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上智学生記者クラブ通信

#220 北海道八雲町へ
ウクライナからの留学生が訪問しました

2022.12.02

こんにちは! れいれいです。今回は、11月1日から3日にかけて北海道八雲町で行われた交流の様子をお伝えします。

北海道南西部に位置する八雲町は、日本海と太平洋ふたつの海に面する唯一の町です。水産業・酪農・農業が盛んで、ホタテや乳製品が特産品として知られています。

八雲町と上智大学は2015年から交流事業を行なっており、2018年には八雲町と上智学院が連携協定を結びました。2019年度までは、学生が八雲町を訪れ、インターンシップや現地の高校生との交流などを行ってきました。

コロナ禍により休止となっていた現地での交流活動が、今回3年ぶりに開催されました。八雲町を訪問したのは、この夏から上智で学んでいるウクライナからの留学生9名を含む学生12名です。

太平洋を一望する高台にあるレストラン「ハーベスター八雲」での集合写真。

八雲町は4月にウクライナから避難する人々の受け入れを表明し、準備を進めています。今回のプログラムには、八雲町の産業・文化に触れる機会や現地の中学生との交流に加え、ウクライナからの留学生が町を視察し、感想や改善案の共有を行う取り組みも加えられました。

1日目:町の受け入れ準備を見学

初日、参加者はウクライナからの避難民向けに町が準備している住居を訪問しました。八雲町は、従来医師用住宅として使われていた建物に家具・家電などを整備する計画です。3LDKの室内を見学した学生からは「3、4人家族にちょうどよいサイズだと思う」などの声があがりました。

住居を見学する参加者。「冷暖房の設備はどうなっていますか?」などの質問も出ました。

夜には岩村克詔町長との懇親会が行われました。会の冒頭、町長は幸福を願うアイヌの祈りと共に「一刻も早く、ウクライナの人が、世界中の人が、平和の中で幸せに暮らせることを祈っています」という言葉を学生に贈りました。「ウクライナと八雲は似ていますか?」という町長からの問いかけに対し、学生が「自然豊かなところが似ています」と答えるなど、活気ある会になりました。

アイヌの衣装を身につけた岩村町長。後ろの看板にはウクライナ語で「ようこそ八雲町へ」と書かれています。

2日目:中学生に伝える、ウクライナのこと

2日目のハイライトは八雲中学校の訪問。約70人の中学3年生を前に、ウクライナの地理・歴史・文化を紹介する特別授業を行いました。「ウクライナではどんな生活をしていましたか?」という中学生からの質問に、留学生が「戦争の前は、みなさんと同じような学生生活をしていました。戦争が始まると、頻繁に空襲警報が鳴り、その度に身を隠さなければならなくなりました。今もそうした生活をしている人がたくさんいることを忘れてはいけないと思っています」と答える場面もありました。

休み時間や授業後には、たくさんの中学生が留学生に話しかけました。

この日の給食は、ボルシチやオリヴィエサラダ(ジャガイモや人参のマヨネーズ和え)などウクライナの食をテーマにした特別メニューでした。「ウクライナについてあまり知りませんでしたが、いろいろな文化や歴史のある豊かな国だと分かりました」(吉田隼人さん)、「ボルシチを食べたのは初めて。ウクライナの文化に興味をもちました」(渡辺拓琥さん)など、授業を受けた中学生それぞれに発見があったようでした。

留学生からも「中学生にウクライナについて知ってもらうことができてよかったです。未来を担う子どもたちにウクライナについて知ってもらうことはとても大切だと考えています」(マルガリタ・アラフェエバさん)といった感想があり、中学生との交流が深く印象に残った様子でした。

3日目:学生の感想、町への提案

最終日の総括発表会では、参加者が町の職員に向けて、3日間の感想やウクライナからの人々の受け入れ体制に関する提案を発表しました。

「八雲町の自然にふれて、ウクライナを思い出しました。ウクライナから来る人たちも平和を感じることができると思います」(アナスタシーヤ・クレーセビッチさん)など、八雲町の自然の美しさや人の温かさに感動したという声が多くありました。

「八雲町への訪問は、上智での勉強をさらに頑張って、日本とウクライナの繋がりを強めたいと思うきっかけになりました」(オレクサンドラ・デムデンコさん)など、今後の交流を見据えた前向きな感想もありました。

学生から八雲町職員へ、感想や提案を共有しました。

八雲町職員との質疑応答では、「ウクライナから来る人への日本語教育があればよいと思う」「心理的サポートの体制も必要かもしれない」「町に若者が活躍できる場がもっとほしい」など、避難民の受け入れや将来に向けた町の可能性について学生から提案が出されました。

発表会の最後には、学生の感想・提案をふまえ、成田耕治副町長が「ウクライナから来る人たちを受け入れるための参考にしたいと思います。皆さまがぜひウクライナと八雲町の架け橋となって、交流を結んでほしいと思います」と今後に向けた希望を話しました。

おわりに

いかがでしたか? すっかり紅葉した山々と穏やかな海に囲まれた八雲町で過ごした3日間。豊かな自然と産業をもつ八雲町での暮らしの豊かさや、ひとの温かさを感じるひとときでした。上智から訪れた留学生にとっても、八雲町で出会った中学生にとっても、思い出深いプログラムになったのではないでしょうか。今回の研修で深まった上智、八雲町、そしてウクライナの繋がりは、きっと未来に小さな明るさをもたらすことと思います。

れいれい
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れいれい
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国際教養学部 国際教養学科
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