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上智学生記者クラブ通信

#181 意外と知らない? 託児室のあれこれ

2022.02.04

こんにちは、そういちです。皆さんは大学内に託児室があることをご存知でしたか?

私はよく構内をフラフラと歩きまわっており、並のソフィアンよりかは大学に詳しいと自負しておりました。それに加えてインターネット上でウロウロすることも好きで、この前も大学のサイトを彷徨っていたところ学内に託児室が存在することを知りました。

……どこに?

気になって色々と検索しましたが、あまり託児室の実態がわかりませんでした。これはイカンと思い立ち、(テスト期間にもかかわらず)筆を執った次第です!

というわけで質問です。皆さんはどこに託児室があるかご存知ですか?

正解はこちら、11号館1階右手の掲示板に挟まれた扉の奥にあります。これは気づかなくても仕方ないですよね?

しかし、本当にこんなところに託児室があるのか、そもそもなんで大学内に託児室があるのか、気になることは山盛りです。

そこで、今回は学内の施設管理・運営をしている管財グループと託児室の学生利用に関する対応をしている学生センターに取材の協力をいただき、託児室の雰囲気を伝えるとともに、疑問に思ったことを解決していきたいと思います!

Q. なぜ託児室が設置されたのでしょうか?

A. 上智大学は1913年に男子修道会が設立した男子校として始まりました。57年に女子学生の入学が始まり、女子学生・女子教員は増加を続けています。託児室は2008年にダイバーシティ推進の一環として、学生を含む女性研究者の環境改善を目的として開設されました。現在ではさらに広域に、性別を問わず育児を担う方を応援するための施設と考えております。

――育児に携わる学生や教員をサポートするために開設されているのですね。ちなみに2008年の出来事としてリーマンショックがありますが、そのときの筆者は7歳。そう考えると託児室は意外に昔からあるのですね。

Q. 誰が、どのように利用できるのでしょうか?

A.主に本学教職員及び学生の利用を想定していますが、本学の専任教員が主体となって開催する学会等の場合は、他大学研究者のお子様もお預かりすることが可能です。利用時間は8時~20時の間で、事前予約の上ご利用できます。

――基本的には上智生と教職員を対象としたサービスなのですね。詳しい利用方法や登録方法に関心のある方はページの最後にあるリンクを参照してください!

Q. 感染症対策などはどのように実施していますか?

A. 託児室の運用は、行政(千代田区)指導に基づき外部委託業者様の基準を学院にて確認し、対応しています。感染症に関わらず、0歳~未就学までの幼いお子様を預かる立場として、換気、備品・遊具の消毒、スタッフの体調管理を、基準に従い実施しております。また、預かるお子様の細かい体調変化を見逃さないように継続的な確認を徹底、必要に応じて保護者様へ連絡しております。併せて、新型コロナウイルス予防対策として2021年3月以降はより厳しい基準で対応しております。

Q. 急遽、単発での利用はできますか?

A. 託児室の利用にあたり、まずは事前の登録が必要となります。基本的には授業や授業に準じた時間(図書館で調べものをしたり、教員の指導を受けたりする場合など)を想定していますので、「定期利用」を原則としており、前月20日までに翌月の予定を提出していただきます。
とはいえ、授業に準じた時間の利用については、毎週同じスケジュールを組めないこともあるかと思いますので、そのような場合に利用することは可能です。ただし、事前予約無しで急遽お子様をお預りすることはできません。

――このあたりは要相談ですね。定期利用が基本ですが、状況によっては柔軟に対応していただけるようです。

Q. 託児室の利用には料金の補助があるそうですが、補助制度について教えていただけますか?

A. 学生に対する学習支援と育児を行う教職員への就業支援・福祉厚生の充実を図るため、2008年10月に制定されました。利用者の費用負担を少しでも軽減するために、利用料金(1時間2000円)の一部を大学が補助しています(1時間あたり1200円。ただし1週30時間が上限)。
※補助の対象となるのは本学学部・大学院の正規生のみ。

――子育てにはなにかと入り用だとよく聞きますが、学業にもお金がかかります。このような補助は育児と学問の両立を目指している方に寄り添った制度だと思います。

Q. 毎年どれくらいの利用がありますか?

A.コロナ以前の延べ利用者数は学生、教職員合わせて年間およそ150人です。昨年度は1年間閉鎖していたため利用はありませんでした。今年度は数人の方が利用されていますが、やはりコロナ禍前よりは少ないですね。

Q. 現役の上智大学生や上智大学への進学を考えている方など、読者の皆様に対して一言いただけますか。

A.授業時間にお子様を預ける学部生や、集中して研究を行いたいという院生の利用者も多くいらっしゃいます。お子様を預けることで自分の勉強や研究の時間を作れますから、近い場所に安心して預けられる託児室があることはメリットだと思いますね。

本学では、「子育てをしながら安心して学び、研究できる大学」を目指し、託児室を開設しています。子育て中の学生さんにも、ぜひこのような設備、補助制度などを利用し、より充実した学びの時間を過ごしていただければと思います。

――お子さんが近くにいると安心できるという方や忙しい方もいらっしゃいますからね。学内に子供の預け先があるのはそういったお父さんお母さんにとってメリットの一つかなと思います!

いかがでしたか?
彼女いない歴=年齢の筆者が在学中に託児室を利用するのは難しそうですが、このような取り組みがあることは知っておいて損しないはずです。特に上智大学は男女共同参画宣言として、「教育・研究及び就業と家庭生活の両立支援」を基本方針の一つとして掲げています。こういったさりげない面からも大学の理念に触れられるのは面白いですね。

それから、詳しい利用方法についてはこちらのサイトをご覧ください。
学内託児室の利用 | 学生生活サポート | 上智大学 Web Piloti

そういち
名前
そういち
所属
経済学部 経済学科
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キャンパスがコンパクトなので移動が楽なところ