2021.09.22
こんにちは! れいれいです。昨年からの工事で雰囲気が一新されつつある、1号館前のスペース。全面的な完成は秋頃になる予定とのことですが、どんな広場になるのか、なぜ広場を作ることになったのか、工事を管轄する管財グループの皆さんに聞いてみました。
インタビュー:学生が集う場所を
今回広場が整備されることになったスペースは、歴史的にはどのように使われてきたのでしょうか?
上智大学の開校当初(1913年)、大学の所有地は今の1号館の場所だけでした。今の正門から東門までの道は、公道だったんですね。戦後、現在2号館があるスペースを大学が購入した時、この道路も一緒にキャンパスの一部となりました。その後、1号館と2号館に挟まれたこのスペースは広場として使われるようになったようです。1号館を背にステージを作り、向き合う形で学生が並んでいる写真が残っています。
なるほど。今回の整備で、このスペースが再び広場として使われるようになるのですね。
はい。まず、この道路がガタガタになっていたので、修復することになったんです。その時、キャンパス内に学生が集う場所がなく、せっかくなら皆が集まってワイワイできるスペースを作ったらよいのでは、ということで広場として整備することになりました。さらに、キャンパスへの出入り口としては北門が使われることが多く、正門から東門へ向かう道は学生の主な動線から外れていました。そこで、通り道でありつつ、「大学の広場」としても使える広い空間を作ろうという計画になったんです。
広場のデザインのポイントを教えてください。
学生が集う場所を作る、というコンセプトなので、上下に視線が交差するひな壇状のベンチを計画しました。ベンチに座ってくつろぐことはもちろん、ベンチに並んで1号館を背景に記念写真を撮ることもできると思います。6号館の屋外部分にあるベンチで、よく学生が喋ったりお弁当を食べたりしている様子を見かけます。新しくできる1号館前の広場も同じような雰囲気になるのではないでしょうか。整備中の広場はかなり大きなスペースなので、学生の企画次第で様々な使い方が生まれそうです。
広場の整備計画には、環境への配慮も取り入れられているようですね。
大学全体として、環境にやさしいキャンパスを作ろう、という動きがあります。四谷キャンパスで使用する電力のすべてを再生可能エネルギー100%の電力に切り替えたのも、その一環です。今回の広場整備でも、環境に配慮した素材を取り入れています。ベンチには木粉や廃プラなどから作られた再生木材を、道路の舗装には木レンガやウッドチップ(木片を固めたもの)等を使用しています。
広場の名称は学生からの公募(1月に募集終了)で決めるそうですが、なぜ公募形式になったのですか?
この広場は、学生が集って様々に活動できる場所を作ることを目的としています。そこで、大学が一方的にネーミングするのではなく、学生の中から広場の名前を出して頂くことで、より学生にとって馴染みある広場を目指すことになりました。
広場の完成を見据えて、学生へのメッセージをお願いします。
上智は、様々な学部が1つのキャンパスに集合しています。学部も国籍も超えて、ボーダレスに集える場所として使って頂ければと思っています。
おわりに
いかがでしたか? 春の陽気の下、新しい広場を歩くのが待ち遠しいです。友だちと話す時間が減り、少し寂しさを感じたコロナ禍のキャンパスに、活気と彩りを戻してくれること間違いなし!
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