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上智学生記者クラブ通信

#161 学内の回収ボックスを知っていますか? +Re:の活動を通じてプラスチックごみのリサイクル・削減を!

2021.08.30

みなさんこんにちは。菜々です!
今回は、学生有志団体“+Re:”(プラリ)の活動を取材して参りました!

みなさんは2号館1階の学生センターに「使用済みハブラシ」「使い捨てコンタクトレンズの空ケース」の回収BOXが設置されていることをご存知でしょうか? この回収BOXは、プラスチックごみのリサイクル・削減に向けて、+Re:(プラリ)が設置したものです。

この+Re:には、一体どういう意味が込められているのでしょう?
実は……

 「+」→プラスチックの「プラス」と「私たちの日常に『リユースやリサイクル、リデュース(3R)』を+αの要素にする」

「Re」→「再び」という意味に「3Rのさらなる促進」を込めて

「:」→「永遠」 活動が永遠に続くように

というメッセージが込められているのです!
今回は+Re:代表の津田妃葉さん(外国語学部ドイツ語学科2年)にインタビューした内容と活動キックオフイベントに参加した感想をお届けします! この記事を通じて少しでも環境問題や+Re:の活動に興味を持っていただければ幸いです。


+Re:の代表である津田妃葉さんにインタビューさせていただきました!

 (+Re:のメンバー4人と2号館1階の学生センターにある回収ボックス)

Q. +Re:設立のきっかけと込める想いを教えてください。

A. 授業で地球環境問題の現状について学んだ時に、想像をはるかに超える悲惨な状況に気づき、「私たちや私の子どもたちの未来はどうなってしまうのだろう……」と怖くなったことがきっかけでした。まずは、自分の生活を「脱プラ」など環境に優しいものに変化させていき、そして、その考えや活動の幅を広げていきたい、と思うようになりました。その後、学生センターに連絡を取り「使用済みハブラシ」と「使い捨てコンタクトレンズの空ケース」の回収ができないかと相談したことが+Re:の設立につながりました。当たり前に使っているからこそ、プラスチックの存在に疑問を抱きにくいですが、プラスチックの大量消費は海洋汚染・気候変動・健康問題などのあらゆる深刻な問題に確実に結びついているので、私たちの活動を通じて「一人でも多くの人に使い捨てやプラスチックに溢れた生活に疑問を抱いて欲しい」という想いがあります。また、私たちの活動が誰かのエコな生活を始めるきっかけとなり、エコの輪が広がることを期待しています。

Q. 活動内容について教えてください。

A. 現在は、先ほど説明した2点の回収をメインに行っていますが、今後の目標として他にも日常に溶け込んでいるプラスチック製品を回収することを通じて上智大学内にリサイクルの機会を広げていきたいと考えています。使い捨てコンタクトレンズの空ケースは①再資源化による環境保全、②障がい者の自立・就労支援、③日本アイバンク協会への寄付という3つの社会貢献に活用され、使用済みハブラシは植木鉢に生まれ変わります。今後の目標としては、上記の活動に加えてさまざまなプラのリサイクルを促進していくとともに、キャンパスライフの中で「楽しく」プラ削減できるような企画を行っていきたいと考えています(お楽しみに!)。そして、「地球にやさしい生活=堅い・真面目・辛い」というイメージを一掃し、「エコ=楽しい!」というイメージを上智の中で定着させるきっかけになりたいと考えています!

Q. 活動の中で嬉しいor困難と感じる時はありますか?

A. 自分たちの活動に多くの人が参加してくれていると分かった時がとても嬉しいです。おかげさまで、回収を開始して約2ヶ月でコンタクトレンズのボックスが満タンになりました。予想よりもかなり早いスピードだったので、とても驚いていると同時に、みなさんへの感謝の気持ちでいっぱいです。また、友達や知り合いが「協力するね!」「集めているよ!」と声をかけてくれることや自分のインスタを見て上智大学以外の学生からも反響があることがとても嬉しいです。困難だと感じることよりも乗り越えたいことに近いですが、+Re:としての活動が始まって約4ヶ月しか経っていないこともあって、知名度が低く、活動をアピールする場が限られている現状があります。今回のインタビューでより多くの方に興味を持っていただければ嬉しいです。

Q. キックオフイベント「SDGsの理解を深めるワークショップ」を終えての感想と今後の意気込みはありますか?

A. ワークショップは、あおぞら銀行の有志の皆さまにもファシリテーターとしてご協力いただきましたが、上智内外にSDGsを広めることができて嬉しかったです。SDGsについて深く触れる機会があまりないという人もたくさんいる中で、知る機会を提供するという社会貢献ができた思います。また、あおぞら銀行の方から後日メールで「自分の子どもが大人になった時のことを想像したら、小さなことからでも1つずつ取り組んでいかなければならないと強く思いました」というメッセージをいただき、最も伝えたかった想いが一人でも多くの人に届いたことに、ワークショップを開催した意義を強く感じました。

Q. 読者に伝えたいことはありますか?

A. 環境問題を大変なこと、深刻なことと捉えている人は多いかもしれないですが、それを「自分ごと」にし、行動に移している人は少ないのではないでしょうか。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は2021年6月、地球温暖化に関して「今生まれた子どもが30歳になるまでに明らかな影響が出てくるのは避けられない」との見解を示しました。私たち大学生の中には、近い将来自分の子どもをもつ人も多いと思います。また、読者の中には、現時点でお子さんお孫さんをお持ちの方も多くいらっしゃることでしょう。しかしながら、私たちのほとんどは、無意識に「現在・将来の大切な人の未来を壊している」のです。
大切な人の未来を守る」ために、水筒を持ち歩いたり、食品ロスを減らしたり、お肉を食べる頻度を減らしたり、節電・節水を徹底したり……。今すぐにでもできることがたくさんあります。今一度ご自身の生活を見直し、大切な人のために、エコな生活を始めてみませんか。


7月5日(月)に+Re:の活動キックオフイベントである「SDGsの理解を深めるワークショップ」に参加してきました!

イベント内では金沢工業大学が開発したTHE SDGs アクションカードゲーム 「X(クロス)」をしながら楽しくSDGsについて学ぶことができました。この「X(クロス)」では、ファシリテーターに対してプレイヤーが最終的に課題解決のプレゼンテーションをします。ファシリテーターからSDGsを達成するために策を講じた結果、他の問題が生じた状況が描かれた「トレードオフカード」が配られます。それに対して、プレイヤーは最先端技術やモノなどが描かれた「リソースカード」を使用して、トレードオフを解消できるようなアイデア・ストーリーを考えていくゲームです。

このゲームでは、「人のアイデアを否定しない」ことがルールとなっていて、ボジティブな意見と議論を約束とします。

実際に体験してみてプレイヤーで協力してアイデアをまとめていく実践がとても楽しかったとともに、リソースカードには想像よりも不思議なものがあって使い方に困りました(笑)。

イベントの中で特に印象的だったのは、冒頭で「皆さんには、『大切なひと』がいますか?」というメッセージが参加者に対して発せられたことであり、もしかしたら自分の今の生活が将来の世代に負債を残しているのかもしれないと気づき、現代に生きる私たちが環境問題について考えることの必要性を実感することができました。


今回、インタビューやイベント参加を通じて、ニュースで気候変動などの問題を認識してもどこか他人事でなかなか行動に移せずにいた私も、友人や家族など大切な人を守るためにまずは小さなことからはじめていきたいと一歩踏み出す勇気をもらうことができました。私は、コンタクトレンズは使用していないため、まずは古くなったハブラシを持っていって+Re:の活動に積極的に参加していきます!
みなさんもぜひ一緒に参加してみてくださいね🎵

そしてそして!
+Re:は現在4名で活動をしていて、メンバー募集しているようです! 
紹介HPはこちら!
https://piloti.sophia.ac.jp/jpn/volunteer/svb_katudou/
+Re:への問い合わせはこちら!
purari.sophia@gmail.com

それではまた!

菜々
名前
菜々
所属
総合人間科学部 教育学科
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様々なバックグラウンドをもつ他者と出会えるところ!