2021.12.08
6号館6Fに「ソフィアンズクラブ」と呼ばれるスペースがあります。普通はそう行く機会のない場所だけど、Sカフェの近くにあるエレベーター(昼間は2F-4Fに止まらないっていうあの歯がゆいやつ)で登ってみると、ちょっぴり顔を紅潮させた大先輩方が楽し気に母校での時間を過ごしておられるのです。
「ソフィアンズクラブ」。実はここ、上智大学で4年間を過ごした人のための場所なんです。
しかしながら、いくらなんでも現役生への認知度が低い。そりゃそうです、6号館6Fなんて他にあるのは心理学科の研究室くらいなもので、普通の大学生活を送っていれば通ることはまずない場所だもん。
これでは、卒業してから存在を知ったところで、なんとなく気まずく行きづらい感じになってしまいます。そこで今回は、この社交場の全貌を丸裸にし、来るべき卒業後の「ソフィクラデビュー」に向けて気分を高めに高めてもらおうという趣向です。
ということで、エスコート役をお願いしたのは、ソフィア会常任委員会総務委員長の八木達郎さん。ソフィアンズクラブについていろいろと伺ってみました。
まずもって気になるのは、ソフィアンズクラブとはいったい何をするための場所なのか?ということですよね。
「ソフィア会の(存在する)目的が卒業生とのコミュニケーション、大学への貢献という目的なので、そのために使用するバーですね。だから使用規約の中には、卒業生と教職員の他に、それぞれ3名まで(他の誰かを)連れてきてもいいよと。先生がゼミの生徒さんにとか、そういう風に使っていただくのが一番の目的です」
つまり誰でもインビテーションさえあれば入れるわけですが、やはり八木さんが学生の姿を見かけることは少なく、いたとしても先輩と話しに来たという外国人の学生がほとんどだそう。学生間ではもちろん、(特に若い)卒業生の中でもまだそれほど知名度が高いわけではないようで、ちょっと敷居が高くなってしまっているのが現状です。こういった場所があるということを在学中に知っておくのも大切かも。
1994年の秋に完成したソフィアンズクラブは、他大学にあるような卒業生同士の交流の場を作るという目的の下、当初は今のあおぞら銀行があるスペースのあたりに存在していました。ところがソフィアタワーの建築計画が出たため、最初は12号館への移動を余儀なくされます。それが去年まで北門の外にあったあれです。
ただあそこは広さが前の3分の1程度しかなく、会議室も1つだけ。狭さ故に案の定利用者も激減してしまい、その結果として、ソフィアタワーに再度の移動という形になりました。
部屋全体のデザインもソフィアタワー全体を設計した会社と同じ会社が担当し、その中でソフィア会側から材質などのリクエストが出されたということで、まさに上智大学とソフィア会の強固な関係の賜とでも言うべき空間です。
実際に、ソフィアンズクラブではどのようなイベントが行われているのでしょうか。
3つある会議室は壁が取り外し可能となっており、大人数で集まりたい時は1つの大部屋として使うことができます。実際に新ソフィアンズクラブのお披露目会や、ASF(オールソフィアンズフェスティバル)の決起会などは、会議室の壁を取っ払って行われました。
そしてなんといっても同窓会。学科、クラス、体育会、サークルなど、様々な方々がソフィアンズクラブで集会を開くようになっています。また定期的に行われている勉強会や講演会といった類のものも、去年の春からはここで行われるようになりました。ただし、いくら上智出身者による会社であっても、仕事目的での使用は禁止となっています。
とはいえ、ソフィアンズクラブは「何の用もなくても来られる場所」です。飲み物は定価(利益は取っていない)で販売されており、食べ物の提供はありませんが、その分持ち込みが可能。
そして入場料も6号館に移転してタダになりました。学生の内こそ簡単には来れませんが、就職後、ふと上智の空気を吸いたくなった時には、6号館の6Fに帰ってくる場所があります。
最後に、ソフィア会を代表して、八木さんからメッセージをいただきました。
「ぜひここの存在を知っていただいて、卒業したら使っていただきたいです。ソフィアンズクラブは大先輩たちが集まるために作ったわけではなくて、これからの10年20年、皆さんのため、皆さんが先輩たちと交流するために作ったので。ぜひそういういいコミュニケーションの場にしてほしいです」
今から、OB・OGとして帰ってくる日が楽しみですね!
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