会として助け合う、会員同士で助け合うという意識を持てたのも収穫だと思う」
「共助の重要性を知ったので、サークルとしても防災対策を考えていきたい」
「普段は気にかけたことがなかったけれど、実際起きたときに、考えたことがあるか、知っているかで命の救助に差が出ることを学べたので、非常にいい機会だと思いました。サークルごとの特色を活かした減災も、色んな可能性があっていいなと思いました。日頃から、団体の活動として、防災•減災に関する意識を組み込みたいです」
「正直、行かなきゃいけないからという理由で来てしまいましたが、思ったよりも楽しく防災について考えることができました。まずは春休み中に部室の掃除をしたいと思います」
「新年に地震もあったので、もう一度減災、防災について考える良いきっかけになりました」
「あまり普段意識していなかったので、急に発生する自然災害に対して常に準備しておかねばと思った」
「防災なんてただ逃げれば良いと軽く考えていたが、サークルのためにも受けて正解だったと思った」
小会議室の利用のために2時間の防災訓練の受講が必須のため、初めは長いと思った人もいたようですが、多くの学生の防災意識が変化したことが感じられました。また、参加して良かった、来年も開催してほしいと言っていただきました。
災害はいつ起こるか分かりません。この防災訓練を通して、皆さんの意識が変わることを期待しています。
安否確認システムについてはこちらの記事もどうぞ↓
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それでは次回の発見もお楽しみに。
2024.07.05
2024.07.05