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上智学生記者クラブ通信

#047 白熱!教室調整会議!

2021.08.30

ホフマンホール4階の会議室。
ここで密かに開かれるのが部活やサークルで使う教室を決める「教室調整会議」だ。
名前は聞いたことがあっても実際に見たことはない、そんな人も多いであろう。今回はその会議に潜入した。

この会議に参加するには、事前に学生センターでの仮申込が必要だ。日程は全て上智生の必須アイテムLoyolaで確認できる。この会議を逃すとサークルなどで教室を使いたい日があっても使えなくなる可能性がある。会議後には台帳と呼ばれる使用可能な教室がわかるノートが公開される。しかし自分が望む教室は既に他団体に予約されていることがあるので、会議への参加は団体の円滑な活動において欠かせないのだ。ちなみに、一参加団体が出席できる人数は2名まで。台帳公開後、空き枠があれば申請も可能となっている。

【取材班が目撃した教室調整会議の実態とは……!?】

我々が潜入したのは10月1日の会議。台風で1限2限が休講になったが会議は決行された。電車の遅延などを乗り越えてきた団体もいるはずだ

 会議が始まる10分前には、教室の廊下には既に多くの人が並んでいた。
事前に仮申込が済まされているかの確認が終わった団体から会場に入ることができる。仮申込をしていないのか、参加出来ない団体もいた。

 始まる前の教室。手には鉛筆を握り締め、団体では固まらずにバラバラになる様子が見受けられる。談笑する人は少なく、取りたい教室を確認しているのか手元のスマホやメモを見る人が多い。

 時間になったところで学生センターの北野さんから注意事項の説明がなされる。「判別可能な字で書くこと」、「早い者勝ちではありません」との言葉が印象的だ。「開始です」の言葉から無言の時間が始まった。

静かな教室ではシュッシュッと鉛筆が動き、カサカサとした紙の音が聞こえる。

誰も喋らないが、緊張感がある。取材班は教室の隅からその様子を見守るしかなかった。

【現場の声】

実際に教室調整会議に参加した方に話を伺うことができた。

教室調整会議歴2カ月 B-ProのCさん

取りたい教室は全て取れた?
―取れました。取れなかったことは少ないと思います。早い者勝ちではないのですが、他団体と取りたい教室が被ったときには話し合いになります。でも、ウチの団体は話し合いになることはあまりないですね。

教室調整会議で改善してほしいことや困ったことは?
―わざわざこの教室でやる意味はあるのかなって思います。

*******

教室調整会議歴1年半 応援団のAさん

―もう調整会議には慣れました。

希望の教室を取るコツは?
―始まる前に希望の日にちの用紙の前でスタンバイすることですね。そして「開始」が聞こえたらパッと取る。

会議に対して改善してほしいことは?
―参加人数に対して紙の枚数が足りないと思います。紙が破けてしまったこともありました。特に夏休み前はどの団体も大変ですよ。

【学生センターの声】

学生センターの齊藤さんが調整会議について語ってくださった。

今日の調整会議、どうですか?
―今回の仮申込が夏休み中だったので申し込みを忘れてしまった団体がいるようです。普段の半分くらいの団体数ですね。いつもはもっと多いですよ。(今回の参加団体は60ほど)

会議を運営するのは大変ですよね。
―長期休みの前などは2、3カ月分を一度の会議で決めることがあります。その時は紙の奪い合いになりボロボロになってしまいますね。先着順ではないのですが……。

学生に気をつけてほしいことはありますか?

判別できる文字で書いてほしいです。教室を割り当ててあげたくても、団体名が読めないと許可証が作れないので困ってしまいます。学生の間では通じる団体名の略称が学生センターではわからないこともあります。団体名の略称登録もできるのでそれも活用してほしいです。

初・教室調整会議の取材班は「普段はこの2倍くらい参加していますよ」の言葉に驚きを隠せない。こんな感じなのね、とわかったつもりだったがそうではないようだ。

学生センターの方から会議を終わらせて良いか聞かれ、全員が用紙に書き込めたことが確認されてから解散となる。途中退出した場合は会議を棄権したと見なされる。

会議を終えて帰っていく団体のメンバーたち

用紙に書き込んでいる間の、とても静かだが自分たちの活動ができる教室を確保しようと熱くなる様子は、この会議に実際に参加しないとわからないのだと実感した。

私もサークルのメンバーが毎回この教室調整会議に参加してくれている。みなさんの団体でもこの会議に参加してくれている人がいるはずだ。彼らは普段この写真以上の荒波にもまれている。いつもありがとう!!!!と伝えよう。

そして学生センターの方が仰った「判別できる字で書く」は守るべきだと思う。「会議をただ一度見ただけのやつが何を言っているんだ、こっちは必死なんだぞ」と思う方もいるだろう。しかし毎回この会議のために事前に仮申込をし、ホフマンホールの4階まで上がり、列に並び、必要な教室を取ろうと準備をしたのに、それが判別できない文字のせいでおじゃんになるのは悲しすぎやしないだろうか。だから、団体名は綺麗に書こうね。

こうして今回の教室調整会議は幕を閉じたのである。次回の会議は11月6日、仮申込は10月11日から18日まで。お忘れなきよう。
会議に参加したみなさん、お疲れさまでした!!

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ニッキー
名前
ニッキー
所属
文学部 新聞学科
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