経済学部生が英語教師に?!
2024.10.09
経済学部生が英語教師に?!
2024.10.09
こんにちは! みりんです!
皆さんは就活について考えたことはありますか? きっと大学生になれば1度は考えたことがあると思います。ですが、現在はコロナ禍という情勢下で就活が余計に不安な方も多いのではないでしょうか?
というわけで今回は「コロナ禍の就活」に焦点を当て、今年の3月に卒業され、社会人1年目を迎えたSさんとTさん、現在4年生で就活中のOさんにインタビューしました。就活を考え始める方だけでなく、コロナ禍を生きる皆さんにとってためになる話が沢山ありますよ!
インタビュー内容は以下の通りです。
①基本情報
②志望先のジャンル(公務員、企業分野や規模)
③どれくらいインターンや面接等を行ったか
④いつから準備をしたか、流れ
⑤どういった方式で、いつどこで行ったか(情報収集や面接、研修等)
⑥学業やサークル、アルバイト等、他のこととのバランス
⑦コロナ禍のデメリットや難しさ
⑧コロナ禍での気づき
⑨その他感想全般、これから就活を迎える人に向けてのメッセージやアドバイス
⑩社会人になってから
では、見ていきましょう!
公務員を目指した理由は公務員である父や兄の姿への憧れだけでなく、チャレンジ精神と地元への恩返しという自分自身の強い思いもあるようです。そんなSさんの就活の特徴は「民間企業と公務員の両立」です。
民間企業は鉄道会社や不動産会社、都市開発、まちづくり分野、公務員は地方公務員の事務職で就職活動に取り組みました。
民間企業はインターンシップを3社行い、エントリーシートを60社に提出し、面接は15社ほど行いました。地方公務員は応募した地区が2つだったため、エントリーシートと面接それぞれ2つです。
3年次
2019年6月から9月(民間企業):インターンに10社ほど申し込みをし、夏期休暇中に3社行いました。ですが、サークルに力を注ぎたいという思いの方が強かったです。
11月(公務員):母に相談したところ公務員を勧められ、公務員試験の勉強を始めました。
4年次
2020年3月から7月初旬(民間企業・公務員):ほとんどの時間を民間企業の準備にかけ、企業説明会やエントリーシートなど積極的に動きました。3月末には1社目で内定をもらいました。5月から7月頭には一通り終わるのですが、最初の1社以外はうまくいきませんでした。一方、公務員試験はコロナの影響で7月末に延期となり、その分勉強や自己分析の時間に充てられたので好都合でした。
6月半ばから7月末(公務員):公務員試験は7月末にあったため、人生で1番頑張ったというほど勉強して試験に合格しました。
9月半ばから11月(公務員):最終面接が9月半ばにあり、面接直前の2週間も1日4~5時間は勉強し、11月初めに内定をもらいました。
民間企業の情報収集はリクナビやマイナビなどの就活ナビサイトでおすすめに出てきた企業の会社概要を知り、企業のホームページや就活生用の特設サイトを参考にしました。また、上智大学キャリアセンターで主催された会社説明会もコンパクトに色んな企業のことを知ることができてよかったです。気になった企業に申し込んで資料をもらうこともありました。
面接の方式は半分オンラインで半分対面でした。多かったのは、1・2次面接はオンラインで、最終面接は対面という形式でした。
入社後の公務員研修の方式も、半分は対面研修で半分は勤務場所でのオンデマンド研修という形です。
学業は公務員の筆記試験内容をカバーできる授業を4年次の春学期で取るなどして工夫しました。また、オンデマンド授業では面接と授業が被るなどの問題がなく好都合でした。一方で、面接前など就活準備に力を入れたいときは授業の課題を出すのが大変でした。さらに、公務員試験が延期され、春学期の期末試験時期と被ったのも非常にきつかったです。
サークルについて言うと、3年次(2019年)はサークル活動には支障がないようにインターンシップや面接の日程をサークルの活動日には被らせないなどの工夫をしていました。3年の終わりから4年次(2020年)はコロナ禍で活動休止やオンライン活動になり負担が減ったため、就活に集中できました。
他の人の状況が分からないというのが1番大きかったですね。同じように就活している人と話したり、相談したりしたいが友達から情報収集ができない。自宅で、1人で説明会を受け、面接を受ける中で「周りはどうやってやってるんだろう」といった孤独や不安はありました。また、オンライン面接は自宅で5分前にパソコンを開いて始まります。そのため、面接という実感が湧かなかったり、緊張感が保ちづらかったりしました。
オンライン授業で時間や移動の節約になりました。また、コロナ禍で皆が自粛ムードだから環境的には集中しやすかったです。大学へ行ったら楽しそうな人を見たり、テレビでは旅行している人を見たりして就活が辛くなりますが、コロナ禍だと自分だけ大変な思いをしているみたいな感情は湧かなかったです。
早めに自分のタイプを見極めることが大事かなと思います。就活する人には2パターンあると考えていて、1つは3年の早いときから長い時間をかけてコツコツ取り組む人。こっちはペース配分が必要になります。もう1つは直前期に集中し、メリハリを持って取り組む人。こっちは焦らないことが大事です。
(他にも以下のような沢山のアドバイスをいただきました!)
「1社1社に集中するために思い切って絞る」
「公務員と民間企業の併願は不可能ではない。大変だからこそ得られるものが大きい」
「オンライン飲み会など、人と話す時間を確保する」
「自己分析や面接は他の人と一緒に取り組む」
コロナで残念なところは、歓迎会がないため他の方々と親しくなるタイミングが作りづらいことですね。また、仕事内容に関しては例年通りの作業ができないため、一から練る必要があるのが大変です。
あとは就活時とのギャップが少しあります。就活をしている時はその企業に入って叶えたい夢や希望を持っていますが、社会人1年目からそれを実現できるかというとそうではないです。ですが、就活時に憧れていた場所で働けている嬉しさやありがたみがあるため、充実しています。いつかは就活時に抱いていた夢や希望を叶えられると信じて、今は目の前にある仕事を頑張っていこうかな! と思っています。
最後に「就活は大変だけど乗り越えた分だけ得るものがあるから、後悔しない就活ライフを送ってほしい」というメッセージをいただきました。心に響きますね。
私はSさんの話を聞いていく中で、大学入試時の情熱や入学後のギャップを感じた自分を思い出しました。Sさんには、ぜひ今後自分のしたいことができる日が来ることを願っています。
介護職を目指した理由は「コロナ禍でも必要とされるエッセンシャルワーカーの福祉分野で役に立ちたい」と思ったからだそうです。そんなTさんの就活の特徴は「最後までじっくり見極める」です。
独立行政法人や特殊法人、民間企業では年金や医療保険、社会保障、医療、臨床検査、福祉分野で取り組みました。
オンライン説明会は30社ほど出席しました。インターンシップはコロナ前に1社行い、エントリーシートの提出は15社、面接は10社ほどでした。
3年次
2019年秋:就活のノウハウを勉強し始めました。
2020年3月:就活ナビサイトやベンチャー企業のマッチングアプリを見て、気になる企業があったら説明会への参加やエントリーシートの提出をしました。当時、志望していたのは社会保障系公的機関です。
4年次
2020年4月:コロナウイルスの影響でエントリーシートの提出期限や面接等の期間が延期になったり、方式が決まらなかったりして選考結果もなかなか出ない状況が続きました。
6月から7月:ようやく各企業の方針が決まりはじめ、7月は志望企業の選考が行われていたため、他の企業はその結果次第で就活をしようと考えていました。ですが、結果待ちの期間が長かったです。
8月から12月:8月から10月は一旦就活を休んだり、分野や規模を改めて見直したりする期間にしました。その後、福祉系の企業等に方向転換し、オンラインの選考過程を経て現在の介護職で12月に内定をいただきました。
就活のノウハウなどの情報収集は本やウェブで勉強しました。また、企業情報は就活用のナビサイトやマッチングアプリ、企業の口コミサイト、企業のウェブサイトを参考にしました。
エントリーシートはウェブ作成か手書き作成を写真で載せるなど、企業のマイページ等でやり取りをしました。
説明会や面接の方式は、緊急事態宣言中か否かに影響されたり、面接の段階(1次面接か最終面接か等)で左右されたりしました。オンライン面接はZoomを始め、企業によって様々なビデオ通話アプリを利用しました。特殊なアプリを使う企業もあり、それに慣れるのが大変でした。現職の企業も最終面接まではオンラインで行い、対面の見学時も中まで入れず玄関先で会話をする形でした。
授業は4年になる前に履修し終え、サークルも引退していたため、就活と卒業論文に集中できました。また、就活する企業の数も少なめだったため、両立は上手くできていた気がします。
アルバイトは主に週1回で入っていて、緊急事態宣言中は休みになったりしたので無理はなかったです。就活は長い闘いなので、サークルやバイトなど他のことも上手く両立して取り組んだ方が心のバランスも取れました。
実際に企業に出向けないことは大きいですね。雰囲気や現場の様子を見られず、得られる情報が限られてしまいます。また、オンライン面接は視線の向け方や声の出し方などが対面とは違うため、思いを伝えづらかったですし、精神的にも気分の切り替えや集中などが難しかったです。また、回線のトラブルやアプリの不具合もありました。
オンライン面接は先に述べたように難しい部分もありますが、一言で表すと「楽」でした。例えば、移動の時間や交通費がかからず、時間に余裕を持てますし、リラックスして受けられました。また、コロナ禍という状況下だからこそお互いの本質を知る機会だと思います。企業はコロナ禍に際してどういう対応をしているのかを探っていくと、その企業の柔軟性や将来性などを見抜くことができます。同時に、自分自身と向き合う機会にもなります。
時期に捉われすぎないことが大事だと思います。私は就活を始めるのが遅く、内定も遅かったです。ですが、自分に合う企業に就職することができました。焦らず、諦めずに色んな企業を見てみてください。
(他にも以下のようなアドバイスをいただきました!)
「資格取得やボランティアなど、色んなことに挑戦する」
「色んな分野や規模に目を向け、自分の立ち位置を考える」
現場に入ったのが社会人になって初めてだったので想像とのギャップは多少ありました。ですが、ほとんどは見学の際の印象通りで、自分に合った企業に入れたと実感しています。本当に自分に介護職が向いているのかはわからないですが、自分のやりたかった社会貢献や介護技術の資格につながるものを働きながら身に着けられるのは嬉しいですね。
Tさんはコロナ禍で苦労された部分が相当あり、就活中は「コロナ禍じゃなければよかったのに」と思うこともあったそうです。それでも諦めずに自分に合う職を根気強く見つけていきました。Tさんからは「コロナに左右されない自分の強さとコロナ禍だからこそ気づくこと」の両方を学びました。深いですね。
Oさんの就活の特徴は「コロナ禍を前向きに捉える」です。
民間企業で、ベンチャー系や人材、エンタメ系メーカーです。
インターンシップは7社ほど、面接は5企業ほど取り組みました。
3・4年次
2020年11月後半:エンカレッジやマイナビなど就活ナビサイトに登録し始め、逆求人サイト(企業からスカウトされる方式)にも登録しました。
12月から現在(2021年4月):気になった企業のインターンや説明会を詰め、業界を絞りました。人材業界やベンチャー企業は本選考開始が早いため、そこを中心に狙っていきました。
就活エージェントを使ったり、エンカレッジで先輩と面談したりして情報収集をしました。面接を含め、全てオンラインで行いました。
コロナでサークルがそこまで忙しくなく、授業や説明会、インターンも全てオンラインだったため、どれも疎かにせず時間を割くことが出来たように感じます。
オンラインでの説明会やインターンでは会社や社員の雰囲気がわかりづらいです。また、面接では自分が思っている以上にオーバーリアクションしないと相手に伝わらないんですよね。あと、自宅の通信状況によっては面接中にトラブルが起きてしまうこともあります。また、友達など自分の周りの人の就活状況が全く分からないため、自分が他の人より進んでいるのか遅れているのかなども分からない不安はあります。
とにかく楽です。どこかに行かなくても説明会やインターンに参加出来るので、体力もさほど消耗せずにより多くの企業を知ることが出来ます。また、時間の融通が利くのが嬉しいですね。
「広い視点と広い心を持つ」ことが大事だと思います。意外と考えてもみなかった業界が自分に合う可能性があるため、広い視点で業界研究や自己分析に挑んでみてください。また、入念な準備をした上でエントリーシートや面接に落ちたりしても落ち込まずに「この企業は合わなかったんだな、よし次」という広い心を持つことが大切かなと思います。あまり気負わずに。あと、オンラインはオンラインでメリットも多いのでポジティブに捉えて頑張ってください!
Oさんには就活中にインタビューにお答えいただきました。コロナ禍をポジティブに捉え、他のこととバランスを取りながら前向きに取り組んでいる姿が印象的でした。こうした方の存在は今の状況をネガティブに捉えてしまいがちな現在の私たちにとって励みになりますね!
いかがでしたか? 私は今回のインタビューを通して、非常に感銘を受けました。
公務員と民間企業の就活を経験したSさんからは「自分自身のために就活に力を注ぐ大切さ」を、コロナ禍で思うように就活が進まなかったTさんからは「どんな状況下であっても自分らしさを忘れずに、最後まで諦めない心」を、現在も就活中のOさんからは「現状を受け入れ、前向きに取り組む姿勢」を学びました。
こうして振り返ると就活も新型コロナウイルスも向き合い方は人それぞれだということを感じます。現在はコロナ禍という難しい状況下ですが、少しでも前向きに就活を考えるヒントになったら幸いです。
ではまた!
2024.10.09
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2024.10.23
2024.10.23